この記事はAndy RivenesによるOracle Database 23ai Fast Ingest Enhancementsを日本語に翻訳したものです。

2023年10月10日


Memoptimized Rowstore 高速収集機能はOracle Database 19cで導入されました。 高速収集は、従来のINSERTやダイレクト・パス・インサートよりも高速にOracle Databaseに挿入できます。 このブログで説明したように高速収集機能の目的は、全体としては重要な値を持つが必ずしも完全なACID要件を必要としない大量のデータを生成するアプリケーションをサポートすることです。 モノのインターネット(IoT)のようなアプリケーションでは、高速な”fire and forget”タイプのワークロードに意味があります。 例えば、センサーデータ、スマート メーターのデータ、さらには交通カメラのデータをあとで分析するために大量に収集、データベースに書き込みます。

高速収集機能のアーキテクチャを次の図にしまします:

23c Fast Ingest

Oracle Database 23cでの高速収集機能強化

Oracle Database 23cでは、メモリー処理を改善し、19cでは利用できなかった新機能をサポートを追加しました。 高速収集では下記をサポートするようになりました:
・LOBs(ラージ・オブジェクト)
・圧縮
・暗号化 – 表領域、列、SecureFilesの暗号化
・パーティショニング – 時間隔、ハッシュ、サブパーティション
・新しいMEMOPTIMIZE_WRITE_AREA_SIZEパラメータで、ラージ・プール内のmemoptimize write領域を明示的に割当可能です。デフォルトは以前として0で、データベースが利用可能なメモリに基づいてサイズを決定することを意味します。
・MEMOPTIMIZE_WRITESという新しいパラメータが追加され、MEMOPTIMIZE_WRITEヒントを使用しないように設定できるようになりました。

ご覧のとおり、Oracle Database 23c では多くのことが変更されました。高速収集機能は、より広範囲のデータ形式とデータベース機能で使いやすくなりました。

今すぐ始めましょう

Oracle Database 23c Freeで高速収集の新機能をお試しいただけます。高速収集のセットアップ、実行するコマンドについてこのデモスクリプトを参照し、上記の新機能をお試しください。

追加リソース

Oracle Database 19c 新機能: Memoptimized Rowstore – 高速収集

Memoptimized Rowstore – 高速収集 アップデート

Best Practices For High Volume IoT workloads with Oracle Database 19c

ドキュメント: Oracle Database 23c Free – Developer Release