※本記事は、Gergana Radoutchevaによる” Healthy transaction sizing on Accounting Hub implementationsを翻訳したものです。

Accounting Hubの実装では、ソース・システムからのトランザクションは異なった形式とサイズで連携されます。1行のトランザクションから、それぞれ数千の明細を持つ莫大なトランザクションまでです。ソース・システムのデータが借方残高および貸方残高の形式で連携されるパススルー型の実装の場合、トランザクション・サイズが一般的な懸念事項です。通常、ソース・システムが生トランザクション・データを渡すイベント・ベースの実装の場合、(サイズというよりも)データ量が実装における懸念事項になります。

このブログでは、トランザクション・サイズと、実装者として非常に大きなトランザクションの処理を最適化するために、会計エンジンを使用して何ができるかについて説明します。

「補助元帳システム・オプション」を使用して、「会計の作成」および「補助元帳仕訳の転記」(GL転送)で並行処理するワーカー数と処理ユニット・サイズを調整できます。これらの設定は、特に大量処理のシナリオで、会計プロセスのパフォーマンスに大きく影響します。

処理ユニット・サイズとは1コミットで処理するためにワーカーにより選択されたトランザクション・ヘッダー数を指しますが、ワーカーは常にトランザクション・ヘッダーのすべてのトランザクション明細を処理することになります。そのため、非常に大規模なトランザクションを適切に実行することは困難です。1つのヘッダーに数十万明細が含まれる場合、千明細を含む複数ヘッダーの場合よりもはるかにパフォーマンスが低下します。これは、会計エラーが発生した場合特に重要です。(例:非アクティブな勘定科目値が含まれる場合)

推奨

ソース・データを、複数のトランザクション・ヘッダーに分割しそれぞれに含まれる明細数を減らす事を検討してください。これにより、複数のワーカーによるロードが並行実施されます。

適正な分割基準

まず、データ連携をバランスが取れる形で複数のパーツに分割するために、適正な基準を調査することから始めます。元帳、法的エンティティ、支店、貸借一致セグメント値、通貨などの次元を確認します。

たとえば、元帳に対し複数の法的エンティティがある場合は、すべての試算表を個々の法的エンティティの試算表に分割できます。

ヘッダー当たりの明細行数がまだ管理可能ではない場合(二~三千を超える場合)、さらに分割することを検討してください。次に、明示的な貸借一致ルールを使用してこれを行う方法の例を示します。

明示的な貸借一致ルール

この例では、預金のソース・システムがAccounting Hubに貸借一致した会計活動を提供します。日次トランザクション・データは、単一のトランザクション・ヘッダーに対し複数明細行を保持する (その日にアクティビティがあった科目ごとに1行)形式で提供されます。 この概念を説明するために、7行のみの小規模なサンプルのトランザクションを使用します。

このトランザクションは貸借一致した会計活動を表しており、Accounting Hubを介して直接的にパススルーされ、貸借一致した仕訳を作成できるものとして有効的に連携される仕訳です。

ソース・トランザクションをそれぞれに少数のトランザクション明細を保持した2つのトランザクションに分割する事ができます。

しかし、この2つの取引は貸借が一致していません。最初のトランザクションは、借方が貸方を370超えていて貸借不一致です。2番目のトランザクションは、貸方が借方を同じ金額分超過しています。

会計仕訳の貸借を一致させるには、補助元帳会計設定に明示的な貸借一致ルールを追加する必要があります。

いくつかの仕訳明細ルール(すべての貸方金額を要約した借方明細と、すべての借方金額を要約した貸方明細)を作成します。補助元帳仕訳ルール・セットで、両方の仕訳明細ルールに同じ精算勘定を割り当てます。

これにより、各トランザクションの会計仕訳が精算勘定により貸借一致されます。

精算勘定の残高を確認し、想定どおり貸借一致している事を確認してください。

自動化オプション

25Aバージョン以降、大規模なトランザクションを自動的に分割して貸借一致できるオプションを選択できるようになりました。 

この機能や有効化の手順については、「Automatically Prepare Large Volume Transactions for Accounting」をご参照ください。

まとめ

会計エンジンの処理パフォーマンスを向上させるためには、トランザクションは適切なサイズで保持してください。適正な基準によって、トランザクション・データをより小さく貸借一致するパーツに分割することが理想的です。さらに小さく貸借不一致なパーツにデータを分割する必要がある場合は、補助元帳会計基準を追加して会計を明示的に貸借一致させるか、自動化オプションを利用してください。

Gergana Radoutcheva

Cloud ERP開発担当主席製品戦略マネージャ

GerganaはOracle ERPアプリケーションで20年以上の経験があります。彼女は、製品戦略に先駆けて、Oracle Consultingの一環として早期のクラウド実装を開発しました。ACE ERPチームのメンバーとして、Gerganaは、お客様がOracle Cloud ERPの使用によるメリットを最大化し、リスクを最小化できるよう支援します。