日本オラクルでは毎年8月に金融業界における経営管理の高度化、経理・財務部門のDXやモダナイゼーションをテーマとしたセミナーを開催しております。今年は8月22日にJBPress主催、オラクルスポンサードのウェビナー「金融DXフォーラム」を開催する運びとなりました。

各セッション講師&概要ご紹介
本セミナー基調講演として、立教大学ビジネススクール教授の田中 道昭様より、メガテック企業の金融DX戦略と金融機関の経営戦略の進化と題しまして、アップル、アマゾン等、メガテック企業の金融DX戦略の最新動向について考察する一方、JPモルガンチェース等、米銀の経営戦略の進化について考察、日本の金融機関やフィンテック企業への示唆についてカバーして頂きます。
その後のセッション1では、セブン銀行から学ぶ「金融業界の常識を破るチャレンジとイノベーション」の継続に必要なDX戦略と題しまして、株式会社セブン銀行コーポレート・トランスフォーメーション部 コーポレートITデザイン室 室長 石原 健二様と共に、日本オラクル株式会社 クラウド・アプリケーション事業統括 常務執行役員 善浪 広行が登壇します。まずはセブン銀行様にご登壇頂き、会計ERP導入についてご説明頂きます。後半は善浪との対談を交えながら、コーポレートシステムの最適化やその取り組みから将来の展望やDXを支える人材や組織など語り合います。
金融DXフォーラムでは、上述の基調講演やセブン銀行様の登壇セッション以外にも、オラクルより金融機関におけるファイナンスモダナイゼーションの具現化と題しまして、国内外金融機関のSaaS活用の最新動向をご紹介します。また、特別講演として、名古屋国際大学工科専門職大学情報工学科 学科長/教授の山本 修一郎様にご登壇いただき、『2025年の崖』のリミット、日本企業は崖を越えられるか?と題しまして、『2025年の崖』と称される老朽システムのモダナイゼーションから、業務プロセスの生産性向上、そして新たなビジネスモデル創出への進化まで、日本企業に求められる取り組みをテーマにご講演いただきます。この講演では、DX 推進に向けた今後のデジタルプラットフォームの展開、業務プロセス整合性の向上、生成AIの全社展開などの経営者が検討すべきビジネス構造の変革と、金融業界が置かれているビジネス環境変化に即応するためのDX進化論について紹介します。
-
金融DXフォーラム:2024年8月22日(木) 13時~15時20分
-
開催概要:金融DXを加速させるファイナンスモダナイゼーション
「2025年の崖」が目前に迫り、レガシーシステムによるシステムの複雑化やブラックボックス化、全社横断的なデータ活用が困難になるなど様々な課題が浮き彫りになっています。企業は既存システムからの脱却が急務とされていますが、とりわけ金融機関は膨大なIT資産と高いレジリエンスが求められるため、その実現は決して容易ではありません。本セミナーでは、データドリブンなDXを実現するための「モダナイゼーション」、そしてその先のイノベーション創出について考察します。 -
セミナーご視聴は無料です。上記URLより内容をご確認の上、お申し込み下さい。
セブン銀行様との対談セッション:予告編
既にセッション収録も無事に終わり、あとは8月22日のOn Airを待つばかりですが、本ブログ記事では予告編としてセブン銀行様のOracle Fusion Cloud ERPをご採用頂いた背景や、対談セッションの様子などをご紹介いたします。
左:オラクル・善浪、右:セブン銀行・石原様
セブン銀行様のOracle Cloud ERPのご採用につきましては、4月25日にオラクル広報よりプレスリリースを発信させて頂いておりますので、詳しくは以下のURLから内容をご確認下さい。
https://www.oracle.com/jp/news/announcement/seven-bank-adopts-oracle-cloud-erp-2024-04-25/
プレスリリースにもありますように、セブン銀行様ではATMプラットフォーム事業の拡大、多角化に向けて、多数システムに跨った「予算~発注購買~会計決算業務」の煩雑性や、勘定系システムと銀行決算システムで総勘定元帳を二重管理することに起因する業務負荷、新規サービス立ち上げにおける会計システム対応のリードタイムといった課題に直面しておりました。
そのような中で、変化対応力強化に向けて、既存業務・システムの運用における業務工数やリードタイムなどの課題を解消し、アプリケーションからシステム基盤まで統合された先進のSaaS基盤上で業務標準化・効率化及びデータドリブン経営を推進できる『Oracle Cloud ERP』をご選択いただきました。
本セッションでは、前半の15分で石原様から銀行業務の多角化と新会計システム導入についてのお取り組みをテーマにご説明を頂いています。後半の15分では、石原様と弊社善浪の対談形式で、システムの課題と改善、その中でのクラウド活用やAIへの期待、社内変革の取り組み、人材と社内文化の課題など、全体を通じて、ATMプラットフォーム戦略を軸とした銀行業務のデジタル化と社内の意識改革をテーマとして、システム導入や業務改善の具体例を交えながら進行されております。
対談の中では、石原様がDX全般の推進、データ経営の実現に向けて、データの基盤と利活用を推進していくことが如何に重要であるか、利活用については社内カルチャーの変革、働き方の変革が伴う、とされました。
経産省の「DXレポート~ITシステム『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開~」の策定にも関わられた山本 修一郎様による特別講演「『2025年の崖』のリミット、日本企業は崖を越えられるか?」の中でも、DX進化論についてご説明頂きますが、DX推進は業務プロセスの生産性向上に留まらない進化が世界的に取り組まれております。セミナーをご視聴頂くことでDXの現在地をご確認頂きつつ、オラクルが実績を積み上げてきた国内外の金融機関によるSaaS活用の最新動向を、是非ご参考に頂く事が出来ますと幸いです。
~編集部追記~
本イベントは終了しております。対談セッションは、弊社オンデマンドウェビナー配信サイトにて、期間限定で公開中です。ぜひご登録の上、ご視聴ください。