(本記事は、英語版ブログ:Top 10 Oracle Certifications and How to Earn Them を翻訳したものになります。)
Peter Fernandez , Senior Director, Global Certification Program
2023年2月更新
2023年に入って求人市場が落ち着いたこの機会に、過去1年間のオラクル認定試験の動向と、IT業界の変化との相関関係について振り返ってみましょう。Oracle Universityは、継続的な学習文化を定着させる取り組みの一環として、成長を続けるクラウド市場でのスキルアップの機会を技術者に提供し、将来のキャリアに向けたスキルアップ、および自己研鑽を支援しています。以下に示すのは、グローバルにおける2022年のオラクル認定試験のTop10です。クリックすると、各試験へのパスが表示されます。
2022年オラクル認定試験のTop10 (グローバル)
- Oracle Cloud Infrastructure Foundations Associate
- Oracle Cloud Infrastructure Architect Associate
- Oracle Cloud Infrastructure Architect Professional
- Oracle Cloud Data Management Foundations Associate
- Java SE 8 Programmer I
- Oracle Autonomous Database Cloud Professional
- Java SE 11 Developer
- Oracle Database SQL
- Oracle Global Human Resources Cloud Implementation Professional
- Oracle Financials Cloud: Payables Implementation Professionals
「2022年オラクル認定試験のTop10」において注目すべきは、上位4試験がOracle Cloud Infrastructure (OCI)認定試験であることです。Oracle Universityでは、2021年9月からOCIのデジタル・トレーニングを無償で提供するとともに、Oracle Cloud Infrastructure Foundations Associate試験、および Oracle Cloud Data Management Foundations Associate 試験の2試験を無償で提供しています。
当然ながら、常に人気の高いOracle Database認定試験もTop10にランクインしています。Oracle Autonomous Database Cloud Professional試験は、Oracle Cloud におけるデータベース技術者のスキルを証明する手段の一つです。また、Oracle Database SQL試験は、データを扱う基盤スキルとしてのSQLスキルを証明します。『Oracle Databaseをこれからはじめてみたい 』という方は、無償の入門コース「Oracle Learning Explorer」を受講してみましょう。Oracle DatabaseとSQLの基礎を学習し、コースを修了するとデジタルバッジを取得できます。
Top10に入るその他の重要な認定試験は、Javaです。Javaは最も人気のあるプログラミング言語Top 5の1つで、開発者には欠かせないスキルとなっています。Javaは、エンタープライズ・システム開発だけでなくIoTやAIなど様々なシーンで活用されています。メーカーやロボット工学の専門家も、日々の研究や発明にJavaを利用しており、世界中のプログラマーから絶大な人気を誇っています。
最後は、Oracle Cloud Applications(SaaS)認定試験です。Oracle Global Human Resources Cloud Implementation Professional試験とOracle Financials Cloud: Payables Implementation Professionals試験がともにトップ10にランクインしていますが、これにはOracle Fusion Cloud HCMとOracle Fusion Cloud ERPがともにGartnerの2022年Magic Quadrantでリーダーに選出されたことが背景にあるのだそうです。HCMやERP分野の認定資格を取得することで、自身のキャリアアップに繋げることができます。
オラクル認定試験を取得する理由
最もシンプルな理由は、オラクル認定資格を取得することでキャリアアップの扉を開くことができます。業界で広く認知された認定資格を取得して自身のスキルを証明することで、潜在的な雇用主に対して自分を売り込むときに、時間とリソースを節約できます。LinkedInのプロフィールにOracle認定資格のバッジを付けるだけでも、効果が出る可能性があります。
- 雇用の機会とキャリアアップの可能性を向上させる – 雇用主は平均以上のスキルと技術的ノウハウを持つ候補者を求めています。
- スキルを最新に保つ – 最新の製品リリースに合わせて提供されるオラクル認定資格を取得することで、最新のテクノロジーを常に活用できます。
- 競争力を高める – 個人のスキルの優位性を業界で広く認知されたオラクル認定資格で証明できます。
オラクル認定試験受験のための推奨リソース
- 無償のOCIおよびAutonomous Databaseの学習リソースへのアクセス
- 最新のJavaの学習リソースと認定パス
- Oracle Cloud Application(SaaS)認定試験のための学習リソース
Peterは、Oracle Universityの認定資格プログラムを統括し、毎年数十万人もの受験者の認定資格取得を実現させています。
(以下は、国内におけるオラクル認定試験に関する日本独自の補足記事です。)
2022年オラクル認定試験のTop10(国内)
本記事の補足として、国内の 2022年オラクル認定試験の Top10 をご紹介します。
- Java SE 11 Programmer I
- Java SE Bronze
- Oracle Cloud Infrastructure Foundations Associate
- Bronze DBA Oracle Database Fundamentals
- Oracle Database SQL
- 12c SQL I
- Oracle Cloud Infrastructure Architect Associate
- Oracle Database Administration I
- Java SE 8 Programmer I
- Java SE 11 Programmer II
OCI、Oracle Database、Java認定試験がTop10に含まれている点はグローバルと同様の傾向です。まず、国内では上位2試験がJava認定試験であり、開発者からの高い人気を保ち続けています。また、Oracle Database (ORACLE MASTER)認定試験も数多くランクインしており、データベース管理技術への注目の高さが表れています。
加えて、OCI認定試験への人気が高まっています。無償で受験できるOracle Cloud Infrastructure Foundations Associate試験だけでなく、OCIの主要サービスの構築スキルを証明できるOracle Cloud Infrastructure Architect Associate試験を受験する技術者が増加しており、日本市場においてOCI認定試験が浸透し始めていることが分かります。

