BLUEISH Agentsが実現する「業務を担うAIエージェント」
~生成AI導入二巡目を支える、高品質RAGを備えたエンタープライズAI基盤~
こんにちは、OPN事務局です。OPNパートナー様によるOCI (Oracle Cloud Infrastructure) を活用したソリューションに注目してご紹介する企画、「OPNソリューションスポットライト」の第5回をお届けします。
今回は、株式会社BLUEISH様のソリューション、「BLUEISH Agents」について、為藤 アキラ様にインタビューにお答えいただきました。
生成AIを「試す」段階から、業務に組み込み成果を出す段階へ。
自社AIエージェントプラットフォームとFDE体制を強みに、企業の本番運用型AI活用を支援する株式会社BLUEISH様の「BLUEISH Agents」をご紹介します。
株式会社BLUEISH
ソリューション名:
「BLUEISH Agents」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000078860.html
▼会社紹介をお願いいたします。
株式会社BLUEISHは、AIエージェント領域を中心に、法人向けAIプロダクト開発および個社向けAI開発を行う企業です。
システム開発やDX支援で培ってきた業務理解・実装力を基盤に、法人向けAIエージェントプラットフォーム「BLUEISH Agents」を展開しています。企業がAIエージェントを業務に取り入れ、人とAIが協働する“Agent Native”な働き方を実現することを目指しています。
●会社情報:
https://www.blueish.co.jp/
▼BLUEISH様の強みについてお聞かせください。
BLUEISHの強みは、「AIプロダクト」「個社開発力」「FDE(Forward Deployed Engineer)体制」を組み合わせた、“Palantir型”の提供モデルにあります。
一般的なAIベンダーは、SaaS型プロダクトの提供か、個別受託開発のどちらかに分かれるケースが多くあります。一方でBLUEISHは、自社のAIエージェントプラットフォーム「BLUEISH Agents」を持ちながら、企業ごとの業務・データ・組織に合わせて個社最適化まで行う点が特徴です。
これは、単なるツール提供ではなく、企業内部の業務プロセスに深く入り込み、実際に成果が出る状態まで伴走する“Palantir型”のアプローチに近いと考えています。
また、BLUEISHではFDE体制を構築しています。営業、プロダクト、エンジニア、CSが一体となり、PoCから本番導入、運用改善まで継続的に支援します。
特に現在は、生成AIの“試験導入”ではなく、“本番運用”が求められるフェーズに入っています。そのため、汎用AIツールを導入するだけではなく、企業ごとの業務フロー、判断基準、データ構造、ガバナンスに合わせて設計・最適化することが重要になっています。
BLUEISHでは、プロダクトを軸にしながらも、RAG設計、エージェント設計、UI/UX、既存システム連携まで含めた個社開発に力を入れており、PoC止まりではなく、実業務へ接続しやすい点を評価いただいています。
▼他社と比べた場合の差別化ポイントをお聞かせください。
BLUEISHは、まずAIエージェントプラットフォームを持っており、その上で、AIエージェントの開発や AIの導入コンサルティングを行っています。プロダクトとしましては、AIエージェントプラットフォームが来月で一区切りして完成見込みです。その上で今後は、FDEをかなり強化して推進していく予定となっております。「プロダクトを持っている開発企業」という弊社のような存在は結構めずらしいのではと思っております。
FDEにも数パターンありますが、BLUEISHでは、自社製品を持って“Palantir型”を意識してFDEでお客様のAI導入を進めております。その中で、再現性の高いAI導入の仕組みを提供していく、というアプローチを取っています。AIエージェントプラットフォームがありつつ、AI導入では欠かせないRAG基盤を構築することによって、まずお客様のBusiness Contextを集約し、一元化してからAIエージェントに持たせていく、というところがスタートとなります。そこがFDEのアプローチとして他社との大きな違いを生むと考えています。
▼御社のソリューション「BLUEISH Agents」についてお聞かせください。
●「BLUEISH Agents」の製品概要をお聞かせください。
「BLUEISH Agents」は、企業の実務を担うAIエージェントプラットフォームです。
単なる生成AIチャットではなく、企業ごとの業務ルール、ナレッジ、権限、判断基準を理解し、業務プロセスにAIを組み込めることが特徴です。
営業、審査、問い合わせ対応、レポート作成、経理、バックオフィスなど、幅広い業務への活用を想定しています。
