※ 本記事は、Mark Hornickによる”Select AI by Release: A Quick Guide to 26ai and 19c Capabilities“を翻訳したものです。

2026年7月29日


Select AIは、開発者、アナリスト、アプリケーション・チームに、エンタープライズ・データへアクセスするための自然言語レイヤーを提供します。これにより、SQLの生成、データとの対話、信頼できるコンテンツに基づく回答生成、合成データの作成、データベース内でのエージェント・ワークフローの構築が可能になります。Oracleの現在のSelect AI機能マトリックスは、Select AIの機能セットがOracle Autonomous AI DatabaseとOracle AI Databaseの両方で使用可能であり、いくつかの高度な機能が新しい26aiリリースに集中していることを示しています。

同様に重要なこととして、Select AIはOracle AI DatabaseとOracle Autonomous AI Databaseに含まれています。利用者は、幅広いサポート対象プロバイダやモデルから、要件に合ったモデルを選択して使用することができます。Oracleのドキュメントと製品資料では、この柔軟性が強調されており、リリースによって対応状況は異なりますが、OCI Generative AI、OpenAI、Azure OpenAI、Cohere、Google、Anthropic、Hugging Face、Amazon、OpenAI互換プロバイダ、プライベート環境にデプロイされたLLMなど、幅広いプロバイダとモデルがサポートされています。

プラットフォーム・ビューの概要

Select AIは、Oracle Autonomous AI DatabaseとOracle AI Databaseの両方で、チャット、自然言語からSQLへの変換(NL2SQL)、合成データ生成、AIエージェント、要約、翻訳など、26aiと19cの両方で一貫したコア・エクスペリエンスを提供します。

26aiリリースには、この共通基盤に加えて、NL2SQLへのフィードバックと自動オブジェクト選択、および検索拡張生成(RAG)のための機能が追加されています。これらの機能は、19cでは使用できないOracle AI Vector Searchに依存しています。

Oracle AI Databaseでは、バージョン番号23.26.1は26aiリリースに対応しています。

つまり、26aiを標準プラットフォームとして採用する組織は、Select AIの拡張された機能セットを利用できます。一方、19cでも、チャット、NL2SQL、合成データ生成、AIエージェント、要約、翻訳といった、充実した基本機能が提供されます。

Select AIの主な機能

NL2SQL

自然言語からSQLへの変換は、Select AIのコア機能です。ユーザーは、取得したいデータや結果を自然言語で説明することで、SQLの生成、生成されたSQLの実行、実行結果の自然言語による説明、生成されたSQLクエリの解説ができます。Select AIは、スキーマ・メタデータを使用してプロンプトを拡張し、AIプロファイルで指定されたLLMに送信します。開発者にとって、NL2SQLはクエリ作成を迅速化し、ビジネス・ユーザーにとっては、高度なSQLの専門知識を必要とせずにエンタープライズ・データへのアクセスを可能にします。

Feedback

26aiでは、NL2SQL向けのフィードバック機能が追加され、ユーザーはSQLコマンドラインまたはPL/SQLプロシージャを使用して、生成された結果に関するフィードバックを提供できます。目標は、ユーザーによる修正内容やプリファレンスから学習することで、時間の経過とともにクエリ生成の精度を向上させることです。これにより、スキーマの複雑さとビジネス言語が同時に進化することの多い実際のエンタープライズ利用において、Select AIの適応性が高まります。

Auto Object Selection

また、26aiのSelect AIのNL2SQL機能では、プロンプトに関連する表のメタデータを自動的に選択し、必要なメタデータだけをLLMへ送信できます。この機能では、AIプロファイルに指定されたオブジェクトを対象に、ベクトル索引が自動的に作成されます。ユーザー・プロンプトに基づき、セマンティック類似検索を使用して、クエリに関連するメタデータを特定します。これにより、コンテキストが最も関連性の高いオブジェクトに絞り込まれ、プロンプトの構築が簡素化され、精度の向上につながります。

