Oracle Cloud HCMで実現する人事変革の最前線

~若手コンサルタントが挑む、顧客価値創出~

こんにちは、OPN事務局です。今回は、日本アタウェイ株式会社(以下、アタウェイ)様から、Oracle Database基盤の導入から運用・保守までを経験し、現在はリーダーとしてOracle Cloud HCM導入コンサルタントとして活躍される、渡邊 聡にスポットライトを当てご紹介します。

若手ながらリーダーとして活躍する渡邊様から、プロジェクト推進や技術トレーニングを通じた取り組み、その背景にある想いを伺いました。またグローバル展開するアタウェイ様ならではの強みやコンサルタント組織の体制などについてもお聞かせいただきました。

日本アタウェイ株式会社
グローバルコンサルティング事業部
Oracle HCM Practice
コンサルタント
渡邊 聡様
(画像右側)

▼IT業界での簡単な経歴と現在の仕事内容についてお聞かせください。
IT業界は前職に2年、アタウェイに入社して3年になります。
前職では、Oracle Database を基盤とした国内パッケージシステムの導入から運用・保守まで、幅広い業務に携わってきました。その経験を通じて Oracle 製品の高い信頼性や拡張性に強い関心を持つようになりました。
現在は アタウェイ にて、Oracle Cloud HCM の導入コンサルタントとして活動しており、大手建設会社における Oracle Cloud HCM の運用保守支援や、大手食品会社における Oracle Cloud HCM の導入プロジェクトに携わっています。人事業務の効率化やグローバル人材管理の実現に向け、システム設計や設定、導入支援を通じてお客様の課題解決に取り組んでいます。

▼これまで手掛けてこられたプロジェクトについてお伺いします。
●これまで手掛けてこられた仕事内容についてお聞かせください

アタウェイ入社後は、Oracle Cloud HCMを中心とした人事システムプロジェクトに携わっています。

大手建設会社様のOracle Cloud HCM運用保守支援では、運用保守フェーズから参画し、現在はチームリーダーとして週次ワークショップのファシリテーションや課題解決を担当しています。また、SQLを活用したBI Publisherのカスタムレポート開発や、お客様が利用しているコア人事、タレントマネジメント領域のRedwood機能への切り替えによる UI刷新にも取り組んできました。

現在は、大手食品会社様のOracle Cloud HCM導入プロジェクトにも参画しており、コア人事チームの一員としてクライアントニーズに応じたセットアップ文書の整理やOracle Cloud HCM環境へのデータ投入作業を担当しています。

●プロジェクトリーダーとして心がけていることをお聞かせください。
大手建設会社のOracle Cloud HCM運用保守プロジェクトでは、チームリーダーとして、お客様とチーム双方が安心してプロジェクトを進められる体制づくりを意識しています。

そのため、システム設定や技術面だけでなく、お客様の人事業務の背景や運用プロセスを理解することを重視しています。業務視点を踏まえて対応することで、単なるシステム対応にとどまらず、実務に即した問題解決や改善提案につなげています。

また、将来的にクライアントのIT部門へ作業を引き継ぐことも見据え、設定内容や対応手順をドキュメントとして整理し、資料として可視化しています。ワークショップや説明の場でも資料を活用し、関係者が共通の理解を持てるよう努めています。

さらに、課題やリスクを先回りして把握し、必要に応じて改善提案を行うことで、お客様にとって安心して任せられるパートナーであり続けることを目指しています。プロジェクトリーダーとして、技術面だけでなくコミュニケーションと信頼関係の構築も重要な役割だと考えています。

お客様と円滑なコミュニケーションを取る上では、個別ミーティングで気軽にお話できるような体制を整えておくこと、そしてスムーズにお客様から要件を引き出せるような雰囲気作りを常に心がけています。

同様にチーム内では、定例のプラクティスミーティングを実施しながら、業務とは関係ない部分でもメンバーとコミュニケーションを取るようにしています。基本的に業務はリモートが中心ですが、毎週曜日を決めてチームで全員出社にすることもあり、対面でコミュニケーションを取る機会を用意しています。
チャットツールや情報共有ツールなども活用しており、中でも付箋を貼れるツールは、アイスブレイクにも積極的に利用しています。

●プロジェクトに取り組むにあたり、個人としてどのようなスキル等の準備をしていますか。
プロジェクトに取り組む際には、担当する業務領域に関する知識の整理と最新情報の把握を行っています。特に人事業務のプロセスや制度への理解を深めるとともに、Oracle Cloudのリリース情報や機能仕様、セットアップに関する最新情報を事前に確認し、プロジェクトに必要な知識を常にアップデートしています。