また「BLUEISH Agents」は、SaaSとして一律提供するだけではなく、企業ごとの業務やデータに合わせて個社最適化を行う“Palantir型”のアプローチを採用しています。
Liteプランでは即日利用開始が可能であり、ProプランではFDE体制による伴走支援と個社開発を組み合わせることで、3〜6ヶ月程度で本番導入を支援しています。
中堅・中小企業(SMB)様向けの展開は来年を想定しております。
●「BLUEISH Agents」の市場や現代のニーズについてお聞かせください。
生成AIの活用は、「試す」段階から、「業務へ組み込み成果を出す」段階へ移行しています。
現在、多くの企業では、人材不足、業務の属人化、ナレッジ継承、間接業務の増加、ガバナンス対応といった課題が顕在化しています。
そのため、単なるAIチャットではなく、企業業務にAIを実装できる仕組みが求められています。
特に大企業では、セキュリティ、データ管理、監査ログ、権限制御を含めた“本番運用可能なAI基盤”へのニーズが高まっています。
AI導入を全く進めていない企業とトライを始めている企業との間で、いわゆる「AI導入格差」が顕著になっている昨今、「BLUEISH Agents」は、こうしたAIを本気で推し進めていきたい“生成AI導入二巡目”の企業に向けて、AIエージェントを実務へ定着させるためのプラットフォームを提供しています。
●具体的な活用シナリオおよびお客様への導入の流れについてお聞かせください。
活用シナリオとしては、広告審査、問い合わせ対応、営業資料作成、レポート作成、経理・バックオフィス業務、社内ナレッジ検索などがあります。
導入時には、まず対象業務のヒアリングを行い、業務フロー、判断基準、利用データ、既存システム、セキュリティ要件を整理します。
その後、小さな業務単位でPoCを行い、出力品質や業務削減効果を検証します。効果が確認できた領域から本番導入し、FDE体制のもとで運用定着、改善、対象業務の拡大まで伴走支援します。
また、企業ごとの業務に合わせた個社開発にも力を入れており、RAG設計、エージェント設計、UI/UX、既存システム連携まで含めて最適化しています。
こうした取り組みにより、現在は西鉄グループ様、株式会社ダスキン様、大手金融企業他、多数の企業様において「BLUEISH Agents」をご活用いただいております。
●ソリューションをご利用のお客様の声をお聞かせください。
お客様からは、ありがたいことに以下のようなお声をいただいています。
・「AIを単なるチャットではなく、実際の業務へ組み込むイメージが持てた」
・「属人的だった業務ルールや判断基準を整理するきっかけになった」
・「審査、確認、資料作成など、時間のかかる業務の削減余地が見えた」
・「プロダクトだけでなく、個社開発や業務設計まで伴走してもらえる点が安心できる」
・「PoCで終わらず、本番運用を見据えた進め方ができる」
▼今回OCI(Oracle Cloud Infrastructure)を選ばれた理由についてお聞かせください。
●「BLUEISH Agents」でOCIが採用される理由についてお聞かせください。
「BLUEISH Agents」では、OCIの中でも特にOracle Autonomous AI Database(AIDB)を重要な基盤として活用しています。
BLUEISHでは、RAGを単なる“ベクトル検索”としてではなく、「業務文脈」「権限」「監査」「継続記憶」まで含めた“RAG Runtime”として設計しています。
一般的なRAGでは、検索、ACL、監査、Memory、Version管理などが別々の責任境界になりやすく、最終的な根拠の所在が曖昧になりやすい課題があります。
一方でAIDBでは、検索・構造条件・権限前提をデータ側で統合的に扱える点を高く評価しています。
特に、
・Hybrid Vector Search
・AI Vector Search
・Select AI
・AI Agent Memory
を組み合わせることで、企業向けRAGに必要な「根拠」「類似」「構造」「過去文脈」を役割ごとに分離しながら扱える点が大きな特徴です。
BLUEISHでは、「AIDBをRAG Memoryとして置く」という考え方を重視しており、検索・構造問い合わせ・監査を同じ設計面で扱えることが、エンタープライズのAI導入において非常に重要だと考えています。
●OCIを採用する前に、他社クラウドを利用する中で抱えていた課題についてお聞かせください。
従来のRAG構成では、ベクトルDB、業務DB、ACL、監査ログ、Memoryなどが別々の仕組みになりやすく、責任境界が分散する課題がありました。
特にエンタープライズ向けでは、検索精度だけではなく、「監査」「権限」「根拠説明」「継続記憶」が非常に重要になります。
そのため、AI機能とデータ基盤を別々に設計するのではなく、データ側で業務条件や根拠を整えられる基盤の必要性を感じていました。
