マネージド・クラウド・サービスであるHeatWave MySQLは、基盤となるハードウェアおよびソフトウェアを最新、効率的、セキュアかつ信頼性の高い状態に保つためのシステム更新を定期的に実施します。これらの更新には、「スケジュールされたメンテナンス・ウィンドウ」または「スケジュールされていないメンテナンス・ウィンドウ」が含まれる場合があり、データベースまたはオペレーティング・システムに変更を適用するために停止時間が必要になることがあります。
このようなメンテナンス活動について、計画的か計画外かに関係なく、円滑な運用と効果的な計画を確実にするためにも主要なシステム・ユーザーに通知することが重要です。この新機能により、情報を必要とする運用者やアプリケーション開発チームが速やかに情報を受け取ることができるようになり、それぞれが必要な対応を行うことでシステムの信頼性を担保できるようになります。
HeatWave MySQLでの「連絡先」に関する重要なポイント
設定方法:
Oracle CloudコンソールでのHeatWave MySQLのインスタンス作成時、および既存のインスタンスの詳細ページにて「連絡先」の追加や確認が可能です。
目的:
メンテナンス・ウィンドウ、クリティカルなパッチ適用更新、潜在的なサービスの中断などの重要な通知を受信するように設定します。
連絡先の追加と変更:
既存のインスタンスの詳細ページで、連絡先のリストからEメール・アドレスを直接追加、編集または削除できます。
「連絡先」の管理方法:
「連絡先」の管理方法は2種類あります。
1) DB Systemの作成時
- ナビゲーションメニューから データベース -> HeatWave MySQL -> DBシステム を選択
- [DBシステムの作成]をクリック
- ページ下部の[運用上の通知およびお知らせ用の連絡先を指定してください]の項目にEメール・アドレスを追加
必要に応じて[連絡先を追加]ボタンを押して、追加のEメール・アドレスを登録することもできます。
2) 作成済みのDBシステムへの設定
HeatWave MySQLのインスタンスを作成済みの場合の手順は以下の通りです
- ナビゲーションメニューから データベース -> HeatWave MySQL -> DBシステム を選択
- データベースのリストから「連絡先」を追加するものの名前をクリック
- [メンテナンス]のセクションの[顧客の連絡先]の項目の[管理]をクリック
連絡先の管理画面で連絡先を追加、編集または削除します。
通知先に登録されたことの確認
重要な運用上の通知やお知らせを受け取るようにするには、簡単な2ステップのプロセスが必要です。
通知へのサブスクライブ
連絡先のEメール・アドレスが追加されると、各ユーザーには「Action Required: Subscribe to Receive HeatWave MySQL Notifications」というタイトルの英語のEメールが送信されます。Eメールには「Subscribe」ボタンがあり、これをクリックして通知を受け取ることを確認する必要があります。
通知を受け取ることの確認
通知を受け取る設定が確定すると、改めて”HeatWave MySQL Notifications Subscription Confirmed.”というタイトルの英語のEメールが送信されます。このEメールには通知の対象となるHeatWave MySQLインスタンスの情報が含まれています。
この通知先の確認のプロセスにより、HeatWave MySQLインスタンスに関連する重要な更新およびお知らせを処理する準備が整います。
Eメールでの通知の例
通知先の確認のプロセスが完了すると、対象のインスタンスに関連する各種の通知が行われるようになります。これらの通知には、メンテナンスの開始時間、対象のDBシステム名やリージョンなどの重要で有用な情報が含まれます。また、リリース・ノート、メンテナンスなどのドキュメントへのリンクも含まれています。
まとめ
HeatWave MySQLの「連絡先」の設定と確認は、重要な更新およびお知らせについて適切なユーザーに通知する簡単なプロセスです。通知を受け取る担当者を割り当てて登録フローを完了することで、適切なタイミングで重要な通知を受け取り、また通知を管理する業務上の負担を軽減できます。この機能により、お客様はあらかじめメンテナンスの実施に際しての潜在的な問題に対する準備を行い、運用中のHeatWave MySQLの信頼性と効率性を確保できます。
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