※ 本記事は、Sriram Vrindaによる”Available now: Capacity Planning for OCI Compute Instances“を翻訳したものです。
2022年8月12日
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)Operations Insightsのホスト容量計画で、OCI Computeインスタンスがサポートされるようになりました。この新機能は、コンピュート容量の最適化を支援するために、Oracle Cloud全体のすべてのOCI Computeインスタンスの全体像を提供します。キャパシティ・プランニングは、プロアクティブなプランニング、過去のビジネス・トレンドに基づくキャパシティ予測、およびインフラ・メトリックに基づきます。
キャパシティ・プランニングが必要な理由
十分なリソースを提供することは、クラウド・プロバイダの責任です。ただし、クラウド規模の環境のサービス所有者は、アプリケーション・スタックがスケーラビリティ制限に確実に到達しないようにする必要があります。スケーラビリティ制限を管理し、アプリケーション・レベルでコンピューティング・リソースを効率的に使用することは、クラウド・インフラストラクチャであっても、依然として高い重要性を持っています。
容量を考慮せずに、すべてのリソースを過剰にプロビジョニングすることは、非効率的です。インフラストラクチャにかかるコストはゼロではありません。インフラストラクチャが十分に活用されていない場合、ビジネス・マージンはすぐに消費され、アプリケーションの利用が急増した場合には容量不足に陥ります。
オペレーション・インサイトでは、ロード中のOCIコンピュート・インスタンスの動作を分析するために、キャパシティ・プランニング機能を使用できます。Capacity Planningの機能は、インサイトを生成し、トレンド、相関、依存関係、制約の飽和に基づいて推奨事項を生成するのに役立ちます。
OCIコンピュート・インスタンスのホスト容量計画を導入したことで、これらのシステムのリソース使用率を分析し、組込みの予測機能を使用して容量要件を特定し、容量の最適化を実行して将来の容量ニーズをモデル化できるようになりました。
容量計画のOCIコンピュート・インスタンスの有効化は、テレメトリ・タイプをクラウド・インフラストラクチャとして選択することで、ホストのOperations Insights管理ページから実行できます。コンパートメント・セレクタを使用して、コンピュート・インスタンスが存在するコンパートメントを選択します。OCIコンピュート・インスタンスが自動的にリストされ、目的のホストで容量計画を選択して有効化します。

OCI ComputeインスタンスのCapacity Planningのユース・ケース
予測リソース要件
OCIコンピュート・インスタンスのOperations Insightsホスト容量計画機能を使用して、次の分析を実行します。
- リソース使用率のエンタープライズ全体の分析、OCI Computeインスタンスの容量計画
- 利用率の低いリソースと過剰なリソースを特定して、リソース使用率を向上
- 高使用率に達すると予測されるシステムを特定し、将来の計画に不可能な需要の急増に対処
- 長期の履歴データに基づいて(機械学習によって)容量予測を拡張し、将来のリソース増加を予測するリード・タイム合計を識別
- 過剰なリソース使用による過剰な支出の追跡と回避

個々のOCI Computeインスタンスにドリルダウンし、パフォーマンス特性を参照して分析できます。
- リソース・タイプCPUおよびメモリー別の上位ホスト
- サーバー・ターゲットのリソース使用率および特定の期間の予測値のトレンド
- 特定の属性による上位サーバー・ターゲット。たとえば、オペレーティング・システムまたは使用率レベル別にターゲットをグループ化
- リソース使用率の低いサーバーを検索
- 物理メモリー使用量に基づく上位プロセスの傾向
- パフォーマンス履歴と季節要因で前もって計画
- サービス・レベルを長期的に維持できるようにする

まとめ
Operations InsightsはOracle Cloud Infrastructure Computeインスタンスと統合され、自動化されたデータ・コレクションとキャパシティ・プランニング用の高度なアナリティクスを使用して、既存の顧客のオンボーディングを簡素化します。オペレーション・インサイトは、データベースおよびホストのリソース使用率および容量に関する360度のインサイトを提供します。CPUおよびメモリー・リソースを簡単に分析し、容量の問題を予測し、ビジネスおよびインフラストラクチャのメトリックの履歴トレンドに基づいてコンピュート容量をプロアクティブに識別して最適化します。
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この機能および使用方法の詳細は、Operations Insightsのドキュメントを参照してください。
