OCIを導入から運用まで一気通貫でサポート
~異なる立場からOCIビジネスを支える3人の精鋭エンジニア~
こんにちは、OPN事務局です。今回は、株式会社インテック(以下、インテック)様から、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) ビジネスに携わる3名のエンジニア、上保様、川南様、北村様にスポットライトを当てご紹介します。
異なる立場からインテック様のOCIビジネスを支えているお三方からお話を伺いました。

株式会社インテック

▼現在のお仕事内容についてお聞かせください。
上保様:
現在、私は OCI のビジネス拡大に向けたプロモーション活動を中心に担当しています。この活動に加えて、営業支援やOCIのマネージドサービスの仕組みづくり、運営にも取り組んでいます。具体的には、プロモーション戦略の立案や実施、営業チームとの連携を通じた顧客への提案支援、併せて、社内外のウェビナーへの登壇や、お客様のお問い合わせサポート等も行っています。また、マネージドサービスの運営においては、サービスの品質向上や顧客満足度の向上を目指したプロセスの改善にも力を入れています。
1年間に4回ほどウェビナーを実施しており、直近では4月に開催を予定しています。企画だけでなく、運営やスピーカーも担当しています。
OCIに携わった期間は、2023年9月~現在で、1年5カ月ほどになります。
入社してからずっとインフラ周りを担当しています。自社クラウドサービスであるマネージド型クラウドサービスや、クラウド型バックアップサービスのサービスデリバリー業務を担当し、現在はOCIに携わっております。
川南様:
現在、クラウド環境へのリプレース案件でPM・PL業務を担当しています。
入社当初からオンプレミス環境およびクラウドでのインフラ構築を担当しており、Oracleデータベースおよび他社データベースの設計・構築の実績もあります。
OCIに携わった期間は、2年ほどになります。OCI案件は現在担当している案件と2年前に実施したプロジェクトの2件です。
北村様:
現在は、多岐にわたるプロジェクトに対して横断的に技術支援を行っています。具体的には、設計、事前検証、トラブルシューティングなど、プロジェクトの各フェーズでのサポートを担当しています。提供する技術支援はインフラ全般にわたり、オンプレミスおよびクラウド環境におけるOS、ミドルウェア、ネットワーク、セキュリティ、バックアップ、ストレージ、監視など、多岐にわたる領域をカバーしています。
社内でのナレッジ蓄積にも携わっています。
OCIには、3年ほど携わっています。
入社以来、Oracleデータベースと他社のデータベースをプロジェクトごとに最適なものを選択し、クラウドおよびオンプレミス環境での設計や導入にも携わってきました。現在は主にOCIの担当をしており、さまざまなプロジェクトを通じ、多くの経験を積むことができています。
▼これまで手掛けてこられた仕事内容や主なプロジェクトについてお聞かせください。
上保様:
2019年から、自社クラウドのEINS WAVEのIaaSサービスにおいて、マネージド型クラウドサービスおよびクラウド型バックアップサービスのデリバリ業務を担当しました。特にクラウド型バックアップサービスに関しては、サービスの企画・立ち上げに加え、その後の販売促進活動や導入支援も行ってきました。2023年9月からは OCI のプロモーションおよび運用・保守を担当しており、OCIのサービスをより多くの顧客に認知していただくための活動に注力しています。
現在は、プロモーション戦略の立案や実施、顧客サポートの向上に取り組んでいます。
OCIと自社クラウド両方の経験があります。
川南様:
オンプレミス環境からクラウド環境への基盤リプレース、およびオンプレミス環境の基盤リプレースを担当しています。OCI以外にも他社クラウド/自社クラウド両方の経験があります。
北村様:
業種は多岐にわたりますが、主に基幹システムのオンプレミスからOCIへのクラウドリフトに伴う設計支援や、利用するサービスの事前検証など、10以上のOCI関連プロジェクトに関わらせていただきました。また、他社クラウド/自社クラウドにも携わってきました。
▼ご担当のプロジェクトについてそれぞれくわしくお伺いしたいと思います。
1. ご担当のプロジェクトの概要をお聞かせください。
上保様:
現在、OCI に関する包括的なプロモーションとサポート業務を担当しています。このプロジェクトの主な目的は、OCIの認知度向上と顧客サポートの強化です。具体的な活動内容として、社内外でのウェビナー、勉強会、座談会の開催、プレスリリースの発行など、多岐にわたるプロモーション活動を展開しています。OCIのマネージドサービスでは、再販や技術支援を行い、移行後の問い合わせや障害時の復旧支援にも対応しています。それに加え、サービスの運営業務に必要なタスクの遂行や、サービスの価値向上のための施策検討を行っています。
