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オラクルでは、イノベーションや成功を促進するためにはインクルージョンが不可欠であるという考えのもと、女性やすべての従業員がスキルを磨き、情熱を追求できる機会を提供することに尽力しています。この度、世界各地のインスピレーションあふれる4人のリーダーたちにインタビューし、彼らの見解を聞きました。
失敗を恐れず、行動を加速するリーダーシップ
日本オラクル バイスプレジデント 兼 NetSuite事業統括 日本代表 カントリーマネージャーである渋谷由貴は、イノベーションにとって最も重要なのは「行動を加速すること」だと考えています。彼女のリーダーシップの根幹にあるのは、「リスクを恐れず、失敗から学べる環境を作ること」。それが、チームの成長を促し、企業としての競争力を高めると信じています。「リーダーは、行動規範を体現し、チームを導く存在であるべきだと思います。私自身が挑戦し続けることで、メンバーにもそれを伝えたい。」
この信念のもと、彼女はチームの成功を積極的に支え、リーダーやプロフェッショナルの成長にも貢献しています。メンターとして、「話を聞き、最後に背中を押すこと」を大切にし、自身の経験を率直に共有することで、多くの人のキャリアを後押ししてきました。
渋谷のキャリアは、常に「挑戦し続ける姿勢」とともにありました。Microsoft、AWSといった企業で経験を積む中で、「努力と決意、そしてリスクを恐れず挑戦することが、成果につながる」という信念を確立してきました。一方で彼女は日本のビジネス環境において、女性リーダーの不足がキャリア形成のハードルになっていることにも課題を感じています。「女性はロールモデルを見つけにくい。だからこそ、挑戦する姿勢を見せることが大切だと思っています。」
子育てとキャリアの両立—「安定」より「挑戦」を選んだ理由
「自ら計画してリーダーになったわけではありません。ありがたいことに声をかけていただき、その流れの中で学びながら今の役割を担っています。」
渋谷は、子育てとキャリアの両立の難しさを深く理解しています。家庭と仕事のバランスに悩みながらも、彼女は「本当にやりたいことを諦めない」選択をしてきました。オラクルから「スタートアップのような環境で、新たな挑戦をしないか」と声がかかったとき、子育てが依然として大変な時期ではありましたが、それでも少し先に光が見え始めた頃でした。
「正直、大変な状況がすぐに変わるわけではないと分かっていました。でもだからといって、ここで諦めるのは違うと思ったんです。ダメかもしれない。でも、やってみなければ分からない。そう思って挑戦を決めました。」そして、その決断の背景には、子どもの存在がありました。「私自身が挑戦し続ける姿を見せることが、子どもにとって何よりの学びになる」と信じていたからです。失敗を恐れずに前に進むこと。限界を決めずに挑戦すること。それを言葉ではなく、自分自身の行動で示したいと思ったのです。」自分が人生の多くの時間を費やしている仕事で「ただ安定を求める」のではなく、「本気で挑戦する」ことを選んだ彼女の決断は、結果重視かつ柔軟な働き方を奨励するオラクルの企業文化とも重なり、NetSuiteでの目覚ましいキャリアの進歩につながりました。
仲間を見つけることの重要性
北米地域のソリューション・エンジニアリングSVPであるステファニー・キンサー(Stephanie Kinser)は、行動を加速させることに熱心に取り組んでいます。その理由は、まだ成し遂げるべきことが多く残されていると感じているからです。「私たちは、未来の仕事の担い手を鼓舞できる最適な立場にあるのと同時に、その責任も担っています」と、ステファニー。
彼女は、オラクルのメンタープログラムや従業員リソースグループ(ERG)の開発を通じて、インクルージョンを推進してきました。「テクノロジー業界において、女性リーダーが長期的に成功するためには、支え合えるコミュニティを築くことが不可欠です」と、ステファニーは言います。
「メンターを見つけ、強いネットワークを築き、自分自身のために恐れず発言するのです。インスピレーションをくれたり、あなたをやる気にさせ、支えたり励ましたりしてくれる人、つまり仲間を見つけることが重要です。」こうした環境が整えば、インポスター症候群(自分の成功を過小評価してしまう感覚)を克服し、あらゆることに挑戦できるようになるでしょう。「チャレンジを成長の機会として受け入れることが大切です。その不安や違和感こそが、あなたを最高の自分へと押し上げてくれるのです。」
「好き」を仕事に
テクノロジー業界に入って間もないレナータ・ペソア(Renata Pessoa)は、より内面的なアプローチを大切にしています。ネットワーキングは重要ですが、自分が夢中になれることを見極め、その気持ちに従う勇気を持つことも同じくらい大切です。そうすることで、自分の目標を達成するまでの時間を短縮し、自分の声をすぐに届けることができます。これこそが、彼女が営業VPとして成功している理由です。