RAG

Select AI RAGでは、LLM推論と信頼できるエンタープライズ・コンテンツが組み合わされます。Oracleは、埋め込みベクトルの生成、ベクトル・ストアからの意味的に類似したコンテンツの検索、さらに検索結果を利用したプロンプトの拡張まで、RAGの処理フローを自動化します。その結果、特に非公開情報や業界固有の情報について、ハルシネーションのリスクが低く、より関連性が高く根拠に基づいた回答が得られます。

SDG

合成データ生成(SDG)により、チームは、機密性の高い本番データを公開することなく、開発、テスト、UX検証、および機械学習プロジェクト用のスキーマに適合したデータを作成できます。ユース・ケースには、メタデータ・クローンへのデータ投入、実際のデータが使用できない場合の新規プロジェクトの迅速な開始、データ・アクセスが制限されているAI/MLユース・ケースのサポートなどがあります。

AIエージェント

Select AI Agentフレームワークは、プロンプト・レスポンスからアクション指向のワークフローまでプラットフォームを拡張します。これは、データベース内でエージェントを構築および管理するための自律型エージェント・フレームワークであり、エージェントはユーザーの要求の意図を推論したり、組込みまたはカスタム・ツールを呼び出したり、実行結果を評価したり、複数の会話にわたって短期メモリーおよび長期メモリーを保持したりできます。実際の利用では、開発者はSQLとPL/SQLを使用してエージェント・ワークフローを作成し、ロジック、ガバナンス、データをデータベースの近くに集約して管理できます。

Summarization

要約(Summarization)は、最もすぐに役立つ日常の機能の1つです。指定されたLLMを使用して、Select AIはテキスト形式の応答を返したり、クエリ結果を文章で要約したり、会話形式の追加質問を可能にしたりすることができます。これにより、データベースの出力をレポート、ダッシュボード、組み込みアプリケーション向けの読みやすいビジネス言語に簡単に変換できます。

Translation

翻訳(Translation)は、チームが多言語による応答を生成し、世界各地域のユーザー向けにコンテンツを適応できるようにすることで、自然言語によるインタラクションの価値を高めます。ユーザーは、OCI、GCP、AWS、Azureの翻訳サービスを使用できます。

Chat

チャット(Chat)は、Select AIの基本的なインタラクション・モデルを提供し、ユーザーは単純な質問から複雑なリクエストまで、さまざまなプロンプトを送信できます。これらのプロンプトはLLMに直接渡され、変更されないため、ユーザーの本来の意図は保持されます。

Select AIのすべての機能に適用される「会話」機能では、ユーザーとLLMとの間で複数ターンのやり取りが可能で、複数のプロンプトにわたってコンテキストが維持されるため、より自然な追加質問や継続的な対話を行えます。

26aiが重要な理由

26aiへの移行は、Select AIを強力な自然言語インタフェースから、より包括的なAIアプリケーション・レイヤーへと進化させるため、重要です。

  • Feedbackにより、時間の経過とともにNL2SQLの精度が向上
  • 自動オブジェクト選択により、対象となるスキーマを手作業で指定する負担を軽減
  • RAGにより、信頼できるエンタープライズ・コンテンツに基づいて回答を生成

これらの機能をAIエージェントと組み合わせることで、26aiはSelect AIがエンタープライズグレードのAIアプリケーションやワークフローにとって特に魅力的になるリリースとなります。

おわりに

メッセージはシンプルです。Select AIは、Oracle Autonomous AI DatabaseとOracle AI Databaseの両方で利用でき、26aiは幅広い機能セットを提供しています。また、AIモデルは別々に提供されるため、Oracleのデータベース内AIフレームワークと、パフォーマンス、ガバナンス、コストの要件に最も適したプロバイダおよびモデル戦略を組み合わせることができます。

リソース

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