年末から始まった「Oracle University講師による ORACLE MASTER Silver SQL 2019 試験トピック解説講座」ですが、そもそもORACLE MASTER Silver SQL 2019とはどのような資格なのか、簡単にご紹介したいと思います。

 

まず、2021年1月現在配信されているORACLE MASTER試験には、ORACLE MASTER 2019資格とORACLE MASTER Oracle Database 12c資格の2バージョンがあります。ORACLE MASTER 2019資格はOracle Database 12c R1からOracle Database 19cまで対応した資格となっており、一方、ORACLE MASTER 12c資格はOracle Database 12c R1のみに対応した資格となっています。Oracle Database 19c はLong Termリリースであることから今後も引き続き多くのシステムで選択されますので、これから受験準備をして資格を取得されるのであればORACLE MASTER 2019資格がおすすめです。

ORACLE MASTER 12c資格では、SQLの試験はBronze資格認定の要件の一つとして位置づけられていましたが、開発者の方からのニーズやSQLスキルへの注目が高まっていることから、ORACLE MASTER 2019資格では従来からのDBA向けの資格とは別に、開発者向けの資格として ORACLE MASTER Silver SQL 2019 を新設しました。

ORACLE MASTER Silver SQL 2019資格はOracle Database上のデータをSQLで操作するスキルを証明する資格です。開発者の方は勿論のこと、データベース管理者の方、データ・サイエンティストの方など、SQLを使って効率的にデータを取り扱いたい方向けの資格です。

ORACLE MASTER Silver SQL 2019を取得するには、1Z0-071-JPN: Oracle Database SQL試験に合格する必要があります。要項はこちらにありますが、この試験は監督なしのオンライン試験では受験できません(1Z0-061-JPN: 12c SQL基礎[12c SQL] 用の受験チケットは使用できません)ので、その点だけご注意ください。

さて、この試験の試験範囲は要項のReview exam topicsにもありますが、一言でまとめると、1Z0-061-JPN: 12c SQL基礎の全範囲に加えて、DDLによる表の管理、表以外のオブジェクト、ユーザー・アクセスの制御、異なるタイムゾーンでのデータの管理などのトピックが追加されています。開発者の方にとってユーザー・アクセスの制御や表以外のオブジェクトは押さえておきたい知識ですので、盛り込まれた形です。また、異なるタイムゾーンでのデータの管理は馴染みの薄いトピックですが、グローバル時代のシステム開発に必須のスキルと言えます。

受験準備は、まずは1Z0-061-JPN: 12c SQL基礎 試験に対応した市販の試験対策書籍で基礎を固めて頂き、更に追加された範囲を学習して頂くと効率的です。ORACLE MASTER Silver SQL 1Z0-071-JPN 受験準備ガイドも参考にしてください。

 

そして、このOracle University講師による ORACLE MASTER Silver SQL 2019 試験トピック解説講座では、馴染みの薄いトピック、独学だと理解しにくいトピックを中心に、Oracle Universityの実力派人気講師が例を交えながら分かりやすく解説します。動作確認用のサンプルコードも載っていますので、実際に手を動かしながら確認することもできます。試験の合格は勿論ですが、この解説講座、そして受験準備を通して、試験の合格の先にある、メンテナンスしやすい、チューニングしやすい、システム開発のためのスキルを習得してください。

 

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