こんにちは。日本オラクルのクラウド・エンジニアの小西です。

6月になり、日本オラクルは新年度を迎えました。今年度も変わらずこのOCI新機能ハイライトのブログを継続させていただく予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。

それでは、前回以降のリリースノートに掲載されているOCIの新機能を見ていきましょう!

 

[Secure Desktops]セキュアデスクトップの新機能

  • Marketplaceからセキュア・デスクトップのリソース・マネージャ・スタック(Oracle Cloud Marketplace)の提供

    • セキュア・デスクトップ利用する際には、動的グループの作成やポリシーの作成、ネットワーク・リソースの設定、カスタム・イメージのインポート、などの事前作業が必要でしたが、リソース・マネージャ・スタックを利用することによりこれらの作業を自動化して迅速に環境構築が可能となりました。

    • ソリューション・プレイブック:https://docs.oracle.com/ja/solutions/oci-tenancy-secure-desktop-pool/

  • 各デスクトップのカスタム・ホスト名接頭辞を指定可能になりました。

  • カスタム・ホスト名指定用のデスクトップ・プールのタグがサポートされました。

  • デスクトップおよびデスクトップ・プールのシステム・タグのサポート

  • エラー・レポートやロギングでの問題発生時の診断性が向上

  • 詳細: Secure Desktops.

[APM] APM .Net Agent 1.4.0

  • APM .Netエージェント・バージョン1.4.0で、以下のアップデートが使用可能になりました。

    • このバージョンでは、OpenTelemetry .Netリリース1.4.0を使用するように更新されています。

    • 新しい機能改善

      • ブリッジ・トレース- トレースごとの過剰なスパン・カウントのケースを排除します。詳細: Configure Abridged Traces.

      • DisplayNameおよびAppserverNameディメンションがすぐに収集され、ポリグロット環境でのレポートが向上します。詳細: About Trace and Span Attributes.

[Database Management] データベース管理の新リリース

  • データベース管理の新しいリリースが使用可能になりました。

    • データベース管理で、Oracle Data Guard構成の一部であるプライマリ・データベースとスタンバイ・データベースをモニターできます。

      • Data Guard固有の属性およびパフォーマンス・メトリックを監視します。

      • Data Guardメトリックが指定されたトリガーを満たしたときに通知されるアラームを作成します。

      • Data Guard構成でロール遷移を監視します。

      • 詳細:Monitor Oracle Data Guard

    • メトリック拡張を使用してカスタム・メトリックを作成し、データベース管理対応外部データベースのヘルスおよびパフォーマンスの包括的なビューを取得できます。

[Data Integration] データ統合の新リリース

  • 次のことができるようになりました。

    • パイプラインで受信パラメータを構成する場合は、次のシステム・パラメータおよび出力パラメータを使用:SYS.TASK_KEYおよびSYS.TASK_NAME

    • 「HH:mm:ss UTC」の形式でSYS.LAST_LOAD_DATE値を指定

    • SQLタスクでのスキーマ名でのスカラー・パラメータの使用

  • その他不具合修正が含まれます。

  • 詳細: Data Integration

[File Storage] ファイル・ストレージの暗号化キー用のポリシーの変更

  • ファイル・ストレージ・サービスで、カスタム暗号化キーを使用する権限をファイル・システムに付与するための新しい方法が導入されました。以前は、ファイル・ストレージ・サービス全体に対してカスタム暗号化キーを使用する権限を付与していましたが、この変更後、ファイル・システムのリソース自体に、カスタム・キーを使用する権限を付与する形になりました。

  • 詳細: Service Change Announcements

[Block Volume] 超高性能(Ultra High Performance)複数ボリュームのアタッチのサポート

  • コンピュート・インスタンスに対して最大32の超高性能(Ultra High Performance, UHP)ボリュームのアタッチメントがサポートされるようになりました。

  • この機能により、ボリュームがアタッチされたコンピュート・インスタンス当たりの合計パフォーマンスは、最大130万I/O操作/秒(IOPS)および最大12 GB/秒のスループットになります。

  • 詳細:Block Volume Performance

  • 関連ブログ: Shatter the Million IOPS Barrier in the Cloud with OCI Block Storage.

 

以上が本日の新機能ハイライトです。

 

今後も引き続き新機能をお伝えしていきたいと思います。

 

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