こんにちは。日本オラクルのクラウド・エンジニアの小西です。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、最近Oracle Cloud Infrastructureのリリース・ノートのインターフェースが少し変わり、Oracle Cloud Infrastructureのドキュメントと同じく右上に言語切り替えアイコンがつきました!!

つまり、、、リリース・ノートの日本語表示(機械翻訳)ができるようになりました!

releasenote

 

この「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」のブログでは日本の皆様に日本語でOCIの最新情報をお伝えしたいという想いから、OCIリリース・ノートの内容を中心に2020年の8月から隔週でOCIの新機能をお届けしてまいりました。

リリース・ノートの日本語翻訳が表示できるようになった今、このブログは役目を終える時が来たと考え、今回の投稿をもってOCI新機能ハイライトは終了とさせていただきたいと思います。みなさま4年間ありがとうございました。ひきつづきOCI担当のエンジニアとして活動しておりますので今後も別の形で情報発信を継続していきたいと思います。

リリース・ノートではRSSフィードもご活用いただけますので、今後もひきつづきOCIの最新機能についてキャッチアップいただければと思います!

rssfeed

 

 

それでは最終回となりますが、前回以降のリリースノートに掲載されているOCIの新機能を見ていきましょう!

 

[OCI Cache] OCIキャッシュのLuaスクリプトのサポート

  • クラスタのLuaスクリプトのアップロードおよび実行が、OCIキャッシュでサポートされるようになりました。Luaスクリプトはサーバー上で実行されるため、クラスタデータの効率的な読み取りと書き込みが可能になります。これにより、既知の問題EVALエラー発生が解決されます。

[Management Agent] 管理エージェントのアップデート

  • 管理エージェントの新しいリリースが、次の更新で使用できるようになりました。

    • ログ・アナリティクスを使用する際のCPU使用率を最適化するためのパフォーマンス修正およびその他の不具合修正。

    • 資格証明管理ツールにより、データベースTCPS資格証明およびHTTPS資格証明のウォレット・パスが検証されるようになりました。

  • 詳細:管理エージェントのドキュメント

[Ops Insights] Ops Insightsの使用コストおよび配賦コストの表示

  • Ops Insightsでは、値を構成可能な通貨に変換して使用状況と割当ての代替ビューを提供できます。トレンド・チャートに、リソース使用コスト、使用予測コストおよび未使用配賦コストを積上げ棒として表示します。

  • 詳細は、「コストの表示」を参照してください。

[Ops Insights] Ops Insightsのクラウド拡張データ

  • クラウド拡張を使用して、Enterprise ManagerでOps Insightsデータベースの詳細を表示できます。

  • クラウド拡張機能を使用すると、Capacity PlanningやSQL InsightsなどのOCI Ops Insightsデータベース固有のインサイトを、データベースのホームページのEnterprise Managerインタフェースに直接表示できます。

  • 詳細:Cloud Extensions Data

[IAM] OCIコンソールの高可用性サポート

  • OCI IAMでは、複数のサブスクライブ済リージョンへのアイデンティティ・ドメインのレプリケートがサポートされています。新しいマルチリージョン・サインイン機能により、ホーム・リージョンが使用可能な場合でも顧客がサインインできるようになり、OCIコンソールの可用性が向上します。

  • 詳細:コンソールへのサインインのための高可用性の管理

[Billing] VMクラスタ内のプラガブル・データベースごとのコストと使用量が表示可能に

  • 仮想マシン・クラスタ内のプラガブル・データベースのコストおよび使用状況が、コスト分析およびコストおよび使用状況レポートで表示できるようになりました。

  • コスト分析では、レポート作成時に「表示」フィールドから新しい「属性コスト」および「属性使用」オプションを使用します。コストおよび使用状況レポートでは、新しいcost/attributedCostおよびusage/attributedUsageフィールドに、関連する仮想マシン・プラガブル・データベースのコストおよび使用状況が表示されます。

