OPNエンジニアスポットライト:

OCI (Oracle Cloud Infrastructure) 2023 Certified Architect Professional 最新試験を満点で合格!
~試験勉強ノウハウと、全社一丸となっての取り組み、教えます~

 

こんにちは、OPN事務局です。

今回は、なんと Oracle Cloud Infrastructure(以下 OCI) 2023 Certified Architect Professionalを満点で合格された、株式会社エイチ・アイ・ディ(以下HID) 金井様にスポットライトを当てご紹介します。
合格までの試験勉強ノウハウやその後のお話、OCIを共通言語に、全社一丸となっての技術向上や資格取得への取り組みなどをお聞きしてみました。

このOPNエンジニアスポットライトでは、優れた業績を上げられたオラクルパートナーのエンジニアの方に焦点を当て、その成果を称賛し感謝の意を表明するためお話をうかがっております。お話を通じ、皆様の学習や仕事へ少しでもヒントになればと思いお届けします。


株式会社エイチ・アイ・ディ
システム統括本部 プロジェクトリーダー
金井 達彦様

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■取得された資格(取得順:2023/8/3~10/10までに受験)
5月ごろから勉強を始めて、半年ほどで最新の試験に合格。最初はギリギリ、最終的には満点でクリア!
Oracle Cloud Infrastructure Foundations 2022 Associate (スコア70.0%)
Oracle Cloud Infrastructure 2022 Architect Associate (スコア80.0%)
Oracle Cloud Infrastructure 2022 Architect Professional (スコア93.3%)
Oracle Cloud Infrastructure 2023 Architect Professional(満点合格!)
※全て一発合格!!

 

現在のお仕事について
▼現在のお仕事内容についてお聞かせください。
10年ほど前から、地方自治体職員様(主に戸籍窓口の職員様)にご利用いただくシステムについて、導入保守および提案から設計開発を行っております。
インフラまわりの構築等は業務経験なしです。
システム統括本部のプロジェクトリーダーを務めています。

資格を取ろうと思ったきっかけ
▼OCI資格を受けようと思ったきっかけは何ですか?
会社の取り組み
国が推進する「地方自治体の情報システム標準化対応」がきっかけです。
HIDとしてもガバメントクラウドの推奨CSP(Cloud Service Provider)をOracle社のOCIに決定して準備を進めています。
そういった背景から環境構築に関しての知識習得も兼ね、OCIのArchitect系資格取得を会社としても目指すことになりました。

自身15年ぶりに試験に挑戦
私としてはインフラまわりの環境を構築する部署ではありませんが、「オブジェクトストレージ」などのOCI用語が業務担当者間の機能設計でのやり取りでも使われ始めて来たため、自身でも用語などに慣れるなど知識習得が必要……と感じたことも重なり、資格取得(OCI 2022 Architect Associateと OCI 2022 Architect Professional)を目指しました。
資格試験を受けるのは15年ぶりくらいでした。

クラウドは初経験……半年で満点合格へ
OCI 2022 Architect Professional 試験に合格したタイミングでまだ試験残クレジットと試験予約枠が残っていたため、OCI 2023 Architect Professionalにもチャレンジしてみました。
OCI 2023 Professional試験からは実技試験があるということでしたが、試験対策の情報は検索してもあまりヒットしなかったので、最低限出題傾向だけでも把握して学習方法を社内で共有するだけでも価値はあるかな……と思い受験予約しました。
受験予約をしたら欲を言えば合格はしたいので、可能な限り試験対策に取り組もうとも思いました。
私は他社クラウドの経験はありませんが、他社クラウド資格を持つ同僚は、応用が利くと言っています。


資格取得後のメリット
▼OCIの資格を取得するメリットについて、どのようにお考えでしょうか。
仕事の幅が広がり、お客様も安心感
会社として、Professionalのような上位資格の保持者がいることで、お任せいただける仕事の幅が広がったり、仕事をお任せいただくにあたってのお客様の安心感、対外的なスキルの証明指標、といったものが資格取得のメリットかと思います。
提案書に「資格保持者〇名」と記載できるメリットは大きいと考えています。


会社としての資格取得への取り組み
▼会社としてもOCIエンジニア育成の取り組みをされていますか?
OCIは会社の共通言語。全社一丸となって技術向上へ
はい。会社としてOCI資格取得に取り組んだり、OCIに触れられる環境を用意したりと知識習得しやすい環境があります。
そこで得た知識については、業務時間内に全体勉強会の形でメンバー全員にフィードバックも行いながら、OCIを共通言語として、若手エンジニアも一丸となって取り組んでいます。