AIDBを導入する前は全てAIDBの機能と同様のものを自前で実装していたため、開発・運用の負荷が非常に大きく、メンテナンスにも課題を抱えていました。
●他社クラウドと比較した際の、 AI領域でのOCIの優位性についてお聞かせください。
OCIの優位性は、Oracle Autonomous AI Database(AIDB)を中心に、エンタープライズ向けのRAGを設計しやすい点にあると考えています。AIDBはデータが増えれば増えるほど強い、という印象です。
特にHybrid Vector Searchでは、Semantic Searchだけではなく、tenant・ACL・version・業務条件まで含めて検索条件へ接続できる点を高く評価しています。
また、AIDBでは、
・AI Vector Search
・SQL / JSON
・Graph
・Security
・Select AI
などを組み合わせながら、検索・構造問い合わせ・権限を同じデータ基盤で扱えることが特徴です。
さらに、AI Agent Memoryを組み合わせることで、ユーザーやエージェントごとの継続文脈を保持しながらRAG を構築できる点も大きな強みです。
精度の観点から言うと、例えば他社製品では80%の精度しか出ないところ、Oracle Autonomous AI Database(AIDB)であれば、ほぼ同条件で99%に近い精度を出すことができるという結果も出ています。
また、OCIはコスト面でもかなり優れています。大量のレコード数で比較した場合に、レコード件数が多ければ多いほど他社製品とのコスト差が広がり、OCIが圧倒的に安くなることが弊社の過去事例でも明らかになっています。大量データに対するクエリ処理も安価で、おそらくコストは皆のイメージしている金額の1/10以下になっていると言えると思います。
弊社が利用している中の見解として、AIをデータの横に置くことができるという点が、AIDBの大きな強みだと考えています。
●ソリューション開発にあたって工夫した点/苦労した点についてお聞かせください。
工夫した点は、「検索結果をそのまま根拠にしない」ことです。
一般的なRAGでは、検索で取得した情報をそのままLLMへ渡すケースが多くあります。しかし、企業業務では、
・権限
・出典
・Version
・業務条件
・監査
を考慮する必要があります。
そのためBLUEISHでは、取得した情報をResolver / Verifierとなる仕組みで検証し、根拠・補助・過去文脈を分離したうえでContext Builderへ渡す設計を重視しています。
また、Agentが自由に検索するのではなく、「読み取り計画(Retrieval Plan)」を事前に定義する点も特徴です。
苦労した点は、企業ごとに業務文脈や責任境界が大きく異なることです。そのため、単なるVector Searchではなく、Business ContextやAgent Memoryまで含めた設計が必要でした。
▼OCIに関するBLUEISH様の取り組みについてお聞かせください。
●OCI ビジネスの今後の展開についてお聞かせください。
今後は、OCIおよびOracle Autonomous AI Database(AIDB)を活用し、エンタープライズ向けAIエージェントプラットフォームをさらに強化していきます。
AI導入を一通り進めた企業が抱える課題として挙げられるのは、世界的にトークンの高コストの顕在化が進む中で、旧来のベクトル検索の延長ではなく高品質なRAGが必要となる点です。
AI導入ビジネスをするにあたって、日本ではより100%に近い精度を求める企業が多い傾向にあるため、RAGをしっかりと99点まで持っていくにはAIDBが必須だと認識しています。
BLUEISHでは、「AIDBはRAGの中核になる」と考えており、検索だけではなく、権限・監査・継続記憶まで含めたエンタープライズAI Runtimeを構築していきたいと考えています。
また今後も、Oracle様との共同提案、共同開発、イベント登壇、事例創出なども積極的に進めていきます。
■製品紹介ページ:
BLUEISH Agents
https://service.blueish-agents.com/
■お問い合わせ先:
株式会社BLUEISH
forms.gle/8bGYrJNXJWxEWpXK8
【OPN編集後記】
今回は、株式会社BLUEISH様のソリューション、「BLUEISH Agents」についてくわしくお話を伺いました。
本インタビューでは、AI導入が“試験導入”から“本番運用”へ移る中で、企業ごとの業務文脈に合わせてAIを設計・定着させることの重要性を感じました。
「Oracle Autonomous AI DatabaseはRAGの中核になる」という力強いお言葉も印象的でした。
自社プラットフォームを持ちながら個社最適化まで伴走するBLUEISH様の取り組みは、AI導入二巡目の企業にとって心強い選択肢になると感じました。
BLUEISH様の今後ますますのご活躍をお祈りしております。