※ 本記事は、Fabio Bonisoliによる”OCI Fleet Application Management adds Terraform config locking and patching at scale“を翻訳したものです。
2025年6月20日
Oracle Cloud Infrastructure (OCI) OCI Fleet Application Managementでは、パッチ適用タスクと構成タスクの自動化と制御を大規模に強化することを目的とした複数の更新が導入されています。主な機能強化には、パフォーマンスの向上、構成ロックとのTerraform統合、大規模な環境でのオンボーディングおよびライフサイクル操作を簡素化する機能が含まれます。
新機能の内訳については、次をお読みください:
ランブックでのTerraformサポート
カスタム・ランブックでは、構成ファイルを含むTerraformパッケージのデプロイがサポートされるようになりました。これにより、パッチ適用やその他の運用タスクの一環として、OCIサービスの自動プロビジョニングや構成変更の適用が可能になります。
Terraformのロック済構成
プラットフォーム管理者は、特定のTerraformテンプレートの承認済構成をロックできるようになりました。これにより、ドリフトを防止し、デプロイメントがセキュリティ、割当て制限およびコスト管理の組織ポリシーに従うことが保証されます。
標準化されたTerraformテンプレートのキュレートされたカタログ
組織は、キュレートされたカタログを使用して一貫性のあるプロビジョニングを促進できるようになりました。パブリック・カタログには、セキュアで適切に設計されたテナンシおよびワークロードをサポートする、事前構築済のテンプレート(OCIランディング・ゾーンなど)が含まれています。お客様は、プライベート・カタログを使用して、独自のテンプレートと構成をカスタマイズおよび共有することもできます。
パフォーマンスの向上
オンボーディング中に有効化された新しいプラグインにより、大規模な環境での自動検出およびパッチ自動化のパフォーマンスが向上します。スケーラビリティとセキュリティの向上により、数千もの同時操作をサポートします。
ランブックの自動バージョン管理
ランブックが作成または更新されるたびに、バージョンが自動的に増分されます。ユーザーは、スケジューラまたはFix-Now機能を使用して実行するバージョンを選択できます。
分散クラウドのサポート
OCI Fleet Application Managementは、リクエストに応じてAlloyおよびDedicated Region Cloud@Customer (DRCC)環境で使用できるようになりました。
オンボーディングの改善
IT管理者は、テナンシ・レベルに加えて、コンパートメント・レベルでサービスを有効にできるようになりました。これにより、共有クラウド・テナンシで複数のチームまたはアプリケーションを管理する組織の柔軟性が向上します。
統合フリート・タイプ
このリリースでは、統一された汎用フリート・タイプが導入され、製品フリートや環境フリートなどの以前のカテゴリが置き換えられました。これにより、フリートの作成が簡略化され、同じリソース・グループでの混合ランブック操作(パッチ適用、Terraformプロビジョニング、構成変更)が可能になります。

無料で始めよう
OCI Fleet Application Managementには、仮想マシンやデータベースなど、月あたり最大25のリソースの管理を無料でサポートするfree tierが含まれています。ユーザーは、様々なランブックの実行、様々なテクノロジへのパッチ適用、ITタスクのスケジューリングなど、これらのリソースに対して無制限の操作を実行できます。