株式会社エイチ・アイ・ディについて
▼会社としてのアピールポイントを教えてください。
チームの垣根を越えて、お客様の為によりよいサービスを提供。最新資格も続々取得

様々なプロジェクトチーム(自治体、WEBデザイン、金融、通信、医療、、)がありますが、時にはチームの垣根を越えて、お客様の為によりよいサービスの提供、難しい課題に対して協力しながら進めていく会社全体での一体感が魅力です。

今回の資格取得に対しても、社員それぞれが高い目標に向かってがんばれる一体感があったと思います。
結果として、短い勉強期間でしたがOCI Professionalを10月までに計4名合格するなど、試験の合格者も多数出てきています。


今後について
▼今後のキャリアプランをお教えください。
クラウドインフラを使うことでよりよいサービス提供ができる可能性の視点も含め、提案や構築の機会を作りたいです。

資格取得をしたからといってインフラ構築ができるようになるわけではありませんが、知識は頭の片隅には残っていると思いますので、インフラ構築は未経験ではありますが自身で調べたり、業務経験を積んでいくにあたりプラスになると思っています。


みなさんへのメッセージ・アドバイス
▼これから同様の資格取得を目指す皆さまへメッセージをお願いいたします。
OCI 2023 Architect Professional試験に関する情報は探してもあまり出てこない状況かと思いますが、後述する私の経験が少しでも皆様の参考になれば幸いです。

 

【OPN編集記】
実際、半年間の勉強でギリギリ合格から最新試験で満点を獲得されるなんて、本当に素晴らしいですね。これからもお客様に対して良い提案をできるよう、そして安心感を提供するために、OCIを会社の共通の言語として、全社一丸となって技術向上に努めていらっしゃる様子が伝わってきます。
では、ここからは具体的な試験勉強のノウハウを詳しくお伺いしていきたいと思います。


実技試験:受験のポイント
▼OCI 2023 Certified Architect Professional を受けられた感想をお教えください。
2023 試験は実技試験の対策も必要
実技試験を受けきるための情報収集、慣れも大切かと思いました。

実際の試験ではブラウザが二分割され、右側に問題文、左側にOCIコンソールといった構成のため、大きいディスプレイで受ければよかった……と思いました。

内容としては問題文に記載されている課題を解決できるように、OCIコンソールを操作して設定追加や変更をしていき、要点で画面右側にある解答欄に設定内容を転記する形です。試験問題の難易度云々は置いておいて、試験を進めること自体も私には難易度が高かったです。
※試験に入る直前の事前設定(OCIテナントIDの転記やOCIコンソールへの初回ログインのパスワード設定など)の説明も一部英語文だったりと私には敷居が高かったです……

ですので、実際に試験を受けた人がいれば実技試験の流れや感触を聞いたり、無料期間などを利用して一度試験を事前に受けておくこと(試験慣れ)はとても効果的かと思います。

実技問題に入った後としては、問題文の上から1行ずつ順番に粛々と解き始めずに、まずは試験全体をざっくり読んで、結果として何を求められているのかを把握してから進めるのがポイントと思います。
※試験環境として与えられた自身のコンパートメント内に用意されているVCN、コンピュートだったりと現状の軽い全体把握も平行してやっておく。試験課題に関係のなさそうな箇所の見極め(設定変更が必要な箇所の見極め)も事前にある程度行いました。
そうすることで構築の流れとゴールがイメージできるので、後戻りなく進められると思います。


試験対策/勉強法について
▼受験前の具体的な学習方法、試験対策についてお聞かせください。

初めはスキマ時間も使い問題集の数こなし
私は「問題集の数ごなし(ラーニングパス練習問題+別教材)」「不明点部分について、ラーニングパスの動画で理解する」を繰り返し実施しました。
スマホでも実施できたので、会社の帰りの時間なども使いつつ実施していました。

しかし、なかなか波に乗れず……
はじめはOCI Architect Associate試験の合格を目指して漠然とラーニングパスの動画を眺めて、練習問題を解いて……と基本の流れのとおり進めていましたが、あまり理解も記憶も進まずで悩みました。

いそがばまわれ!簡単な初級資格から挑戦
私自身がクラウドインフラに関する基礎知識もない状態だったのと、初級のOCI Foundations試験の存在(15回無料受験可能)を知ったので、OCI Architect Associate試験は一旦諦め、初級のOCI Foundations試験を目指しました。
ラーニングパスの勉強(動画は倍速再生で)を3周くらいしてなんとか合格ラインぎりぎりでしたが受かることができました。

