OCIとデータベースの二刀流でOracleのスペシャリスト集団を目指す
~認定資格と実績でお客様の信頼を獲得~
こんにちはOPN事務局です。今回は、株式会社 第一コンピュータリソース様(以下 DCR)様から、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) とデータベースの両認定資格を取得しながらOracleのスペシャリスト集団を目指す若きエンジニア、早川 昇太 様、柴田 健佑 様、粉川 友徳 様のお三方にスポットライトを当てご紹介します。

インフラソリューション部
ORACLEソリューショングループ 主任
「ORACLE MASTER GoldとOCI Professionalを取得。
ORACLE MASTER Platinum DBAを目指す若手リーダー!」
早川 昇太 様
インフラソリューション部
ORACLEソリューショングループ
「ORACLE MASTER GoldとOCI Associateを取得。
RACも構築できる実力派!」
柴田 健佑 様
インフラソリューション部
ORACLEソリューショングループ
「1年目でORACLE MASTER Goldを取得。
次はOCIにチャレンジ!」
粉川 友徳 様
▼今までおよび現在の仕事内容についてお聞かせください。
早川様:
Oracle Databaseを導入するための設計書作成、顧客に説明、構築、テスト、データ移行、運用(バックアップ等)、パフォーマンスチューニング、障害対応、保守をしてきました。
また、プロジェクトは基本的に少人数体制のため、自身で作業やお客様との調整、上司への報告等を行ってきており、豊富な経験をさせてもらっています。
柴田様:
入社後は、Oracle Databaseの設計構築作業、データ移行作業を主に行っています。
また障害対応・保守対応、他Oracle製品の構築にも携わっています。
基本的には作業者としての参加が多いですが、プロジェクトによってはプロジェクトリーダーとしての経験も積ませてもらっています。
粉川様:
入社してから今まで約1年間で、基本的にはデータベースの設計や構築の案件に携わり、バックアップの構成や障害復旧など幅広い経験をすることもできました。
▼現在の仕事内容についてお聞かせください。
早川様:
現在は、オンプレミスのOracle DatabaseからOCI上のAutonomous Database に5TBのデータを移行しています。
経験がないサイズの大きいデータとオンプレとは少しお作法が異なるADBで四苦八苦していますが、新しいことへの挑戦なので楽しく仕事をしています。
柴田様:
現在は複数台のOracle Database設計・構築があるプロジェクトに携わっています。
シングル、Restart、RAC環境がそれぞれあり、またデータ移行やバックアップ構成を含む様々な作業もあります。作業を通してDBAとしての地力があがっていると感じます。
プロジェクトでのRAC構築は初めてなので新しく学ぶことが多いですが、非常に充実しています。
粉川様:
現在は、 Oracle Databaseの構築、移行案件にメインで携わりながら、パフォーマンスチューニングやデータベースのクラウドリフトなど新しい案件にも挑戦しています。
▼プロジェクトに取り組むにあたり、個人としてどのようなスキル等の準備をしていますか。
早川様:
Oracleに限ったスキルではないですが、私はプロジェクトに取り組むにあたり入念な準備をしてから取り掛かります。
例えば、作業をする前に手順書を必ず作成します。そのために、同じ環境を自社の検証環境上に検証構築する、といったことを行います。
入念な準備をして、いざ作業となった時にミスやリスクを極力減らすよう心掛けています。
柴田様:
弊社内で検証用の環境を用意し、あらかじめ必要な手順等を確認しています。
また構築に必要な手順だけではなく、使用される機能の周辺知識も仕入れるようにしています。Oracle社様主催のセミナーに参加する、公式ドキュメントを読み込む、チーム内の有識者と情報共有する、といったことで情報収集します。
粉川様:
お客様先での作業や本番作業をスムーズに進めることを目的として、弊社内の検証用環境を使い事前に入念な準備を行っています。
また、初めて触れる内容の場合は公式ドキュメントを読み込み、不明点があれば先輩に聞くなどして不安要素を取り除いています。
▼ご自身がこれまでに取得した、もしくは今後取得予定のOracle認定資格を教えてください。
早川様:
これまでに取得したOracle認定資格:
・ORACLE MASTER Gold DBA 2019
・Oracle Cloud Infrastructure 2022 Certified Architect Professional
今後取得予定のOracle認定資格:
・ORACLE MASTER Platinum DBA 2019
・Oracle Autonomous Database Cloud 2024 Certified Professional
柴田様:
これまでに取得したOracle認定資格:
・ORACLE MASTER Silver SQL 2019
・ORACLE MASTER Gold DBA 2019
・Oracle Cloud Infrastructure 2022 Certified Architect Associate
今後取得予定のOracle認定資格:
・ORACLE MASTER Platinum DBA 2019
・Oracle Cloud Infrastructure 2024 Certified Architect Professional