●プロジェクトにどのような形で参加されましたか。
上保様:
プロモーション活動においては、当部のナレッジだけでなく、実績のある部門へのヒアリングや他社事例を参考にしながら、プロモーション戦略の立案から実行に積極的に関与しています。また、OCI移行プロジェクトでは、お客様とプロジェクトメンバーが御社との契約手続きを円滑に進められるよう支援し、詳細設計書や構成図などの情報を基にお客様の構成を引き継ぎ、適切な対応を行っています。
●プロジェクトに取り組むにあたり、個人としてどのようなスキル等の準備をしていますか。
上保様:
プロジェクトに取り組むにあたり、私はOCI の基本的な知識を深め、他社クラウドとの違いについて理解を深めています。また、お客様からのご要望や問い合わせに適切に対応できるよう、資格取得も行っており、今後もより高い専門性を持ってお客様にサポートを提供できるよう、新たな資格取得に向けて準備を進めています。
●プロジェクトの中で、特に工夫された点/苦労された点を教えてください。
上保様:
OCIのプロモーションを実施するにあたり、他のクラウドサービスとの違いや自社の強みを組み合わせて訴求しています。最近、日本では他社クラウドでもOracle Databaseが利用可能になると聞いています。そのため、Oracle DatabaseをOCIに単純に結びつけるのではなく、それぞれのサービスの特徴を深く理解し、効果的に訴求する必要があると考えています。特に、OCIに不慣れな方々に対して、どのように訴求できるかが今後の課題であり、苦労する点だと感じています。
●プロジェクト全体として、特に工夫された点/苦労された点を教えてください。
上保様:
プロジェクト全体を通じて、自分のネットワークを広げることを意識しています。当初、プロモーション活動のメインの役割を担う際には、「自分の力」と「自分が担当しているサービス」を活かして訴求しようと考えていました。しかし、内容が優れていても参加者が少ないという課題に直面し、集客に苦労していました。そこで、他部門を巻き込んだ勉強会や他企業との共催ウェビナーを実施することで、より多くの人々にアピールし、認知度を高めるよう工夫しています。
2. ご担当のプロジェクトの概要をお聞かせください。
川南様:
食品メーカー様のオンプレミス環境で稼働している生産管理システムの基盤をOCIに移行するプロジェクトを担当しています。
私を含むインフラメンバーとして3人+アプリケーション担当5-6人、マネ-ジドサービス担当2名という体制で、期間は約1年(インフラ構築半年)です。
●プロジェクトにどのような形で参加されましたか。
川南様:
インフラ部隊のプロジェクトマネージャーとして参加しました。
OCI環境の要件定義や基本設計およびプロジェクトのマネジメントを行っています。
●プロジェクトに取り組むにあたり、個人としてどのようなスキル等の準備をしていますか。
川南様:
OCI全般についてはまだまだ学習中で、分からないことも多いため、不明点は社内の有識者に確認するようにしています。お客様には可能であれば社内のOCI環境で検証し、構築開始後に「思っていたような設計ができなかった!」といったことが無いように心がけています。
●プロジェクトの中で、特に工夫された点/苦労された点を教えてください。
川南様:
苦労した点は、OCI環境が初めてのお客様に対して、設計や機能、操作の説明を行ったことです。
私自身、他のメガクラウド環境の経験もまだ少ないため、差異や類似点の説明にも苦労しました。
工夫した点は、お客様へ口頭で説明することが難しい際には、実際の画面を使って説明を行ったことです。
●プロジェクト全体として、特に工夫された点を教えてください。
川南様:
OCIの機能やOracle Databaseについて、お客様からの質疑応答には有識者に同席いただき、代わりに説明いただくなどチームとして取り組むよう工夫しています。
最初はお客様とは対面で打ち合わせをしていましたが、現在は基本的にリモートワークで作業しており、内部での打ち合わせでは都度チャット等で質問や指示が出せるため効率よく仕事ができています。
3. ご担当のプロジェクトの概要をお聞かせください。
北村様:
現在、3つのOCI関連のプロジェクトに関わらせていただいており、いずれも基幹システムをオンプレミスからOCIへ移行する案件です。過去のプロジェクトも同様の内容でした。具体的には、Oracle Cloud Migrationsサービスを利用したV2V(Virtual to Virtual)移行や、東京と大阪リージョンを活用したディザスタリカバリ(DR)構成の設計・実装支援となります。
●プロジェクトにどのような形で参加されましたか。
北村様:
いずれの案件も技術支援という立場で参加しております。基本的には社内で支援していますが、必要に応じ、お客様との打ち合わせにも参加しています。