資格取得でガッツポーズ!ここから波に乗れました
資格試験自体が久しぶり(15年ぶりくらい)でしたので、初級資格ではありましたが合格したのはやはり嬉しく、スコア表示されたとき一人でガッツポーズしました。
この結果で、次も頑張るぞと波に乗るきっかけになったのも大きかったと思います。
ただ、OCI Foundations試験はもっと簡単に取れるものと思っていたのですが、私としては設問の難易度も高く感じたのと、文章表現に癖があったり(日本語直訳っぽい表現だったり)、問われる範囲も広く、このままの勉強方法ではOCI Architect Associate試験の合格は難しいとも同時に感じました。

上位試験攻略はアプローチを工夫
そこで、私と同じような境遇(インフラ構築の経験や知識がなし)の人がいないか、合格体験記のような記事をあさるようにたくさんみていき、その中で私が試験合格するために一番現実的なアプローチを参考にする形で進めようと思いました。

世間のアプローチ方法はざっくり下記の2パターンある感じでした。
・ラーニングパス+OCIマニュアルや参考書片手に試験対策するタイプ
・ラーニングパス+別教材の問題集の数ごなしをするタイプ

私にはOCIマニュアルを読みながら理解を進めるのは難易度が高かったため、「問題集の数ごなし(ラーニングパス+別教材)」「不明点部分について、ラーニングパスの動画で理解する」を繰り返し実施する形にシフトしました。

OCI 2022 Architect Associate試験については、web上で無料でサンプル的に公開されていた別教材の問題も見つけたので、それを含め実施した上で臨み合格できました。

OCI 2022 Architect Professional試験については、ラーニングパスや別教材の問題集を行っていきました。別教材の問題集は英語版でしたがwebブラウザ標準の翻訳機能を利用することで問題なく進められました。
試験日までに教材、問題集を通して90%以上の正答率をだせるようなれば合格水準かな……と指標を決めて進めました。


実技試験対策は
▼実技試験と選択問題の2つのセクションがあったかと思いますが、特に実技試験の方で、どのような試験準備をしましたか?
実技試験への対策
実技試験対策についてはあまり参考情報もweb上にはなかったので、
・OCI Foundation、OCI Architect Associateラーニングパスに含まれるハンズオン演習にて使用の基本イメージをつかんだのち、
・OCI Architect Professional ラーニングパスの「Prepare for OCI 2023 Architect Professional Certification (JP)」の6つ(IPV6とかDNSなど)のシナリオを繰り返し実施しました。

会社でOCIを触れる環境は用意していただけていたので、Oracle提供のラーニングパス シナリオサンプル6つ(特に前半の3つIPV6、DNS、Vault)について一から頭の中だけで整理しながらOCI環境に構築する、削除して作り直す。を繰り返し実施しました。
※sshでコンピュートにログインする方法は複数パターン覚えておいてよかったです。私が受験した時はハンズオン演習で紹介されていたものとは別手法でのsshログインの指示だったりしました。

鉄は熱いうちに……!
選択問題については、「鉄は熱いうちに打て」ではないですが OCI 2022 Architect Professional試験の合格した流れで2023試験を受けたため、OCI 2023Architect Professionalのラーニングパスの模擬問題を追加で勉強し、試験直前に前回試験の復習をしました。
OCI 2022 Architect Professional試験を合格していればその準備のみで問題なかったです。

 


【OPN編集後記】
金井様はもともと基盤ではなく、業務系エンジニアとして活躍されていたそうですね。HID様がガバメントクラウドに取り組まれることをきっかけに、金井様もOCIの技術理解を深めるためにOCI資格を取得されたとのこと。
15年ぶりの試験挑戦であり、不慣れな分野とお伺いしましたが、最終的には2023年最新の試験になんと半年で満点合格され、金井様ご自身の試行錯誤や努力だけでなく、全社一丸となった取り組みが実を結び、その後も若手の方々が次々と最新の資格を取得されていると伺っています。
これからもHIDの皆様がお客様にご安心いただける最適な提案ができることを期待しています。金井様の努力と会社全体の取り組みが、今後も良い成果を生むと確信しております。

 


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【期間限定】Oracle Cloud Infrastructure 無償資格取得プログラム

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・2023年11月1日から2024年1月31日まで、OCI 認定試験を無償受験できます。
・SECTOR 1 から SECTOR 3 までのステージ達成に応じて特典を提供します。
・OCI や Autonomous Database および AI/ML の概念などを体系的に学習できますので今すぐご参加を!

プログラム概要はこちら
https://blogs.oracle.com/oraclemaster/post/ocicertjp2023
プログラムサイト・詳細はこちら
https://www.oracle.com/jp/education/race2cert_97206-ja.html
FAQはこちら
https://www.oracle.com/jp/education/race2cert-faq_71434-ja.html

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