  • 詳細:仮想マシン・クラスタ・プラガブル・データベースからのコストおよび使用状況の表示

[OCI Cache] OCIキャッシュのシャード・クラスタ

  • OCIキャッシュを使用してシャード・クラスタを作成できるようになりました。クラスタ全体のストレージ容量と書込み容量を増やす必要があるようなシナリオで有用です。シャード・クラスタには3つ以上のシャードがあり、データはクラスタ内のシャードに分割されるため、各シャードがデータの一部を保持します。シャード・クラスタでは、Luaスクリプトの実行はサポートされていません。

  • 詳細:シャード・クラスタ

[Fleet Application Management] フリート・アプリケーション管理のリリース

  • フリート・アプリケーション管理は、クラウド・フットプリント全体にわたって一元化された運用を提供し、OCIにデプロイされたテクノロジーに対して、ITの自動化、リソース管理、スケジューリング、およびパッチのコンプライアンスを大規模に実現します。

  • 詳細:フリート・アプリケーション管理の概要

[OCI] サービス制限で複数サブスクリプションのサポート

  • 「割当て制限および使用状況」ページには、特定のサブスクリプションの制限および使用状況を表示できる新しい「サブスクリプション」フィールドが含まれるようになります。関連付けられたサブスクリプションが存在しない場合、「なし」が表示されます。制限の引上げをリクエストするときにサブスクリプションを指定することもできます。

  • 詳細:サービス制限、割当ておよび使用状況について

[Database Management] データベース管理のSQLウォッチ

  • データベース管理のSQLウォッチを使用すると、システム変更または環境変更によって発生するSQL実行パフォーマンスの問題を事前に予測および防止し、最適なデータベース・ヘルスを確保できます。初期リリースでは、外部データベースに対してSQLウォッチを有効にして使用できます。

  • データベース管理でのSQLウォッチの導入により、Oracle Databases、HeatWave DBシステム、外部DBシステムおよびExadataインフラストラクチャの既存のデータベース監視および管理機能がデータベース管理診断および管理機能セットの一部になりました。

  • SQLウォッチの詳細:Oracle DatabasesのSQLウォッチ

[Big Data] ビッグ・データ・サービス3.0.28の追加機能

  • Big Data Service 3.0.28リリースの新機能

    • 垂直および水平の自動スケール・パフォーマンス・メトリックに、メモリー使用率が含まれるようになりました。

    • スキーマ・レジストリのRanger認可

    • 既存のKafkaプロファイル・クラスタの場合、パブリック・グループはデフォルトのKafka Rangerポリシーから削除され、匿名ユーザー・アクセスが制限されます。

  • 不具合修正

    • HDFSコネクタのマルチスレッド同時実行中のBDSCustomAuthenticatorの問題

    • ODHイメージでのopenjdkの非推奨

[MySQL HeatWave] 自動ストレージ拡張

  • HeatWaveで自動ストレージ拡張がサポートされるようになりました。有効にすると、空きストレージ領域が小さすぎると、この機能によって割り当てられたデータ記憶域のサイズが自動的に増加します。拡張可能な最大ストレージ・サイズを指定できます。

  • 詳細:DB System Storageおよび自動ストレージ拡張の有効化または無効化

[Data Science] データ・サイエンスのAIクイック・アクションv 1.0.3

  • データ・サイエンスAI Quick Actions v 1.0.3では、以下をサポートします。

    • Armコンピュート・シェイプ

    • llama.cppコンテナ

    • Hugging Faceからモデルのインポート

  • このバージョンのAIクイック・アクションを取得するには、ノートブック・セッションを非アクティブ化して再アクティブ化します。

  • 詳細:AIクイック処理

[Database Migration] データベース移行の新機能

  • Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationサービスには、オンライン移行のレプリケーション設定に属する現在のExtractまたはReplicatパラメータ・ファイルを表示および編集するための包括的な機能が用意されています。

  • Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationサービスは、Oracle Database@Azureをターゲット・データベースとしてサポートするようになりました。OCIテナンシ内からOracle Database@AzureへのDMS接続を作成し、移行を実行するだけです。