粉川様:
これまでに取得したOracle認定資格:
・ORACLE MASTER Silver SQL 2019
・ORACLE MASTER Bronze DBA 2019
・ORACLE MASTER Silver DBA 2019
・ORACLE MASTER Gold DBA 2019
今後取得予定のOracle認定資格:
・Oracle Cloud Infrastructure 2024 Certified Architect Professional
・Oracle Cloud Infrastructure 2024 Certified Architect Associate
▼それぞれOCIとデータベース両方の資格を取られていますが、それらを両立した勉強法についてお聞かせください。
早川様:
まずはデータベースから勉強を始め、Oracle Databaseの基礎となるアーキテクチャや機能を学習しました。テキストベースで学習をして、気になる機能や仕組みについては、実機でコマンドを実行したりして理解を深めました。
データベースで基礎をしっかりと抑えた後にOCIの勉強に入っていきました。OCIについては、基本的には無償で公開されている動画を見て学び、よく理解できない箇所については、実機のコンソール画面を操作する等の手を動かして学習しました。
柴田様:
IT系の基礎知識はある程度ありましたが、新しく学ぶ分野だったので慣れるまでが大変でした。気になったところはなるべく実機で検証するようにしていました。
基本的には教科書とCloud Learning Subscription等で公開されている動画コンテンツを見ての学習で、機能ごとに章が分かれているのでそれぞれの機能の関連性を意識しながら学習していきました。
最終的には問題演習をひたすら行い、理解度を高めてから受験しました。
OCIについてはOracle Cloud Infrastructure 2023 Certified Architect Professionalからは実技が必要になるので、実機での手順確認がさらに重要になると思います。
データベースでは、チームでORACLE MASTER Gold DBA 2019取得を目標として力を入れているので、業務と資格勉強のバランスを取りながら、周りのメンバーからもいい影響を受けていると感じます。
粉川様:
OCI、データベース共に教科書を読み込み、Oracle Universityの資格試験準備セミナーの演習問題で理解度を確認しつつ勉強を進めました。
演習問題は動画形式かつ解説も付いているため、分からない部分を何度も再生することで理解の助けになったと感じています。
データベースについては、ドキュメントを読んだり問題を解くだけでなく、可能な範囲で社内の検証環境で実際に手を動かすことで具体的なイメージを持ちつつ理解するようにしています。
▼OCIとデータベース両方の資格を取得されている中で、実際の案件で役立っていると感じることはありますか。
早川様:
チーム内でトラブルが発生した際にヘルプ出来ることが格段に増えたことです。オンプレミスとクラウドの両方で自分の過去の経験談を共有したり、簡単な情報採取等は代わりに手を動かすことが出来たりと、資格取得の際に学んだことが役に立っていると感じます。
オンプレミスと違い、クラウドはストレージを画面コンソールのみで柔軟に拡張できたりというメリットも感じられます。
柴田様:
資格勉強をする中で基礎を体系的に学習できるので、お客様からの質問にもきちんと回答でき、作業にも自信を持って臨めるようになりました。製品の基礎的な考え方は大きく変わらないことが多いので、資格取得によるスキルアップは大きな強みだと考えます。
OCI上のデータベース環境に対しても臆さず作業できるようになったので、両方の資格を取得したことが役立っていると感じます。
粉川様:
Gold DBAの資格取得で培ったデータベースの知識は日常のデータベース管理や設計時に役立っています。具体的には、データベースのチューニングやバックアップ、リカバリといった重要な作業を自信をもって進められるようになったと感じています。OCIについては、資格取得を通して料金体系や多様な機能について理解し、今後の業務で役立てていきたいと考えています。
※上司の西尾様にもお伺いしました。
西尾様:
せっかくのクラウドなので、IaaS上にデータベースを構築するよりは、PaaSやAutonomousなどクラウドサービスを活用する提案をするようにしていますが、Oracleとしては使い方としてはクラウドもオンプレミスもそれほど変わらないと思っています。拡張が容易だったりメンテナンスが楽など、クラウドの利点を享受できていると感じています。
そのようにスムーズな移行が実現できているのも、我々のエンジニアがクラウドとオンプレミス両方の知識を身に付けているからかもしれませんね。
オンプレミスからPaaSに持っていくためのデータベースのアップグレードはハードルが高いとお客様に思われがちですが、2つの面でお話しさせていただくと、一つは、弊社はSIerとしてプログラム開発などがメインになっているので、きちんと「One DCR」で、DCRの中で全て対応できる、という会社としての強みがあります。データベースを知っているがゆえに、事前に問題点や落とし穴をつぶすこともできるのは弊社エンジニアならではの長所です。
二つ目は、ある意味精神論のようになってしまいますが、お客様には「今後はクラウドになっていきますよ」という現状の説明と説得も併せてしていっています。
