※本ページは、”Announcing Oracle Base Database Cloud@Customer“の翻訳です。


あらゆる場所で実現する、データのためのプライベートAI

企業や組織は、トランザクション処理からAI、分析に至るまで、ミッションクリティカルなワークロードを実行できることから、Oracle AI Databaseの導入を進めています。AIはOracle AI DatabaseおよびSQLにネイティブに組み込まれており、よりシンプルで高速、安全かつ信頼性の高い運用を実現すると同時に、すべてのビジネスデータを横断するAI活用を可能にします。これにより、アーキテクチャとデータの分散を抑制し、運用を効率化し、TCOを削減し、保守負担を軽減できます。

業務効率向上の要請を背景に、お客様はOracle AI DatabaseをOCIパブリック・クラウドやマルチクラウド環境へ導入するケースを増やしています。一方で、データ所在地、規制要件、または既存システムとの低遅延接続の必要性から、データやアプリケーションをお客様の拠点内に保持する必要がある組織もあります。たとえば、大量生産を行う製造施設において、工場内システムと密接に連携するAI駆動型の品質管理が挙げられます。

クラウド活用とデータ所在地の要件に対応するため、OracleはExadata Cloud@Customerを提供しており、極めて高いスケールとパフォーマンスを求めるワークロードを支えています。しかし、小規模な組織、部門、遠隔拠点を支える多くのビジネスクリティカルなワークロードでは、そこまでの性能や拡張性は必要ない一方で、Oracle Databaseに対して同様のクラウド運用モデルのメリットが求められています。

本日、Oracle Base Database Cloud@Customerの提供開始を発表できることを大変うれしく思います。これは、シンプルかつ強力なAIデータベースのハイブリッド・クラウド・ソリューションであり、こうした組織が選択した場所で、中規模かつ高性能なワークロードを実行できるよう支援します。この新しいハイブリッド・クラウドは、OCIおよびマルチクラウドで提供されている人気のOracle Base Database Serviceを基盤としています。専用設計されたハイブリッド・クラウド・インフラストラクチャであるOracle Data Infrastructure Cloud@Customer X11上で稼働し、シンプルで統合された手頃なクラウド・サブスクリプション・モデルを通じて、Oracle AI Databaseのすべての機能を提供します。

Oracle Base Database Cloud@Customerを利用することで、組織はOracle AI Database、アプリケーション、AIエージェントを、お客様が選択した場所で、シンプルで統合された手頃なクラウド・サブスクリプション・モデルにより稼働させ、主要なワークロードをクラウド環境へ移行できます。基盤インフラストラクチャはOracleが完全に管理します。これにより、組織は場所を問わずIT環境をモダナイズし、業務効率を高め、クラウドの経済性を活用しながら、データを自社拠点に保持できます。

Oracle Data Infrastructure Cloud@Customer X11

このハイブリッド・クラウドのインフラストラクチャは、2台のOracle X11 Computeサーバーと1台の共有ストレージ・シェルフで構成される、8Uラックマウント型のOracle Engineered Systemです。構成には以下が含まれます。

  • 各サーバーあたり、利用可能な60コアx86プロセッサと、660GB利用可能メモリ
  • 11.6TBの利用可能容量から開始し、47.2TBまで拡張可能な、共有型・直接接続型の高性能オールフラッシュ・ストレージ
  • クライアント接続およびバックアップ用の10/25 GbEネットワーク

Oracle Data Infrastructure Cloud@Customerは、ビジネスクリティカルな中規模ワークロード向けに、十分なコンピュート・リソース、およびストレージ・リソースを、シンプルかつ手頃な形で提供できるよう設計されています。各サーバー内では、データベースを自動的にスケールアップしてパフォーマンスを向上できます。同様に、データベースを両方のサーバーにまたがって配置することで、予期しない停止と計画メンテナンスの両方に対して高可用性を確保できます。ストレージ需要の増加に応じて、オンラインでストレージを追加し、容量とパフォーマンスの両方を向上できます。

「新しいOracle Base Database Cloud@Customerの導入のエクスペリエンスは完璧でした。プロビジョニングはスムーズで、パフォーマンスも期待値を上回りました。お客様がこの新しい製品を積極的に採用されることを楽しみにしています。」

— Viscosity Professional Services CEO、Charles Kim

コストを削減する、自動化された信頼性の高いデータベース・サービス

Oracle Base Database Cloud@Customerは、Enterprise EditionおよびStandard Editionの両方の導入形態で、Oracle AI Databaseのすべての機能をサポートします。中核となるデータベース機能に加え、高度に自動化されたデータベース・ライフサイクル管理機能を備えており、管理および運用コストを大幅に削減できます。さらに、必要に応じてコンピュート・リソースの使用量を拡大・縮小し、従量課金制を利用することで、コストを一層削減できます。

お客様はOracle AI Database 26aiおよびOracle Database 19cを実行でき、幅広いOracle AI Database導入に柔軟に対応できます。インフラストラクチャはOracle Real Application Clusters(RAC)向けに設計されており、Base DatabaseサービスがRACの構成と導入を自動化します。これにより、手動で構成するクラスタ・データベース環境に通常伴う複雑さを排除しながら、エンタープライズ・クラスの拡張性と高可用性を標準で提供します。

