今年8月にArgus 8.4.1をリリースしました。
Argusは製薬メーカー、医療機器メーカー、CROで利用されている安全性管理データベースです。世界の製薬企業トップ20社のうち14社*がArgusを採用し、世界で300社以上、日本では大手製薬企業など40社以上で採用されており、長年にわたり多くのお客様の安全性情報管理と関連法規制の遵守をサポートしております。
*出典:Pharmaceutical Executive よりArgusユーザーを集計。
https://www.pharmexec.com/view/2022-pharm-exec-top-50-companies
このブログではArgus 8.4.1で新たに搭載した機能を紹介します。
What’s New in Argus Safety 8.4.1?
- 規制への対応: オラクルは日本のみならず世界中の規制を常にウォッチし、Argusの機能を更新し続けています。Argus 8.4.1では主に以下の対応をしました。
- 製薬協ラインリスト(標準帳票)CSV出力項目追加およびサマリーテーブル追加
- EMA治験副作用報告の新規制
- 米国eMDR新規制
- E2B (R3)複数ファイルを一括エクスポート (Batch Export)
- 機械翻訳(API連携): Argusで機械翻訳サービスを利用できるようになりました。
Narrative等のテキストフィールドの日本語↔英語、日本語以外の言語→英語の翻訳にご利用いただけます。これにより、これまでArgus外で行っていた翻訳作業を、Argus上でボタン 1クリックで実行できるようになります。

Argus画面で「Translate」ボタンをクリックすると、自動で翻訳されたテキストが入力されます。API連携で、サードパーティの翻訳サービスを利用可能です。(弊社が提供するOracle Cloud上でArgusを利用している場合、Oracle Cloud Translateを利用可。)
- UIの刷新: ユーザーインターフェース(画面)の配色をモダンに変更しました。よりユーザーにストレスなく利用いただくことを目的に変更しております。(画面構成・入力項目の配置は変更しておりませんので、RPA等のプログラムには影響しません。)

- Intake機能との統合: オラクルはAI/ML (人工知能/機械翻訳)、NLP (自然言語処理)を搭載したSafety One Intakeを提供しております。定型フォームや非構造化文書(文章)から有害事象情報を自動で抽出し、安全性管理データベース Argusに自動連係します。別製品として提供しておりますが、今後Safety One IntakeはArgusの1モジュールとして提供する方向で製品開発を進めております。今回のリリースでは事始めとして以下に対応しました。
- Intakeのユーザー管理をArgusに統合
(Argusのユーザー管理画面にIntake用のUser Role追加) - Intake Document ID / Case IDの相互連携
今後、よりシームレスな統合機能を追加してまいります。
Safety One Intakeの新しいVersionについては別途ブログで紹介します。
What’s New Video:Argus 8.4.1の新機能を紹介するビデオをぜひご確認下さい。
また、先日開催した第16回Argusユーザー会ではSafety Product UpdatesとStrategyについて紹介いたしました。
弊社では、Oracle Cloud上で稼働するArgus CloudをSaaSとして提供しています。Argus Cloud全般、また、8.4.1リリースについてご興味・ご関心を持っていただけましたら、ぜひ以下のメールアドレスまでお問合せ下さい。
hsgbu-oracle_jp@oracle.com
最後までお読みいただき有難うございました。