▼DCR様が会社として行っているエンジニア育成についてお聞かせください。
※上司の西尾様にお伺いしました。
西尾様:
弊社では毎年30-40名の新入社員を迎え入れております。新入社員研修ではORACLE社のOracle Learning Subscriptionを活用したOracle研修を行い、今年は全員がORACLE MASTER Silver SQL 2019(30人)の取得を目指します。ORACLE MASTER Bronze DBA 2019も同様です。ラーニングサブスクリプションにはデータベースのみではなく、Javaのコンテンツも含まれ、かつ試験の受験料も含まれており、非常に便利です。
新入社員研修中に基礎を身に着け、配属後は、業務や自ら目指すスキルによってより上位を目指します。今回紹介いただいたメンバーはORACLEソリューショングループというOracleのスペシャリスト集団に属しており、日々Oracleのスキル向上に努めています。
また、チームでは基本的に各個人が自分で力をつけてもらいたいと考えています。社内でのナレッジ共有や協力はもちろんしますが、それぞれが個人でガンガン勉強して資格取得に向けてがんばっています。
のべ350人以上が、Oracle関係の資格を保有しています。
▶資格取得一覧 | 株式会社 第一コンピュータリソース (dcr.co.jp)
https://www.dcr.co.jp/company/qualification/

▼ORACLEソリューショングループとして計画している今後の取り組みや目標についてお聞かせください。
※上司の西尾様にお伺いしました。
西尾様:
大きな目標としては、Oracle UniversityのOracle Certification Award受賞を目指すことです。
なかなかハードルは高い目標だと思っていますが、グループメンバー各自には、案件をこなしていくことを目指しつつ、同時にスキルアップとして資格取得に邁進してほしいと思っています。
小さい目標としては、各メンバーにORACLE MASTER Platinum DBA 2019とOracle Cloud Infrastructure 2024 Certified Architect Professionalの取得を目指してもらいたいですね。
実際にお客様から見て、プロジェクトに資格取得エンジニアが携わるのは安心、というお言葉をいただいています。
Oracle Consultingとの協業も始まっていますが、データベース領域やOCIのインフラやモジュールなどの面で、弊社が頼られる立場になってきているように感じます。今後GoldenGateなどさらに対応できる領域を広げていきたいと思います。
現在グループには12人の社員が所属していますが、知識だけではなく技術を身に付けながら育っていってほしいと思っています。かなりすごい資格をすごいスピードで取得してきているメンバー達ですが、それに加えて、将来的にはスキルや技術も身に付けていってほしいです。ITの世界は技術の進化が早く常に勉強なので、勉強する気持ちを忘れずに、自分で新しいことを見つけて、そこに取り組んでいってほしいと願っています。
▼今後のキャリアプランをお教えください。
早川様:
社内外で信頼されるエンジニアを目指します。
そのためには日常業務をしっかりと行いながら、まずはORACLE MASTER Platinum DBA 2019の取得をして、自分のスキルをより証明していきたいと考えています。
柴田様:
Oracleのスペシャリストとして、スキルを高めていきます。直近はOracle Cloud Infrastructure 2024 Certified Architect Professional資格の取得を目指していますが、Oracle Databaseの様々な機能についての深掘りもしていきたいです。
また今後は他データベース、他クラウドの学習を通じて、Oracleとの違いや優位性を理解して活かしたいとも思っています。
粉川様:
現在はオンプレミス環境での構築や移行の案件が主ですが、いずれオンプレミス環境からOCIに移行する案件にも携わる機会が多くなってくると思いますので、資格を取りつつ着実にOCIに関する技術を身に着けていきたいです。
▼同じエンジニアの皆さまへメッセージをお願いいたします。
早川様:
資格を取得することで自分の選択肢が増えると思いますので、勉強を継続させることは大変ですが、お互いモチベーションを上げて頑張っていきましょう。
柴田様:
私の居る環境はスキルアップを怠らない先輩後輩に恵まれていて、そのため継続して学習できた、という一面があると思っています。
モチベーションの維持は大変なところもありますが、一緒に頑張りましょう。
粉川様:
資格はその人のスキルや技術力を分かりやすく視覚化してくれます。ですが、資格取得そのものよりも、資格取得を通して得た知識やスキルを実際の業務でいかにして役立てるかが重要だと私は考えています。日々情報がアップデートされていくこの業界で、新たな課題に対して柔軟に対応できるようお互い学び続けていきましょう。
【OPN編集後記】
今回は、株式会社 第一コンピュータリソース様から、OCIとデータベース両方の資格を取得しながら日々アップデートを続ける若きエンジニア、早川 昇太 様、柴田 健佑 様、粉川 友徳 様にスポットライトを当てお伺いしました。
このインタビューを通して、DCR様がOCIとデータベースの二刀流で知識を積み重ねた上で、さらに経験を積み、Oracleのスペシャリスト集団としてお客様の信頼を得ていく強みを感じました。
お三方が今後ますますご活躍されますようお祈りしております!