こんにちは。日本オラクルのクラウド・ソリューション・エンジニアの小西です。
早いもので12月に入りました。2021年のラストスパートです。
12月17日(金)には Oracle Developer Day 2021 が開催されます。Developer Day では、開発者、技術者向けのセッションやハンズオンが予定されておりますので、ぜひご参加をご検討ください!
https://developer.oracle.com/jp/developer-days-2021/
さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。
それでは、前回に引き続き、ここ2週間の新機能を見ていきましょう!
[Networking] ネットワーク・ビジュアライザ 2.0
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ネットワーク・ビジュアライザが進化し、VCNマップのセキュリティ・モードおよびサブネット・インベントリ・マップが追加されました。セキュリティ・ルールの設定状況が一目で把握できて便利です。
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VCNトポロジに「ルーティング」「セキュリティ」モードが追加
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セキュリティモードでは、セキュリティ・リストとサブネットの関連付けを表示可能

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新しいサブネット・インベントリ・マップ
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ネットワークロードバランサー、ロードバランサー、コンピュート・インスタンスなどのサブネット内のリソースの表示
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サブネット・セキュリティ・マップでは、リソースに関連付けられているセキュリティ・リストとネットワーク・セキュリティ・グループを確認可能

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[Database] パフォーマンス・ハブのExadataタブ
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Exadataタブでは、Oracle Exadataのハード・ディスクおよびフラッシュのパフォーマンス統計情報の統合されたビューを提供し、Oracleデータベース、Oracle Exadataストレージ・セル、自動ストレージ管理(ASM)などのすべてのコンポーネントの状態とパフォーマンスに関する情報を提供します。
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Exadata CloudのデプロイメントおよびExadataインフラストラクチャを使用する外部データベースで利用可能です。
[Networking] FastConnectの暗号化
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コロケーションまたはサードパーティプロバイダーを使用するFastConnectで、MACsec暗号化を構成可能になりました。
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CPE側もMACsecに対応している必要がある
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Advanced Encryption Standard(AES)暗号化アルゴリズムで接続された2つのネットワーク間で2つのセキュリティキーが交換および検証され、安全な双方向リンクが確立される
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暗号化キーの格納にはOCIボールトを利用
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[Database] Oracle Database: ベアメタル・VMおよびExadata Cloud Serviceデータベースの暗号化キーオプションのアップデート
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場合、TDEウォレットのパスワード・パラメータはオプションになり、OCIボールト・サービスで顧客管理キーを使用するようにExadata Cloud Serviceデータベースを構成する場合は使用されなくなりました。
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Oracleデータベースおよび仮想マシンDBシステムの作成の詳細については、ドキュメントの次のトピックを参照してください。
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Vaultサービスを使用して、OCIリソースで使用される暗号化キーやその他のシークレットを保存および管理する方法については、 Vault service を参照してください。
[Cloud Advisor] New Cloud Advisor recommendation categories and features
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クラウド・アドバイザで「パフォーマンス」と「高可用性」の新たな推奨カテゴリが追加されました。推奨事項としては以下が追加になっています。
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利用率の低いロード・バランサの縮小
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Rightsize compute instances
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Rightsize load balancers
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フォルト・トレランスの向上
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また、推奨事項のクエリやフィルタの作成が可能になりました。
[Data Science] ADS v2.5.2 やチュートリアルを含む機能拡張
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Accelerated Data Science v2.5.2 がリリースされました。これには、改善されたモデル・イントロスペクション機能とVaultサービスで資格情報を管理する機能が含まれています。
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データサイエンスサービスの制限の引き上げのリクエストに関する追加情報が追加されました。
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スワップスペースの割り当て、ファイルとデータの永続化、およびデータセットのダウンロード方法に関する情報を提供しました。
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データサイエンステナンシーの手動構成チュートリアルが更新されました。Conda環境を別のリージョンにコピーするチュートリアルが追加されました。 tutorialsを参照してください。
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詳細
[Data Science] Neurophysiology, TensorFlow, PyTorch Conda 環境
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Neurophysiology 1.0 for CPU ヘルスケアにフォーカスしたコンダ環境は、神経生理学的データを分析、視覚化、探索するためのクラス最高のツールを提供します。MNEやGumpyなどのツールを使用すると、ブレインコンピューターインターフェイス(BCI)を作成したり、近赤外線分光法を視覚化したりできます(組織の酸素化を評価するためのNIRS)データ。ツールを使用すると、皮質電図(ECoG)、脳波図(EEG)、立体脳波図(sEEG)、脳磁図(MEG)など、さまざまな神経生理学的信号の分析も可能です。スラッグ名は次のとおりです。 Neurophysiology_p38_cpu_v1。
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TensorFlow 2.7 CPU conda環境は、最先端の機械学習モデルを作成するためのツールとライブラリのエコシステムです。TensorFlowを使用して、画像認識、自然言語処理、反復ニューラルネットワーク、および他の機械学習アプリケーション。スラッグ名はtensorflow27_p37_cpu_v1です。
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PyTorch 3.7 for CPUおよびGPU conda環境は、コンピュータービジョンおよび自然言語処理のアプリケーションに使用される機械学習ライブラリであり、テンソルコンピューティングおよびディープニューラルネットワークに高レベルの機能を提供します。この環境には、Intel CPUでの高速化サポートも含まれます。このライブラリは、Intel oneAPI Data Analyticsライブラリを使用してscikit-learnアルゴリズムを強化します。ads-liteを使用すると、ツールを使用してデータサイエンスワークフローを高速化し、一般的なタスクを自動化できます。スラッグ名は次のとおりです。
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pytorch110_p37_cpu_v1
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pytorch110_p37_gpu_v1
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詳細
[OCI] 新規リージョンAbu Dhabi, UAE
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UAE Central (Abu Dhabi) リージョンがオープンしました。リージョン名 me-abudhabi-1、リージョン・キー AUH です。現時点で34リージョン提供中、今後さらに10リージョンを計画しています。
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詳細