「私は、さまざまな役割を経験するようアドバイスしています。その中で好きになれるものを見つけ、やりがいを感じることに挑戦する機会を得られます。今日やりたいことが、明日は別のものになるかもしれません。自分自身に挑戦し、固定観念を見直す柔軟性を持つことは、とても健全な姿勢です。」
これは、キャリアのどの段階にいる人にも役立つ教訓ですが、特にキャリアの初期段階では重要になります。行動を加速させるためには、「自分の声を届けること」と、「リスクをチャンスに変えること」が重要だとレナータは言います。
「たとえ快適な環境から抜け出すことになっても、自分の声をしっかり届けましょう。」
変革の時
このように職場環境に適応する力を身につけることで、「ガラスの崖(glass cliff)」と呼ばれる状況(失敗のリスクが高い難しい状況)を予測し、それを貴重な学びの機会に変えることができます。
「私の戦略は、『準備』。これにつきます。」と、レナータ。「学習し、経験者の話を聞き、それに基づいて行動することで、私は成長してきました。」
しかし、オラクルに入社してからは、彼女はリーダーとしてのキャリアを築くことにより集中できるようになりました。さまざまな聴衆の前で講演する機会を得たことで、彼女の視野は大きく変わり、次の挑戦に向けてさらなる準備が整いました。
可能性を育む
フランスのアプリケーション営業担当VPであるステファニー・アシャール(Stephanie Achard)は、基本に立ち返ることで行動を加速させたいと考えています。彼女の目標は、女子生徒たちがコンピューターサイエンスに興味を持つきっかけを作ることです。
「営業に例えるなら、私たちはビジネス開発を行っています。機会を追求できるように、ネットワークを広げ、エコシステムを育成します。これはまったく同じことです。」と、ステファニー。
「12歳~15歳の少女のほとんどは、自分がコンピュータサイエンスに興味があるとは思っていません。」
大胆であること
ステファニーは、自身の専門分野に関して、学校での啓発活動を通じて未来を切り拓く道があると考えています。「私たちはビジネススクールや大学、経済学部から人材を採用しています。そのため、この道を選ぶ女子学生もいます。ただし、営業の仕事について正しく説明することが重要です。多くの人は、営業職を『自由市場で値切り交渉をする仕事』のように捉えています。」
「本来この職種では、業界を理解し、顧客の優先事項を把握し、ビジネスプランを立て、営業チームを率いることが求められます。こうしたことを知れば、より多くの女性がこの分野に興味を持つようになるでしょう。」
Oracle Academyは、学びから実際の仕事へとつながる道をより早く築くための重要なステップです。彼女は過去を振り返りながら、彼女のように偶然にではなく、明確に「テクノロジー業界」へのキャリアパスを見つけて欲しいと言います。
「私がテクノロジー業界に入ったのは、まったくの偶然でした。ある企業がフランス語を話せる人材を探していたんです。でも、この業界は可能性に満ちています。オラクルのような企業では、常に新しい分野に挑戦できる機会があるのです。」
また、自分の興味を積極的にアピールすることも大切だと言います。時には声を上げるのが難しいこともありますが、そうしなければチャンスは得られません。「率直に意見を伝えましょう。ただし、攻撃的にならないように。たとえば、『今の仕事にとても満足していますが、○○に興味があります。この方向に進む可能性はあるでしょうか?』と聞いてみることで、経営陣のサポートを得られるかもしれません。」
協力することの大切さ
行動を加速させるには、力を合わせることが大切です。すべての人々にとって、より包括的な環境を作り出すためには、個人、組織、そしてコミュニティのサポートとコミットメントが必要となります。私たちは、女性はもちろん、すべての従業員がキャリアを成長させ、前進できる機会を提供することに力を注いでいます。また、この価値観を他の人々と共有しようと努力するリーダーたちを誇りに思っています。
メンタリングはとても重要であり、人々をつなげ、導き、支援する無限の機会を提供します。渋谷とステファニーは、メンタリングに情熱を注いでおり、それがキャリアに直接与える影響を実感しています。「メンタリングは、成長には欠かせない強力なツールです」と、ステファニーは言います。「今、私がこの場にいるのは、これまでの歩みの中で支えてくれた数え切れないほどのメンターや支援者がいたからです。」
テクノロジー業界において、リーダーが長期的に成功するためには、支え合えるコミュニティを築くことが不可欠です。オラクルは、誰もが必要とされ、尊重され、サポートされていると感じられる職場環境を提供することにコミットしています。私たちは、コミュニティや帰属意識を育むことで、誰もが成長できる環境を作り出せると信じています。
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