●プロジェクトに取り組むにあたり、個人としてどのようなスキル等の準備をしていますか。
北村様:
クラウドサービスに関しては、仕様の変更や新しいサービスが次々と登場します。そのため、常に最新の情報を追いかけ、プロジェクトで利用する必要な機能が正しく使えるかを事前に確認するよう努めています。これにより、技術支援を行う際、より的確で効果的なサポートができると考えています。
特に、情報ソースとしてOracle 技術ブログとOCI サービスアップデートは常にチェックしており、更新があると社内ツールでプッシュ通知する仕組みになっています。セキュリティ情報・障害情報等も同様の仕組みで確認しています。
●プロジェクトの中で、特に工夫された点/苦労された点を教えてください。
北村様:
Oracle Cloud Migrationsサービスの事前検証では、資料や情報がほとんどない中、手探りで進める必要があり、大変苦労しました。V2Vを実施した際、いくつかの想定外の挙動が見られたため、Oracle社 へのサポートリクエスト(SR)を通じて仕様を確認しながら検証を進めました。SRを通じた相談からヒントを得たこともあります。
●プロジェクト全体として、特に工夫された点を教えてください。
北村様:
技術支援の立場から、プロジェクト全体を通しての工夫や苦労を一概に申し上げることは難しいですが、初めてOCIに関わるメンバーもいるため、検証環境を活用したOCIの勉強会を必ず開催しています。これにより、設計や構築、効率的な技術情報の収集に必要なスキルを習得してもらっております。
部署内には50名のメンバーが在籍しており、多くの初心者や経験者がいます。まずセキュリティの考え方など、注意深く検証環境を用いて勉強する方法や、操作の仕方を伝授しています。また、情報収集の仕方や他のメガクラウドとの違いなどについては社内ツールに蓄積し、過去の問い合わせ方法なども社内でまとめて公開するようにしています。それらに加えて、月次のOCI連絡会を開催して、そこでOCIのナレッジまとめを作成し共有したり、必要に応じて発表を行っています。
OCI関係者内での社内勉強会では、まずはOCIインフラ部分で Oracle Cloud Infrastructure 2024 Architect Associate と Oracle Cloud Infrastructure 2024 Foundations Associate の動画を視聴するように指示しています。設計する際のポイント等が、こちらの日本語版の動画とマニュアルに体系的にしっかりまとまっていてすばらしいです。
▼ご自身がこれまで取得されている、もしくは今後取得予定のOracle認定資格を教えてください。
上保様:
取得済みの資格:
・Oracle Cloud Infrastructure 2022 Architect Associate
・Oracle Cloud Infrastructure 2023 Architect Associate
・Oracle Cloud Infrastructure 2022 Certified Architect Professional
・ORACLE MASTER Bronze DBA 2019
今後取得予定の資格:
・ORACLE MASTER Silver DBA 2019
川南様:
取得済みの資格:
・Oracle Cloud Infrastructure Foundations 2021 Certified Associate
・ORACLE MASTER Bronze DBA 2019
今後取得予定の資格:
・ORACLE MASTER Silver DBA 2019
北村様:
取得済みの資格:
・Oracle Cloud Infrastructure 2024 Certified Foundations Associate
・Oracle Cloud Infrastructure 2023 AI Foundations Associate
・Oracle Cloud Infrastructure 2023 Architect Professional
・Oracle Cloud Infrastructure 2023 Architect Associate
・Oracle Cloud Infrastructure 2023 Foundations Associate
・Oracle Cloud Infrastructure 2022 Architect Professional
・Oracle Cloud Infrastructure 2022 Architect Associate
・Oracle Cloud Infrastructure 2022 Foundations Associate
