11月上旬、ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 取得者をお招きして、オラクル青山センターの最上階にある茶室「聚想庵(しゅうそうあん)」にて2回の茶話会を行いました。今回は第二回の茶話会の模様をレポートします。
「聚想庵」という名前には、人々が集い語らうことで新しいアイディアを思いつくという意味が込められています。Platinum試験開発者である野村を交えて、Platinum受験準備の学習方法やアドバイスなどで話が弾みました。Platinum資格を目指す方にとって参考になる話が満載です。

左から 田中庸一郎氏、銭宏氏、野村達也
司会 自己紹介を兼ねて、業務を教えてください。
田中 今春までは、Oracle Database環境について標準化の業務を担当していました。具体的には、使用するバージョンやパラメータ値などを決め、手順書を作成していました。現在は、業務ではメインフレームを扱っています。
銭 今春まで、OCI上でのDB作成や設定を担当していました。その後はプロジェクトから離れて、現在は育児休暇を取得しています。
司会 Platinum資格を目指した動機を教えてください。
田中 12c のPlatinumを初めて取得した頃は、Platinum取得者を含む他社からのメンバーと業務を行っていました。当時、自社チーム側にPlatinum取得者がいなかったため、Platinumを取得しないと対等な立場で発言できないという危機感から取得しました。19c のPlatinumはリハビリのような感覚で受験しました。
銭 4年前に、卓越したOracle スキルを持つ二人のエンジニアに出会い、触発されました。当時私はGoldまで取得し、スキルには自信を持っていましたが、彼らと一緒に仕事をすることで、まだまだ自分のスキルが足りないと気付かされました。このエンジニアがPlatinumを取得していたことから、私もPlatinum に挑戦しようと思いました。
司会 Platinum受験準備時の学習法について教えてください。
田中 ORACLE MASTER Platinum Learning Subscriptionの動画を一通り視聴しました。あとは、実機での演習です。私は自分でやってみないと納得いかないタイプなので、納得いくまで実機操作を繰り返しました。実際に自分で設定してみて、時に失敗したりすることで、覚えることができます。手を動かさないと失敗することもないので、記憶に残りにくいです。また、実機を触らない期間があると感覚が鈍ってしまうので、短時間でも、なるべく毎日実機を触るようにしました。
反省点としては、Platinum Learning Subscriptionは有効期間が1年間あるから大丈夫と思って、前半はOracle Cloud Infrastructureの勉強をしていたため、最終的に、付属する演習環境を使用する時間があまり取れなくなってしまったことです。有効期限が残り半年になってから動画の視聴を開始したのですが、時間が足りず動画を視聴するだけになってしまいました。特に、Data GuardやRAC (Real Application Clusters)、Enterprise Manager Cloud Controlなどは、自分のPCではスペック的に環境を構築するのに無理がありますし、自前で演習環境を用意するのも時間が掛かって大変です。Platinum Learning Subscriptionなら30分くらいで演習環境を用意できて便利なので、有効期間内に付属の演習環境をもっと活用しておけばよかったです。
銭 私も実機での演習を行いました。実際に実機で設定してみることで、コマンドの効果を正確に理解できました。
司会 Platinumを取って、どんなメリットがありましたか。
銭 Platinum資格を取得したことで、上司がとても喜んでくれました。また、お客様にPlatinum資格を取得していることを伝えると、技術力を信頼してもらえるので、以前に比べて仕事が進めやすくなりました。
司会 Platinum実技試験を振り返って、何か感想はありますか。
田中 試験監督から、「最初に問題文全体に目を通すように」というアドバイスがありましたが、このアドバイスはちゃんと聞いておくべきでした。半分くらい時間が経過したときに、まだ問題が大量に残っていて焦りました。問題文全体に目を通しておけば、慌てずに済んだと思います。
銭 試験初日、試験を開始する前の試験環境についての説明の時間が、とても役立ちました。この説明があったので、スムーズに試験に取り組めました。
野村 自分が受験する立場だったら、と考えて、受験者の方がスムーズに試験を開始できるように、試験初日の冒頭、時間をとって試験環境の説明をしています。
司会 今後の目標を教えてください。
田中 現在は、業務ではOracleを担当していないのですが、受験時の技術レベルを維持したいと思っています。
銭 障害対応をはじめとして、幅広いDBA業務に対応できるようになりたいと思っています。
司会 最後にPlatinum取得者の方にとって、資格の価値とは?
田中 資格を目指すことで習得すべきことの目標が定まると考えています。資格という基準がないと、何を学習すればよいのか分からなくなってしまいます。今後もPlatinumだけに限らず、幅広く資格取得していきたいと考えています。
銭 育休後の職場復帰に当たり、Platinum資格取得は役立つと思っています。また、Platinum資格を取得できたことで自分自身に自信が持てましたし、社内外からの信頼も高まりました。Platinum資格は今後のキャリア形成に役立つと思っています。
様々な職種のPlatinum 取得者の方とお話しさせていただき、今後も資格の提供を通じてエンジニアの皆様を支援させていただきたいという思いを改めて強くいたしました。
最後になりますが、茶話会にご参加くださったPlatinum取得者の皆様、有難うございました。
参考リンク
ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 取得者に聞く Platinum 資格の価値 〜茶話会レポート#1〜
