※ 本記事は、Vinay Rao による“OCI File System service is now VMware certified”を 翻訳したものです。

2022年3月23日


Oracle Cloud Infrastructure(OCI)File Systemサービスが、Oracle Cloud VMware Solutionクラスタのセカンダリ・ストレージとして認定されたことを発表します。この新しい認定により、VMware Solutionは、新しいコンピュート・リソースを追加することなく、Software-Defined Data Center(SDDC)のストレージ層を拡張することができるようになります。

この機能により、Oracle Cloud VMware Solutionインフラストラクチャ内でより多くのストレージ・オプションを活用し、以下のようなユース・ケースに対応することができます。

  • 共有ファイル・ストレージにより、vSANストレージの外でより多くのスケーリングと容量を実現
  • vSANの外側にストレージを増設することで、障害に対する回復力を高める
  • VMwareアプリケーションのリフト&シフト
  • VMware SDDC全体からOracleの共有ストレージ・サービスへのバックアップ
  • ビッグ・データおよび分析のための構造化または非構造化データの保存
  • テストおよび開発用データストアの充実

要件

Oracle Cloud VMware SolutionクラスタにVMware認証ベースのデータストアとしてOCI Network Filesystem Storage(NFS)を追加するには、次の要件を満たしている必要があります。

アーキテクチャ図

Oracle Cloud VMware Solutionは、高いレベルで、OCI仮想クラウド・ネットワーク(VCN)を介してFile Storageのマウント・ポイントに直接接続します。この安全な接続性により、NFSベースのトラフィックがパブリック・インターフェースを通過して他のOCIサービスに到達することがないようにすることができます。

A graphic depicting the architecture for using OCI File Storage system as a secondary storage for Oracle Cloud VMware Solution.

ステップ 1: OCI File Storageのマウント作成

Oracle Cloud Consoleにログインし、「Storage」で「File System」を選択して、File Storageのマウントを作成します。

A screenshot of the Create File System window in the Oracle Cloud Console with information fields filled in.

VMware Solutionが使用するVCNに接続されたマウント・ターゲットを作成します。

A screenshot of the Create File System window showing the Mount Target Information.

きめ細かいセキュリティを提供するために、NFSエクスポート・ルールを設定することができます。

A screenshot of the details page for the secondary datastore showing the Exports section with the Edit NFS Export Options button highlighted.

Mount Commands」ボタンを選択し、ステップ 2で必要なNFSマウント設定を取得します。以下のコマンドの出力には、File Storageのマウント・ターゲットIPとパスが含まれています。

mount 12.0.1.242:/OCVSsecondarydatastore

ステップ 2: NFS v3ベースのデータストアをvCenterにマウント

SDDCに関連付けられたvCenterにvCenterの認証情報を使用してログインします。
ストレージ・セクションに移動し、SecondaryDataStoreなど、以前に新しく指定したものを使用してNFSデータストアを追加します。

A screenshot of the New Datastore page on the first tab, Type, with NFS selected.

プロトコル・バージョンとして、NFS 3を選択します。

A screenshot of the same page on the second tab, Select NFS version, with NFS 3 selected.

データストア名とフォルダを定義し、File Storageのマウント・ターゲットIPを指定します。

A screenshot of the same page on the third tab, Name and Configuration, with the NFS share details filled in.

NFSデータストアにアクセスするように設定するクラスタ内のすべてのホストを選択します。

A screenshot of the same page on the fourth tab, Host Accessibility, with all example hosts and clusters selected.

クラスタで選択されたすべてのホストのデータストアの追加を確認し、完了します。

A screenshot of the same page on the fifth tab, Ready to Complete, showing the selected details.

ステップ 3: データストアがクラスタ全体に追加され、使用可能であることを確認

ストレージ・セクションに移動して、データストアにファイルをアップロードできることを確認します。

A screenshot of the details page for the SecondaryDatasore in the vCenter.

まとめ

このブログ記事では、既存のOracle Cloud VMware SolutionクラスタにOCI File Systemサービスベースのデータストアを追加する方法について説明しています。

その他の考慮事項や具体的な構成については、VMwareのベスト・プラクティスや、NFSベースのデータストアを有効にするためのOracle Cloud Infrastructure File StorageサービスのFAQを参照してください。

詳細については、以下のリソースを参照してください。

Oracle Cloud VMware Solution

File Storageサービスのドキュメント