[MySQL Database] IAMとIAMアイデンティティ・ドメインでMySQL Databaseの認証
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アイデンティティ管理は今日のセキュリティおよびITインフラストラクチャプログラムにとって最も重要な単一のコンポーネントです。MySQLデータベース・サービスの最新リリースでは、DBシステムユーザーはIAMおよびIAM Identity Domainsを使用して認証でき、セキュリティの強化、集中管理、および使いやすさを提供します。管理者個々のユーザーのIDを活用し、IAMまたはIAM アイデンティティ・ドメイン内のユーザーのグループにマップできます。
[Data Science] ノートブック・セッションのタイムアウト管理
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ノートブック・セッションのタイムアウトを最長23時間まで延長し、アクティビティのない時間のあとにログアウトされることを避けることが可能になりました。
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詳細
[Mobile App] OCIモバイルアプリでリソースの管理操作
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これまでOCIモバイル・アプリではリソースの表示、監視のみが実施できましたが、リソースの起動/停止/再起動/削除 も可能になりました!
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[OCI] 新規リージョン Milan, Italy オープン
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Italy Northwest (Milan) リージョンがオープンしました!リージョン名は eu-milan-1、リージョン・キーは LIN です。
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詳細
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[Operations Insights] コンパートメントをまたがったデータ・アクセス
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オペレーション・インサイトで、コンパートメント階層をまたがってデータベースやホストのリソースの分析が可能になりました。
[Networking] IPSecトンネルのカスタマイズ
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サイト間VPNのIPSecトンネルで、以下のカスタマイズが可能になりました。
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カスタムのフェーズ1およびフェーズ2 IKE提案
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構成可能なセキュリティ・アソシエーションの有効期間
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構成可能なデッドピア検出、IKE開始、およびNAT変換
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さらに、トンネルのセキュリティ・アソシエーションを表示できるようになりました。BGPルーティングを使用するトンネルには、顧客構内機器(CPE)との間で送受信されたルートが表示されるようになりました。
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OracleがIPSecトンネルの確立を妨げる問題を検出すると、コンソールにトンネルの設定に役立つトラブルシューティング情報が表示されます。
[Data Science] Accelerated Data Science v2.5.3 のリリース
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ADS v2.5.3で以下の機能が追加されました。
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ADS
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fastavro,pandavro,openpyxlをオプションの依存関係に移動しました。
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Data Labeling
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エンティティ抽出データセットの場合は
spacy、オブジェクト検出データセットの場合はyoloになるように出力注釈形式を指定する機能が追加されました。 -
OCIデータ・ラベリングからラベル付きデータセットをロードし、Pandasデータフレームまたはジェネレーター形式を返すことができるようになりました。
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ラベル付きデータセットをチャンクでロードできるようになりました。
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Added support to load labeled datasets by chunks.
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詳細
[OCI] 次世代 コスト・エスティメーター・ツール
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Cloud Cost Estimator Generation 2 では、特定のOracle Cloudサービスに支払う金額を決定でき、次のような利点があります。
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クリック数を減らし、検索機能が大幅に改善された見積もりを作成します。
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合理化されたユーザーインターフェイスとパフォーマンスの向上、および標準化されたOracleのルックアンドフィール
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お気に入りなどの高度な機能
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従来のCloud Cost Estimatorと同じ優れたサポートで、常に最新のサービスと価格で更新されます。
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[Management Agent] 管理エージェントがOracle SolarisをサポートManagement Agent now supports Oracle Solaris
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管理エージェントでOracle Solarisがサポートされました。
以上が本日の新機能ハイライトです。
2021年も残すところあとわずかですが、今後も引き続き新機能情報をお伝えしていきたいと思います!
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