また、レポート開発などで活用するテクニカルスキルについても、定期的に復習や技術検証を実施しています。これまで使用したことのない機能や手法についても積極的に調査・検証を行い、より利便性の高いソリューションの提供につなげています。

さらに、Oracle Customer Connectの活用や、技術的な知見を持つエンジニアとの情報交換、外部への参加やグローバルナレッジとの連携を通じて、実務に役立つ知識の収集と技術力の向上に取り組んでいます。

●プロジェクトに取り組むにあたり、特に苦労された点/工夫された点を教えてください。
Oracle Cloud HCMに初めて触れた当初は、システムの設定構造や機能の仕組み、データの関連性など、システム全体の構成を理解することに苦労しました。特にOracle Cloud HCMは機能領域が広く、設定やデータ構造を体系的に理解することが重要だと感じました。そこで、過去に培ったSQLの経験を活用し、データベース上でのデータの持ち方やテーブルの関連性を確認することで、画面上の動きやシステム構造の理解を深める工夫をしました。

また、運用保守プロジェクトでは、引き継ぎ元からいかに網羅的に情報を収集するかという点にも苦労しました。加えて、クライアントの業務やシステム運用の中で使われている独自の用語やプロセスを理解する必要があり、それらを短期間でキャッチアップすることを意識して取り組んでいます。

一方、導入プロジェクトでは、チームリーダーのもとでメンバーとして参画する中で、自身のスキルや経験を踏まえ、どの領域で貢献できるかを常を意識しています。また、システム導入の背景にあるクライアントの課題を意識しながら要件を確認することで、単なるシステム設定にとどまらず、より本質的な課題解決につながるよう心がけています。

●最新の技術情報をキャッチアップするため、どのような取り組みをされているかお聞かせください。
Oracle Cloud導入のエキスパートとして成長することを目標に、Oracle Cloud HCMに加えて他のクラウド製品についても積極的に知見を広げています。弊社の別組織が扱う製品への理解も深めることで、Oracle Cloud HCMの強みをより分かりやすくお客様へ説明できるよう取り組んでいます。

また、Oracle Cloudの運用支援や導入プロジェクトで培ったBI Publisher レポート開発の知見を社内で共有するため、私を中心にそれぞれの得意分野で講師を持ち回りで担当し、チームメンバー向けのトレーニングも実施しています。レポート開発では、お客様の運用負荷を軽減することを意識し、自動化の仕組みを取り入れたレポート設計を目指しています。このようなお客様にとってより有益なソリューションを提供するために、新しい技術や手法の検証にも継続的に取り組んでいます。

さらに、Redwood UIやVisual Builder Studioといった新しい技術についても、Oracle公式ドキュメントやCustomer Connect、Oracle主催のセミナーなどを通じて知識を収集し、社内トレーニングを通じてチームメンバーに展開しています。
製品横断的に使われるスキルの場合は、他組織も含めて20~30名規模で実施することもあります。

●今後どのような活動を考えていらっしゃいますか。
今後は、Oracle Cloud導入プロジェクトの経験をさらに積み重ねながら、プロジェクトで得られた知見を体系化していきたいと考えています。導入方法論や成果物、各フェーズのワークロードなどを整理し、新しくプロジェクトに参画するメンバーが短期間で必要な知識を習得できる仕組みづくりに取り組んでいきたいと思っています。

また、Oracle Cloud HCMはAIを中心に常に進化しているクラウドサービスであるため、お客様の運用負荷を軽減できる機能や業務効率化につながる機能を継続的にキャッチアップし、プロジェクトの中で活用していきたいと考えています。

●関連リンク
公式サイト:

https://www.ataway.com/ja-jp/

▼ご自身がこれまでに取得したOracle認定資格を教えてください。
・Oracle Global Human Resources Cloud 2025 Implementation Professional
・Oracle Talent Management Cloud 2025 Implementation Professional
・Oracle Fusion AI Agent Studio Foundations Associate – Rel 1

▼今後のキャリアプランをお聞かせください。
将来的には、Oracle Cloud HCM導入プロジェクトの経験をさらに積み重ね、企業の人事システム変革をリードできるOracle Cloud導入のエキスパートとして成長していきたいと考えています。国内のプロジェクトにとどまらず、グローバル企業のOracle Cloud HCM導入プロジェクトにも関わりながら、企業の人材管理の高度化やHR領域のデジタルトランスフォーメーションに貢献できるコンサルタントを目指しています。

