2024年5月にArgus 8.4.3をリリースしました。

Argusは製薬メーカー、医療機器メーカー、CROで幅広く利用されている安全性管理データベースです。

このブログではArgus 8.4.3で新たに搭載した機能の一部を紹介します。

  • 利便性向上:重複検索機
  • 規制への対応:欧州医薬品庁が求める個人情報保護への対応

利便性向上:重複検索機能 (Smart Duplicate Search)

従来の重複検索と比較して、今回追加した重複検索 (Smart Duplicate Search) を使用することにより、一度の検索で重複対象を特定し易くなりました。

  • あいまい検索に対応年齢や日付、文字列が完全一致しなくても検索対象とする
  • マッチスコアを表示アルゴリズムに従い、検索対象の症例のマッチ度をマッチスコアとして表示する

規制への対応:欧州医薬品庁 (EMA) が求める個人情報保護への対応

欧州医薬品庁 (European Medicines Agency; EMA) はEEA加盟国から入手したICSRの情報を他国に転送する際、一部の国を除き、個人情報(Personally Identifiable Information; PII)をマスクして送ることを求めています。(日本や韓国等は十分なデータ保護措置を行っているとして対象外とされています。)

EMA guidelines: MAHs must ensure compliance, “EU” can be utilized in place of ISO country codes in the identified country data elements. Case narratives and comments element is not transmitted to prevent re-identification of personal health data.

Argus 8.4.3では標準でこの対応を実装し、EMAの求める個人情報保護に対応しました。

Argus 8.4.3で追加した全ての機能はWhat’s New (こちら)でご確認いただけます。

ご質問や説明のご要望などありましたら、以下のメールアドレスにお問合せ下さい。

hsgbu-oracle_jp@oracle.com