こんにちは。日本オラクルのクラウド・エンジニアの小西です。
早くも2月が終わろうとしています。
さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」ではOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。
それでは、前回以降のリリースノートに掲載されているOCIの新機能を見ていきましょう!
[Data Integration] データ統合の新リリース
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以下の新機能があります。
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Snowflakeをソースとして接続
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汎用RESTソースに接続する場合に、OAUTH 2.0認証を使用
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ワークスペースのエクスポートおよびインポート
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オブジェクトのインポート時に既存のデータ・アセットを除外(ユーザー定義のライブラリおよび関数を除く)
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また、Oracleデータ・ソース(ADW/ATPを除く)およびFusion Applicationsソースに制約なしの数値列がある場合、次の条件が満たされたときに、精度なしの数値を数値データ型として保持できるようになりました。
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精度およびスケールなしの数値をvarcharとして処理するオプションを使用(データ・アセットの作成)
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ターゲットへの新しいデータ・エンティティの作成(データ・フローの作成)
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詳細:Data Integration.
[Management Agent] 管理エージェント Prometheus Exporterの機能改善
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Prometheus Exporterデータソースを使用するときに、新しいリリースの管理エージェントが拡張されて使用できるようになりました。
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Manage DataSourcesは、Prometheus Exporterなど、データ・ソースの構成と管理を容易にする新機能です。
[Notifications] トピックのロックとアンロック
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通知のトピックに対してロックを追加(add)および削除(remove)ができるようになりました。トピックをロックすると、更新、移動および削除が防止されるため、改ざんに対するリソースの保護に役立ちます。
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トピックのロック/アンロックは、現時点ではAPIのみで利用できます。
[Operations Insights] 未使用データベースCPUキャパシティの表示
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オペレーション・インサイトで、有効なデータベースの未使用のCPU容量を表示できるようになりました。
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この新機能は、データベースの「CPU使用率」セクションの「集計」ツリーマップ内にあります。
[Stack Monitoring] Oracle Service Bus (OSB) リソースのサポート
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スタック・モニタリングで、Oracle Service Bus (OSB)リソースがサポートされるようになりました。OSBは、WebLogicドメイン検出の一部として自動的に検出されます。
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詳細:OSB metrics
[Functions] ドキュメント・ジェネレータ 事前構築済ファンクション
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事前構築済ファンクションのOCI Functionsカタログに、ドキュメント・ジェネレータの事前構築済ファンクションが含まれるようになりました。
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ドキュメント・ジェネレータの事前構築済ファンクションは、提供されたJSONデータとオブジェクト・ストレージに格納されているOfficeテンプレート・ドキュメントに基づいて、オブジェクト・ストレージ・バケットにドキュメントを生成します。
[Secure Desktops] セキュア・デスクトップの新リリース
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このリリースには、次の機能改善および不具合修正が含まれています。
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デスクトップ・プールのイベント・データの監査および作業リクエストとの統合の改善
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定期的なスケジュール機能の機能拡張と不具合修正により、プール内のデスクトップを定期的に開始および停止します。
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汎用Oracle Linux 7およびOracle Linux 8ベース・イメージの更新
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詳細:Secure Desktops.
[OKE] Ultra High Performanceブロック・ボリュームをベースにしたPVCのサポート
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Ultra High Performanceブロック・ボリュームをベースにしたKubernetes永続ボリューム・クレーム(PVC)を作成できるようになりました。
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適切なPVCを作成したら、Ultra High Performanceのブロック・ボリュームを使用するポッドを定義し、Ultra High Performanceのブロック・ボリュームをサポートするノード上にポッドをスケジュールできます。
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詳細: Creating PVCs with Ultra-High Performance (30 to 120 VPUs) levels
[Data Science] Bring Your Own Containersの機能改善
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新しいMLジョブAPIとコンソールを使用して、コンテナをより効率的に管理できるようになりました。
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ジョブ・アーティファクトをコンテナにアップロードして使用することで、ワークフローの管理が簡単になります。
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新しい署名検証機能を使用して、コンテナ・イメージの信頼性を確保します。
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SHA256ダイジェストによる不変のコンテナ・イメージ実行のサポートにより、信頼性とセキュリティが向上します。
[Data Science] Notebook JupyterLab バージョン3.6.6
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データ・サイエンス・ノートブックで、JupyterLabバージョン3.6.6が使用されるようになりました。
[Management Agent] 管理エージェントのアップデート
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管理エージェントの新しいリリースが使用可能になり、以下の機能改善が含まれました。
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MySQLデータベースのUnixソケット接続のサポート。
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大規模なディレクトリを処理するときにハード制限を設定する機能。これは、ログ・アナリティクス(Logging Analytics)を操作する場合に便利です。
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Windows Server 2022のサポート。
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エージェントのメモリーおよびCPU消費に対処するためのパフォーマンスの拡張。
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[Compute] VMインスタンスでの同時マルチスレッド無効化
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仮想マシン(VM)インスタンス作成時に、同時マルチスレッド(SMT)を無効にできるようになりました。
[Data Science] データ・サイエンス新規Conda環境
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以下のConda環境が登場しました。
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詳細: Data Science, ADS SDK, ocifs SDK.
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ブログ: Data Science blog.
[Database Management] データベース管理でタグと検索のサポート
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データベース管理でOracle Cloud Infrastructure Taggingと検索がサポートされました。
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タグを使用してメタデータをリソースに追加できます。これにより、キーと値を定義し、管理対象データベースやデータベース・グループなどのリソースに関連付けることができます。タグを使用すると、以下のようなことが実現できます。
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要件に基づいてデータベース管理リソースを編成およびリストする
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Oracle Databaseフリートおよびその他のデータベース管理リソースをフィルタする
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検索を使用して、テナンシ、コンソール・ページおよびドキュメント内のリソースを検索できます。
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[Connector Hub, Queue] コネクターのキュー・ソース
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コネクター・ハブで、キュー・サービスをソースとして、サポートされているターゲット・サービス(ファンクション、通知、オブジェクト・ストレージおよびストリーミング)に対してキューのメッセージを転送できるようになりました。
[Cloud Shell] クラウド・シェルでアーキテクチャの選択が可能
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有償環境の場合、クラウド・シェル・セッションのデフォルト・アーキテクチャ(ARM (aarch64)、x86_64またはプリファレンスなし)を選択できるようになりました。
以上が本日の新機能ハイライトです。
今後も引き続き新機能をお伝えしていきたいと思います。
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