2023年9月18日~21日までの4日間、米国ラスベガスにて、Oracle CloudWorld 2023(OCW 2023) が開催されました。

本ブログでは、オラクルのSCMアプリケーション開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのリック・ジュエルによるソリューション・キーノートスピーチ「Deliver Bottom-Line Results with a Smart, Responsive Supply Chain (確実な結果を生み出すスマートでレスポンシブなサプライ・チェーン)」の概要をご紹介します。

SCM Solution Keynote

 


 

顧客にフォーカス、インダストリーにフォーカス

Oracle Fusion Cloud SCMは、現在グローバルで4,000社以上のお客様がいらっしゃいます。そして、7割以上のお客様がいずれかのコンポーネントで稼働中であり、クラウドのメリットを享受しています。

なぜ、Fusion Cloud SCMがお客様に選ばれるのでしょうか。

それには、5つの理由が挙げられます。

  • 顧客中心:オラクルは「製品フォーカス」から、「顧客フォーカス」に変化しています。オラクルのユーザーコミュニティであるCustomerConnectには、現在325,000超のユーザーが登録されており、そこでは他のユーザーが登録した意見やアイディア、エンハンスメントを活用し、投票を行うことができます。またオラクルは「シフトレフト」のコンセプトで、ユーザーからのサービスリクエスト(SR)をマイニングすることで課題を理解し、情報を提供しています。また、開発とサポートが同じ組織に属して、お客様の課題解決に取り組んでいます。
  • 完全な製品:私たちオラクルは、幅広い製品やソリューションを提供しています。お客様はオラクルの幅広い製品やソリューションの中から、それぞれのペースで、モジュール毎に段階的に導入することができます。
  • ベスト・テクノロジー: 全てのお客様の環境は、より速く信頼性の高いプラットフォームであるOracle Cloud Infrastructure(OCI)に移行しており、OCIの最新のイノベーションを即座に利用できます。オラクルでは、ユーザーインターフェイス(Redwood UX)にも注力しています。新しいものとしては、Elastic Search、調達のプログレッシブWebアプリ、新しいグラフィックUIの倉庫管理システム(WSM)、生産スケジュールのガントがあります。今後いくつかのリリースでRedwood UXが増える予定です。そして、AI。すでに、支出分類、WMSサイクルタイム予測、出荷リードタイム、製造での異常検知、新製品導入のデマンド予測などで、AIを組み込んできた実績があります。
  • インダストリーにフォーカス:主要の業種に対し、とても深い機能を提供しています。またパートナーソリューションと共により幅広い業界をカバーしています。製品パートナーやサービスパートナーによって、コア機能を強化する数多くの拡張機能が構築されています。
  • デジタルスレッド:オラクルは、1つの接続されたスイートであり、エンド・ツー・エンドのソリューションを提供しています。Cloud SCMがコマンドセンターとなり、リアルタイムの情報を元に適切なタイミングで最適な意思決定が可能です。

 

◆本セッションでは、Cloud SCMのお客様3社、AT&T、Milwaukee Tools、Zebra Technologiesにご登壇いただき、Fusion Cloud Applicationsを活用した変革の取り組みを話していただいています。詳しくは動画(外部サイト)でご確認ください。

  • AT&T:Oracle E-Business SuiteからCloud SCMにシフト。調達から着手し、購買に展開、最終的に発注との連携を確立
  • Milwaukee Tools:2011年の設立以来、年率20%で11年間成長を継続。急成長により、従来のテクノロジーでは限界となり、Oracle Fusion Cloud Applicationsにシフト。スモールスタートで、まずはメキシコで導入(ERP、SCM、MRP)
  • Zebra Technologies:2014年にモトローラを買収したことで、2つのシステムを統合、最適化する変革がスタート。HCMから始め、輸送管理(OTM)を備えたSCMを順次導入。サブスクリプション管理を導入し、新たな収益モデルにも対応

 

最新のイノベーション: Redwood UX、組み込み型生成AI、モバイルがSCMを変える

オラクルは、サプライ・チェーンの様々な領域で新たな機能を提供し続けています。四半期ごとのリリースで、非常に豊富なソリューションが提供されています。

今後予定されているオラクルの最新のイノベーションの中から、次の3つについてデモを交えてご紹介します。

  • 次世代UX/Redwood版オーダーエントリーUI:シンプルで使いやすいUX。顧客情報は必要なものだけを表示し、画面をシンプルにした。Elastic Searchにより柔軟なアイテム検索が可能。処理するオーダーを簡単にフィルタリングできる
  • 生成AIによる品目説明生成:品目の摘要やその他の属性を元に、生成AIがマーケティング観点の品目説明、つまりSEOに最適化した顧客向けの商品説明の文書を生成
  • 在庫確認モバイルアプリ:病院など、定期的に備品の在庫を確認して補充するユースケースに対応したモバイルアプリ。バーコードをスキャンし、在庫数を入力

 

デモの様子は動画(外部サイト)をご覧ください。

 

The Time is Now. -今がまさにその時です

私たちオラクルは、スイート全体を通じて、実証済みの能力、深い機能性、21世紀のケーパビリティを提供しています。そして、すでに多くの顧客がその恩恵を受けています。

システム・インテグレーターやパートナーとのエコシステムは成長しており、皆様を成功に導いています。機能面だけでなくテクノロジーでも継続的なイノベーションを続けており、毎年何千もの新機能を即座に提供することができます。

 


-関連投稿-

Oracle CloudWorld 2023:Oracle Fusion Cloud Applications キーノートスピーチのポイント

Oracle CloudWorld 2023:ERPキーノートスピーチのポイント