Oracle Data Guardによる自動化された災害復旧と、Zero Data Loss Recovery Appliance(ZDLRA)によるインテリジェントなデータ保護およびランサムウェア耐性は、クラウド自動化を通じて提供されます。データベースの高可用性(HA)機能は、Oracle Maximum Availability Architecture(MAA)のベスト・プラクティスに沿って統合されています。これにより、エンタープライズ環境で実証済みのレジリエンス、ゼロ・データ損失保護、およびデータベース・パフォーマンスへの影響を最小限に抑えた迅速なリカバリを実現します。

高度なクラウド自動化を活用し、Oracle Cloud Operationsが基盤インフラストラクチャの管理、監視、保守を行うことで、お客様のインフラストラクチャ保守コストを削減します。お客様は、データベースおよびオペレーティング・システム環境の運用を非常に容易にする強力なクラウド自動化機能も利用できます。

オンラインでのコンピュート・スケーリングと使用量ベースの料金体系を組み合わせることで、データベースを従量課金型の経済モデルで利用できます。これにより、一般的なオンプレミス・システムで見られるような、リソースの過剰割り当てや、利用率の低い期間に未使用コアへライセンス料金を支払う必要がなくなります。

柔軟なストレージ容量により、お客様はワークロードや統合要件に合わせてインフラストラクチャを適正規模に構成でき、データベースの導入および運用コストを削減できます。

「Oracle Base Database Cloud@Customerは、プロビジョニング、スケーリング、継続的な管理にクラウド自動化をもたらし、迅速かつ信頼性の高い郵便配達に求められる厳格な要件への対応を支援してくれます。特に、負荷テストにおけるオールフラッシュのパフォーマンスと、必要な場所で利用できる、効率的かつコストを意識したクラウド・サービスに感銘を受けました。」

— Swiss Post AG、PO Database Oracle、Bernhard Weber

データ、アプリケーション、AIのためのシンプルで統合されたハイブリッド・クラウド

Oracle AI Databaseの実行に加えて、お客様は同じOracle Data Infrastructure Cloud@Customer上でアプリケーション仮想マシンをホストできます。これにより、インフラストラクチャの設置面積を削減し、アプリケーションをアクセス先のデータベースの近くに配置できます。これは、特に遅延に敏感なアプリケーションや、インフラストラクチャの統合によって個別のサーバー環境を導入・保守するコストと複雑さを回避できる遠隔拠点で大きな価値を発揮します。

たとえば、お客様は、安全性が求められるローカルな業務要件に対応するため、運用データソースの近くにエージェント型AIを導入したい場合があります。Oracle Data Infrastructure Cloud@Customer上のアプリケーションVMと、Oracle Private AI Services ContainerおよびOracle AI Database Private Agent Factoryを組み合わせることで、お客様はプライベート・データを使用するエンドツーエンドのエージェント型AIワークロードを、ファイアウォールの内側にある自社拠点内で完結して導入できます。

このソリューションには、以下の高度なAI機能が含まれます。

Oracle AI Vector Searchは、ベクトル機能をOracle AI Databaseにネイティブに統合します。ベクトル埋め込みはデータの意味的な内容を捉え、構造化データと非構造化データの両方を検索し、検索拡張生成(RAG)パイプラインを構築できるようにします。

Oracle AI Database Private Agent Factoryにより、お客様はデータ駆動型のAIエージェントおよびワークフローを迅速に構築し、安全に導入できます。ノーコードのエージェント・ビルダーはコンテナ内で動作し、AIエージェントの開発、導入、管理を簡素化します。

Oracle Private AI Services Containerは、厳格なセキュリティ要件やデータ所在地要件を持つお客様が、データをファイアウォール内に保持し、第三者のAIサービス・プロバイダーから分離した状態で、プライベートAIモデルを実行できるよう支援します。また、オープンウェイトの大規模言語モデルを使用した大規模なベクトル埋め込み、生成、推論など、計算負荷の高いAIタスクにも対応できます。

AIアプリケーションをOracle Base Database Cloud@Customer内のデータに隣接して配置することで、お客様はクラウド・モデルにおけるデータ所在地要件に対応しながら、インフラストラクチャの複雑さ、コスト、遅延を削減できます。

Oracleならではの強み:あらゆる場所で実現する、データのためのプライベートAI

Oracle Base Database Cloud@Customerは、Oracleの強力なデータベース・クラウド・ポートフォリオにおける最新のイノベーションです。独自のプライベートAI機能をお客様の拠点に提供し、以下の主なメリットを実現します。

お客様の拠点にある同一インフラストラクチャ上へ、データ、アプリケーション、AIエージェントを導入できる、シンプルで統合されたハイブリッド・クラウド

ライフサイクル管理の自動化、高可用性、セキュリティのベスト・プラクティス、およびOracleによるインフラストラクチャ管理を組み込んだ、Oracle AI Database向けの専用設計

自動化と従量制のデータベース・ライセンスにより、設備投資、管理、ダウンタイム、保守コストを削減する手頃なインフラストラクチャ

データ、アプリケーション、AIインフラストラクチャを分散した複数のシステム上で個別に構築する代替手法と比較して、Oracle Base Database Cloud@Customerは、データベースとインフラストラクチャを一体的に設計した、シンプルかつ強力なAIデータベース・ハイブリッド・クラウドを実現します。これにより、インフラストラクチャの分散、運用の複雑さ、コストの削減を支援します。

ここから開始

Base Database Cloud@Customerの詳細については、利用開始に役立つ以下のリンクを参照してください。