出前館様が、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」およびオラクルのエンジニアド・システム製品を採用し、同社サービスのシステム基盤を刷新したことを発表します。新たなサービス基盤は、OCI上の「Oracle Exadata Database Service」、「OCI GoldenGate」に加え、オンプレミスの「Oracle Exadata」、「Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance」で構成し、オーダーのピーク時にも機会損失のないように、性能、安定性、可用性を強化した環境を整備し、急拡大する需要に対応しています。(2023年3月発表)

出前館様のサービスを支えるシステム基盤は、オーダーを受けてデリバリーするまでのトランザクションを処理する更新系のデータベースと、これを同期した参照系データベースで構成されています。従来は更新系に「Oracle Database Appliance」、参照系には他のクラウド・ベンダーのマネージド型のリレーショナル・データベースを採用し、同ベンダーのレプリケーション・サービスでデータを同期していました。サービス利用の急速な拡大に伴い、この構成での処理がひっ迫したため、現在の2倍以上のオーダーを処理できるシステムを目指しました。そこで同社は、更新系にオンプレミスの「Oracle Exadata」、参照系に「Oracle Exadata Database Service」を導入し、安定したサービス提供に不可欠な優れた性能、高可用性を最適なコストで実現しています。

更新系と参照系のデータ同期には、「OCI GoldenGate」を採用しています。「OCI GoldenGate」は大量の更新差分データをリアルタイムにレプリケーションできるフルマネージド型のクラウドサービスを従量課金で利用でき、コスト・パフォーマンスにも優れています。また、更新系データベースのバックアップおよびレプリケーションにはデータ保護専用のエンジニアド・システムである「Oracle Database Zero Data Loss Recovery Appliance」を導入し、徹底的にデータロスを排除する仕組みを構築しました。

Oracle Cloud Infrastructure:2023年7月度サービス・アップデート

Oracle Cloud Infrastructure:参考情報