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A blog about Oracle Technology Network Japan

  • December 15, 2019

もしもみなみんがDBをクラウドでうごかしてみたら 第16回 サービス制限について

Eriko Minamino
Solution Engineer

もしもみなみんがDBをクラウドでうごかしてみたら 連載Indexページ

※本記事は2019/12/15時点のものになります

みなさん、こんにちは。


先日、Oracle Cloud InfrastructureでもExadata X8の利用が可能になりました!
Release Note  X8 Shapes for Exadata DB Systems

Exadata Cloud Service(以降ExaCS)をはじめ、Databaseサービスを利用しようとしている方に「ExaCSのX8を利用したいんですが、すぐ作成可能ですか?」「作成しようとしたけれど、シェイプが選択できない/表示されないんです」「ExaCSやBare Metalなどを誤って作成してしまって高額請求が発生しまうようなことを防ぐ方法はありますか?」といったことをよく聞かれます。

これらに関係するのが、サービス制限というサービスごとの利用数の制限設定です。今回は、そのサービス制限について解説します。

サービス制限とは

サービス制限は、利用者保護を目的としたサービスごとのリソース使用量の制限になります。たとえば、
・ サービスの単価を認識せずに作成したら、単価の高いサービスだった
・ 部門やプロジェクト全体での利用など、利用者多い状況で一度にサービスを利用したら、意図せず利用量/数が大きくなっていた
といった、利用者が意図せず高額な請求をう受け取ってしまうことがないように、すべての環境(テナンシ)にデフォルトでサービスごとに利用できるリソース数を制限しています。

そのため、制限数以上の数に達した状態で新たにサービスを追加しようとすると、エラーもしくは使用したいシェイプが選択できずに作成ができません。制限数以上の作成をしたい場合には、サービス制限の引上げをリクエストすることで増やすことができます。このように、デフォルトで制限数を設けておくことによって、意図せず大幅な利用(リソース的にも金額的にも)をすることを防ぐようにしています。例えば、ExaCSの場合は全シェイプでデフォルトは0に設定されています。そのため、サービス制限で制限されているリソース数を増やす、つまりサービス制限の引上げがまずは必要になります。例えば、Exadata Cloud Serviceの場合、サービス制限がデフォルトは0となっているのでサービス制限で制限されているリソース数を増やす、つまりサービス制限の引上げがまずは必要になります。その他のサービスも、現在利用しているサービス数がサービス制限数に達している状態で新たにリソースを使う場合には、同様です。

また、サービス制限とは別に、コンパートメントごとの割り当て設定も可能です。2つの違いは、サービス制限はテナント全体に対しての制限で、制限数の変更はオラクルが行います。一方コンパートメント割当の制限は、テナント管理者がそのテナント内のコンパートメントに対して、IAMポリシーを利用して設定します。なので、最初に必要なのはテナントのサービス制限を確認することです。

マニュアル OCI Document Service > Service Essentials > Service Limits  英語 / 日本語 

サービス制限の確認方法

環境内のサービスごとのサービス制限の内容は、コンソールの『ガバナンス』 >『制限、割当ておよび使用状況』 から確認可能です。(この情報を見ることのことのできるユーザーは、管理者グループに属するか、アクセス権限(Tenancyのinspect limits)をIAMポリシーで設定する必要があります)

 

Tokyo Regionの場合

  1. サービス制限 : 利用可能なリソース数
  2. 使用量 : 現在利用しているリソース数
  3. 使用可能 : 作成可能なリソース数 (=(1)-(2)) 

(3)が0の場合、サービスを作成しようとするとエラー、もしくは作成時に選択ができません。

作成時に利用可能なシェイプがない場合

その場合、サービス制限の引上げをリクエストして(1)の数を増やすようにしましょう!


また、デフォルトの制限に関してはマニュアル(英語 / 日本語) から確認可能なので、クラウド・アカウントをアクティベーションしてすぐ使い始めたいという人は事前にマニュアルで確認してみてください。

この画面に関してよくある質問

質問「全リソースの制限が0になっているのですが、全てにサービス制限がかかってしまったのでしょうか」
→ 全リソースの制限が0になっている場合、そのテナント自体が利用停止している状態を示します。その場合は、サービス制限の引上げリクエストではなく、テナントの利用について問い合わせてください。

質問 「サービスでDatabaseを選択したのに、Autonomous Databaseしか表示されていないように見えるのですが、一部のサービスしか表示されていないのはなぜですか」


→ Autonomous Databaseのサービス情報しか出ていないのは、スコープでリージョンを選択されているためです。Database Cloud Service(Virtual Machine/Bare Metal/Exadata)を表示させたい場合は、スコープでアベイラビリティ・ドメイン(AD)を選択してください。これはサービスの属性に依るものです。Autonomous Databaseはリージョン・リソースで、Database Cloud Service(Virtual Machine/Bare Metal/Exadata)はADリソースになります。そのため、[スコープ]の選択リストでリージョンを選択するか、ADを選択するかで表示されるサービスが変わるようになっています。

Databaseサービスの中に絞ると、
・リージョン(例:東京の場合はap-tokyo-1)を選択 : Autonomous Databaseのみ
・AD(例:AP-TOKYO-1-AD-1)を選択 : Database (Virtual Machine、Bare Metal、Exadata)
が表示されます。

 

サービス制限の引上げ方法

サービス制限の確認画面にある、『サービス制限の引上げ』をクリックするとリクエストを入力する画面に移ります。

 

  • 連絡先 (名前とメールアドレス) : リクエスト内容についての自動送信メール(通知)や、内容について確認が必要な場合はメール(英語)が来る可能性があります
  • リソース制限の引上げ : サービス・カテゴリ、リソース、可用性ドメインごとの引上げ後の制限値
  • リクエストの理由

以上を記入したら、『リクエストの送信』をクリックして完了です。利用者保護を目的として内容が確認されたうえで承認されることから数日要する可能性があるので、あらかじめ利用し始めたいタイミングが決まっていれば、前もってリクエストしておくことをお勧めします。

この画面に関してよくある質問

質問「ExaCS X7のサービス制限を引き上げたのですが、新しくでたX8を利用できますか」
→ サービス制限はサービスのシェイプなど種類毎に設定されているので、X8を利用したい場合にはX8のシェイプ名を指定してサービス制限の引上げをしてください。

 

まとめ

Oracle Cloud Infrastructureでは高性能や専有型といった単価が比較的高めのサービスも多く、テナント内での利用リソース数/量が大きくなるような利用も想定していることから、エンタープライズ領域での利用も意識したこのような仕組みがあるのですね。例えば、Exadataba Cloud Serviceの場合は、対象のテナントにおいて、Monthly Flexでサービス制限の引上げ対象のサービスの最低料金以上をご購入いただいているか、という点もリクエストの承認の際に見られています。これも、「後から高額な請求が発生しないように」という目的があります。そういったチェックをすることで、未然に料金周りのトラブルを防ぎ、安心してお使いいただけるようにしています。

「すぐにxxサービスを利用開始したい」「xx月xx日から利用開始したい」という場合には、まずはこのサービス制限の値を確認してください。そして事前に希望の数まで利用可能な状態にしておくことで、希望されるタイミングからすぐにご利用いただけばと思います。

 

関連リンク

・Oracle Cloud Infrastructure ドキュメント サービス制限 英語/日本語

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