・Oracle Cloud Infrastructure Foundations 2021 Associate
今後取得予定の資格:
・Oracle Cloud Infrastructure 2024 Networking Professional
・Oracle Cloud Infrastructure 2024 Cloud Operations Professional
▼インテック様が会社として行っているエンジニア育成についてお聞かせください。
※上長の三浦様にお伺いしました。
三浦様:
各部署単位での取り組みとなりますが、スキルアップ・学習計画の立案を行い、各自が目標に向かってスキルアップを行いながら、チーム内でも勉強会を定期的に実施しています。
また、OCIに関する全社的な情報共有会も定期的に行い、深く技術を理解したハイレベルなエンジニアが幅広くノウハウ展開しています。
▼インテック様の今後のクラウドの取り組みについてお聞かせください。
※上長の三浦様にお伺いしました。
三浦様:
当社はミッションクリティカルな大規模IaaSの移行実績を持つエンジニアが多数在籍している強みがあり、クラウド移行のアセスメントから、OCIやOracle Cloud VMware Solutionの導入、運用まで一気通貫でサポートします。これまでクラウドへの移行を避けてきた、オンプレミスに残るOracle DatabaseやVMwareを含むシステムを安全かつ確実に移行することで、お客様のシステムに大きな変革をもたらす機会を一緒に作っていきたいと考えています。
弊社には技術的なスキルと長年の知見に加え、プロジェクトをきちんと回すスキルを持ったエンジニアが多いため、それらを活かしてお客様のシステムをクラウドへ安全に移行するという点も含めて、価値をご提供することができると思います。
また、弊社の約15年に及ぶ VMware の経験と知見を活かして、今取り組んでいるのが Oracle Cloud VMware Solution です。多方面からお客様のクラウド移行に貢献できると考えています。
▼今後のキャリアプランをお教えください。
上保様:
今後、クラウドサービスのエバンジェリストとして積極的に活躍したいと考えています。これまでの経験を通じて、自社のクラウドサービスやOCIのプロモーション活動、営業支援に携わり、新しい技術や情報を発信し、コミュニティを構築してきました。この経験を基に、さらに新しい技術を迅速にキャッチアップし、IT企業のみならず、さまざまな業界の垣根を超えて、より多くの人々に情報を届けていきたいと思っています。また、人々のネットワークを広げ、技術の価値を広めることで、社会が直面している大きな課題の解決に寄与したいと考えています。
川南様:
OCIの知識を深めるとともに、OracleDatabaseの知識も深めたいと思っています。
日々新しいサービスが出てくる中で、お客様にとって最適な設計ができる人材になりたいと思います。
北村様:
OCIを活用したプロジェクトに積極的に参加し、さまざまなクラウドリフト案件を通じて実践的な知識を得ることを目指しています。また、OCIに関わるメンバーのスキル向上にも貢献したいと思っており、勉強会を通じて、チーム全体の成長を促す役割を果たしていきたいと考えています。
▼同じエンジニアの皆さまへメッセージをお願いいたします。
上保様:
自信をアップデートするためには、新しい技術や情報をキャッチアップし、コミュニケーションを通じて人とのネットワークを広げることが大切だと考えます。新しい技術だと思っていたものが、2、3年後には「古い」と言われることも珍しくありません。歴史が繰り返すように、産業革命の時代には、その波に乗った新しい技術やモノが既存のものに新たな価値を与え、結果として生き残った副産物も多くあります。このように、時代の変化に柔軟に対応し、自身のスキルや知識を常にアップデートしていくことが、エンジニアとしての成功に繋がるのではないでしょうか。
川南様:
日々サービスがアップデートされるため、情報収集が大変だと感じています。
得た情報を社内だけでなく社外へも発信し、OCIに関する情報をもっと広げていただきたいなと思っています。
北村様:
エンジニアの皆さん、こんにちは!
技術の進化は早く、常に学び続けることが求められていますが、お互いに情報を発信し支え合いながら、スキルを高めていけるとうれしいです。
【OPN編集後記】
今回は、株式会社インテックから、3名のOCIエンジニア、上保様、川南様、北村様にスポットライトを当てお伺いしました。
連携しながらOCIビジネスを支えていらっしゃるお三方のお話から、数々のミッションクリティカルな大規模移行実績をもつインテック様の強みを実感しました。
お三方の今後ますますのご活躍を心よりお祈りしております!
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