  • 詳細:データベース移行サービスの新機能

[Kubernetes Engine] OCI Container Engine for KubernetesからOCI Kubernetes Engineに名称変更

  • Oracle Cloud Infrastructure Kubernetes Engine (OCI Kubernetes Engine、略称OKE)は、OCI Container Engine for Kubernetesの新しい名前です。新しい名前でドキュメントが更新されました。

  • OKE APIエンドポイントおよびOKE CLIコマンドは変更されません。
    kube

 

[File Storage] ファイル・ストレージで高パフォーマンス・マウント・ターゲットが追加

  • 高パフォーマンスを実現するために、ファイル・ストレージのマウント・ターゲットをアップグレードできるようになりました。高パフォーマンスのマウント・ターゲットは、最大80Gbpsのスループットまでスケーリングできます。複数の高パフォーマンス・マウント・ターゲットを使用して、単一のファイル・システムのスループットをスケーリングできます。高パフォーマンスのマウント・ターゲットには、最大読取りスループットストレージ容量の資格があります。要件に応じて、3つの高パフォーマンスのマウント・ターゲット・オプションから選択します。

    • HPMT-20: 20 Gbps throughput, including 20 TB of storage capacity

    • HPMT-40: 40 Gbps throughput, including 40 TB of storage capacity

    • HPMT-80: 80 Gbps throughput, including 80 TB of storage capacity

  • 課金

    • 高パフォーマンスのマウント・ターゲットには、30日間の請求コミットメントが適用されますのでご注意ください!マウント・ターゲットをアップグレードした時点から請求サイクルが開始されます。

    • 新規課金項目(30日コミット)

      • Oracle Cloud Infrastructure File Storage Service – High Performance Mount Target

        • 単価 ¥42.00(8月時点のレート。USDは$0.3)

        • メトリック Performance Units Per Gigabyte Per Month

    • 例)20GbpsのHPMTの場合、最低20TBのストレージ容量分 ¥840,000 / 月 の課金が発生する。20TBを超える容量分は従来のFile Storageのメトリックが適用される。

  • 詳細:マウント・ターゲットのパフォーマンス
    fss

[FSDR] Full Stack Disaster Recovery の新機能

[OCVS] VMware Software v8 インプレース・アップグレード

  • Oracle Cloud VMware Solutionでは、vSphereバージョン7xからバージョン8へのSDDC、クラスタおよびESXiホストのインプレース・アップグレードがサポートされるようになりました。

  • Oracle Cloud VMware Solutionのローリング・アップグレードでは、VMware vSphereバージョン7.xとともにインストールされたOracle Cloud VMware Solutionデプロイメントを、Oracle Cloud VMware SolutionでサポートされているVMware vSphere 8.x最新バージョンのvSphereにアップグレードするための自動化、ツールおよび手順が提供されます。これには、関連するバイナリおよびライセンスのダウンロード・リンクが含まれています。

  • 詳細:SDDCのV7からV8へのアップグレード

[Autonomous Recovery Service] マルチクラウド・データベースのバックアップのサポート

  • Autonomous Recovery Serviceでは、Oracle CloudまたはMicrosoft Azureにバックアップを格納する機能がサポートされるようになりました。

  • 保護ポリシーに対して「データベースと同じクラウド・プロバイダにバックアップを格納」オプションを有効にし、リカバリ・サービスへの自動バックアップに対してこのポリシーを選択した場合、データベース・バックアップは、データベースが存在する同じクラウド・プロバイダに格納されます。たとえば、Oracle Database@Azureの場合、選択した保護ポリシーで「データベースと同じクラウド・プロバイダにバックアップを格納」オプションを選択した場合、リカバリ・サービスはバックアップをAzureに格納します

  • 詳細:マルチクラウドOracle Databaseバックアップ・サポート

[Object Storage] オブジェクト・ストレージのプライベートIPアドレス・サポート

 

 

以上が本日の新機能ハイライトです。

最終回ですが注目の新機能も色々ありましたね。

 

 

今後ともOracle Cloud Infrastructureをよろしくお願いいたします!

 

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