▼同じコンサルタントの皆さまへメッセージをお願いいたします。
Oracle Cloudは常に進化しているため、コンサルタントにとって学び続ける姿勢がとても重要だと感じています。

私自身もOracleのドキュメントやコミュニティサイト、セミナーなどを活用しながら知識をアップデートし、プロジェクトで得た知見を社内メンバーと共有することを大切にしています。

Oracleのコミュニティには多くのコンサルタントが集まり、互いに知識を共有しながら成長できる環境があります。そうしたつながりを大切にしながら、これからもOracle Cloudの可能性を活かしてお客様の課題解決に貢献していきたいと考えています。

▼上司の方にお伺いします。
※在川様
(画像左側)にお伺いしました。
●アタウェイ様が会社としてコンサルタントを育成するにあたって心がけておられることをお聞かせください。
Oracle Cloud HCMのようなSaaS製品の導入・運用を支援する立場でお客様と接する際、経験が浅いほどシステムの制約をそのままお客様に伝えてしまったり、システム中心の視点で会話を進めてしまいがちです。
アタウェイの若手コンサルタントには、どのような立場やフェーズであっても、「お客様が本来実現したいことは何か」「お客様にとって価値のあるソリューションは何か」を常にお客様視点で考えながら業務に取り組むことを求めています。
システムはあくまでお客様の目的を実現するための手段です。そのことを常に意識し、長期的に信頼されるビジネスパートナーとして価値を提供できるコンサルタントへ成長していくことを期待しています。

資格取得に関するサポートとしては、技術的なトレーニング体制を構築しています。
原則全員資格試験を受けることになっており、個々人がそれに向けて学習すると同時に、会社としては社内開発のような形で資格取得推進をリードする役割を、特定の人間に担当させています。

●アタウェイ様の今後のオラクルビジネスの取り組みについてお聞かせください。
アタウェイは、グローバルで広く採用されているチェンジマネジメント手法を提供する研究機関である Prosci の日本唯一のオフィシャルパートナーです。
私たちは、システム導入の成功は単なるシステムリリースによって実現されるものではないと考えています。ユーザーが新しいシステムの目的や価値を理解し、業務の中で主体的に活用できてこそ、初めて導入の成果が最大化されます。
アタウェイは、Oracle Cloud を活用したグローバル人事基盤の構築支援を強みとしています。これにチェンジマネジメントサービスを組み合わせることで、システム導入における技術面と人的側面の両方からお客様の変革を支援しています。
今後も、グローバル展開を伴うクラウド導入プロジェクトにおいて、テクノロジーとチェンジマネジメントの両面から価値を提供するパートナーとして、お客様の変革を支援していきます。

●アタウェイ様のグローバルでのHCMへの取り組みについてお聞かせください。
アタウェイは、フランスに本社を置き、世界各国・地域に拠点を展開するグローバルコンサルティング企業です。
アルゼンチンのブエノスアイレス支社は、2025 Oracle LAD Partner Award – LAD Service Partner SaaS Applications HCM Breakthrough Awardを受賞しており、その高い専門性と実績が評価されています。
当社は、ブエノスアイレス支社をはじめとする各国拠点と連携し、Oracle Cloud HCM 製品を活用したグローバルテンプレートの展開など、数多くのグローバルプロジェクトを成功に導いてきました。
(参照:https://www.oracle.com/jp/partner/awards/#tab-latin
さらに、HCM領域に加え、会計・サプライチェーン領域においても、Oracle ERP / SCM 導入支援を通じて多くのお客様を支援し、確かな実績を積み重ねています。
今後は、当社ソリューションの中核である Oracle Cloud HCM / ERP / SCM の導入支援に加え、もう一つの強みであるチェンジマネジメントを組み合わせることで、HCM・FSCM を包含したグローバル横断型の導入サービスをさらに強化していきます。
世界各地の拠点が密接に連携しながら、お客様の長期的な目標達成をグローバル規模で継続的に支援できる組織となることを目指しています。

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【OPN編集後記】

今回は、日本アタウェイ株式会社より、渡邊 聡に、お話を伺いました。

渡邊様が「お客様の実現したいこと」に寄り添い続ける姿勢がとても印象的で、若手でありながらリーダーとして信頼関係を築く取り組みから、我々も多くの気づきと学びを得ました。

また、チェンジマネジメントを含めた全社的な取り組みから、アタウェイ様のグローバル企業ならではの強みも感じられました。

今後ますますのご活躍を、心よりお祈りしております!