※ 本記事は、Ankit Kumarによる”Modernization of Fusion lifecycle management in the Oracle Cloud Console“を翻訳したものです。
2023年9月20日
昨年中に、Oracle Fusion Cloud ApplicationsがOracle Cloud Infrastructure(OCI)上にどのように構築され、より安全で高性能で信頼性の高いエンタープライズ・アプリケーション製品を提供されているかについて、私たちからお知らせしました。最も包括的なエンタープライズ・アプリケーション・スイートであるOracle Fusion Cloud Applicationsと、業界で最も幅広く最も統合された、セキュアで可用性の高いクラウド・プロバイダであるOCIの統合によって、両者の長所を活かすことができます。OCI上に構築された拡張機能や、OCIを介して統合されるサードパーティ・アプリケーションなど、Fusion Cloud Applications全体のセキュリティ、ガバナンス、データ管理を簡単に統合できるようになりました。
Fusion Applications環境管理
アプリケーションとインフラストラクチャ・サービスを近づけるためのこのジャーニーの次のステップとして、クラウド・インフラストラクチャとアプリケーション・サービスのライフサイクルと管理エクスペリエンスを簡素化および管理し、すべてのOCIサービスに一元的な可視性を提供することに重点を置いた1つの重要な分野があります。この結果、Oracle Fusion Applications Environment Managementの新しいエクスペリエンスを立ち上げ、お客様がOCIで管理タスクを自分で実行できるようにしました。Oracleサポートを利用する必要なく、管理操作を直接実行し、進行状況をリアルタイムで追跡できます。たとえば、環境リフレッシュは、いつでも実行できるセルフサービス操作になりました。また、後でスケジュールすることもできますが、その間、進行状況をリアルタイムでモニターできます。
これらの機能は、新しいエクスペリエンスにオンボーディングされたすべてのFusion Apps顧客が使用でき、追加のライセンスは必要ありません。Oracle CloudコンソールおよびOCI CLIやソフトウェア開発者キット(SDK)などの開発者サービスを介してアクセスできます。
Oracle Fusion Applicationsの環境管理には、次の主要な機能が含まれています。
環境管理
サブスクリプション、テナンシ、組織管理などのOCIネイティブ機能を使用して、注文からプロビジョニングまでのプロセスを合理化し、オンボーディングを高速化しました。クイック・スタート機能を使用すると、最初のFusion Applications環境を簡単にプロビジョニングできます。リリースの管理とアップグレードは透明性が高く、管理も簡単です。環境詳細ページには現在のバージョンと次のメンテナンス日が表示されますが、以前のすべての更新がメンテナンス・リソース・セクションにリストされます。データ・マスキングによるリフレッシュのスケジュール、言語パックの更新、ネットワーク・アクセス制御ルール、メンテナンス設定、独自のキー持込みなど、すべてのライフサイクル操作がセルフサービスになりました。これらの操作をリアルタイムで監視し、月次サービスの可用性やアプリケーション・パフォーマンスなどの本番環境のメトリックを表示することもできます。
セキュリティとコンプライアンス
Fusion Applications環境には、エンタープライズ・レベルのセキュリティが組み込まれています。break glass、キー管理、データ・マスキングなど、OCIサービスで管理される高度なセキュリティ機能を有効にできます。
統合
Fusion Applications環境には、Oracle Digital Assistant、Oracle Visual Builder、Oracle Developer Studio、Oracle Integration、Oracle Process Automation、Fusion向けのカスタムビルドAIソリューションなど、OCIで管理できるすぐに使用可能なOCI Software-as-a-Service (SaaS)およびPlatform-as-a-Service (PaaS)製品がプロビジョニングされています。Fusion Analytics Warehouseなど、一部のサービスをプロビジョニングおよび統合することもできます。これらのサービスは、シングル・サインオン機能を備えた事前構成済で、Fusion Applicationsと安全に統合されています。
Oracle Cloudの共通機能
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アカウント管理: サブスクリプション、請求、請求書および使用量は、すべてのOracleクラウド・サービスで統合されます。
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統合されたサポート・ツール: サポート・センターでサービス・リクエストを作成し、エージェントとチャットして、コンソールから離れることなく回答を見つけたり、コミュニティに投稿を作成したりできます。
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すべてのサービスの統一されたお知らせと通知
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OCIネイティブ・プラットフォーム機能へのアクセス: アイデンティティ、タグ付け、検索、監査、ログ、コンプライアンスに関するドキュメント
もっと知りたいですか?
商用Fusion Applicationsのすべての新しい顧客が、この新しいエクスペリエンスにオンボーディングするようになりました。また、今後12~18か月で既存の顧客にロールアウトするプロセスも進んでいます。ロールアウトは、技術、運用、およびその他の依存関係に基づいて標準の四半期アップグレード・サイクルの一部として自動的にスケジュールされ、標準通知の一部として30日前にお客様に通知されます。1人の顧客のロールアウトを迅速化する例外プロセスはありません。
Oracle Fusion Applicationsの環境管理の詳細は、Oracle Universityのコース「Fusion Applications: 環境管理」(1.5時間)、「デモ」および主要な機能の概要を提供する無料トレーニングを参照してください。
詳細は、次のリソースを参照してください。:
