※ 本記事は、Alan Lee, Nick Engelhardtによる”Announcing the general availability of Oracle Analytics Server 2024“を翻訳したものです。
2024年4月11日
Oracle Analytics Server 2024の一般提供開始を発表できることを誇りに思います。このリリースでは、組織内のすべてのユーザーにわたって分析エクスペリエンスを向上させる100以上の新機能が導入されています。新しいイノベーションにより、お客様はデータからより深いインサイトを獲得し、より良いビジネス成果をもたらすアクションを実行できます。
OASは、お客様がデプロイする統合分析プラットフォームです
Oracle Analyticsプラットフォームは、データの取り込みとモデリング、データの準備と強化、セキュリティとガバナンスを損なうことなくビジュアライゼーションとコラボレーションなど、分析ワークフロー全体に対応するために必要な機能を提供します。Oracle Analytics Server (OAS)は、組織でカスタマイズできるOracle Analyticsプラットフォームの顧客管理型のデプロイメントです。OASは、オンプレミスまたはOracle Cloud Infrastructure (OCI)、Microsoft Azure、AWSなどのクラウド・インフラ上に実装できます。OCIの場合、OCI Marketplaceを使用してデプロイメントを合理化できます。
OASは、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition(OBIEE)のお客様が自社でデプロイメントを管理したいと考えている場合に最新の分析エクスペリエンスへの簡単なパスを提供します。OBIEEのライフタイム・サポートの期限が近づいているため、Oracle Analytics Serverへのアップグレードは、戦略的な分析プラットフォームを継続するための優れたソリューションです。OBIEEからOASへのアップグレードには、数多くのサポートされているオプションがあります。
Oracle Analytics Server 2024の新機能トップ5
AIとMLの強化

図1: OCI Document Understanding連携によるパスポート分析
Oracle Cloud Infrastructure AI ServicesのパワーとOracle Autonomous Database内のAutoML機能により、Oracle Analytics Server 2024は、組織が成長の新たな機会を開拓し、業務を改善できるよう支援します。たとえば、組織は、事前構築されたOCI Document Understandingモデルを活用して、ドキュメントを分類し、キーとなる値を抽出できるため、情報の抽出が容易になります。さらに、Oracle Analytics Server 2024は、OCI Languageサービスの事前トレーニング済みPII用カスタム・モデルを介して、個人を特定できる情報(PII)データを識別するのに役立ちます。これにより、データ・プライバシが向上する可能性があります。Oracle Autonomous Data WarehouseのAutoML機能を活用することで、組織は最適化された予測モデルをデータ・フローにデプロイし、情報に基づいた意思決定を促進する高度な分析機能を提供できます。
Semantic Modeler

図2: Semantic Modelerによるデータ系統
Semantic Modelerは、管理されたデータ・モデリングのための洗練された最新のインタフェースを提供する強力なブラウザベースのツールです。Oracle Analytics Serverと完全に統合されており、GitHubとの緊密な統合を通じて、シームレスなコラボレーション開発エクスペリエンスを提供します。これにより、データ・モデルを他のチーム・メンバーと簡単に共有およびコラボレーションできます。Semantic Modelerは、セマンティック・モデルの定義に使用される言語であるセマンティック・モデル・マークアップ言語(SMML)を生成し、開発者はコードを使用してモデルを作成できます。この汎用性により、組織はSemantic Modelerを使用して、グラフィカル・ユーザー・インタフェースまたは直接コーディングのいずれか、あなたの目的に最も効率的な方法で、管理されたデータ・モデルを開発できます。Semantic Modelerは、既存のモデル管理ツールに代わるもので、セマンティック・モデルを作成するための新しいユーザー・エクスペリエンスを提供します。
ウォッチリスト

図3: ホームページのウォッチリスト
ウォッチリストを使用すると、ユーザーはOracle Analyticsのホームページから直接重要なビジュアライゼーションにすばやくアクセスできます。複数のワークブックを検索してそれらのビジュアライゼーションを検索する必要はありません。各ウォッチリストには、ワークブック・ビジュアライゼーションにおける主要なパフォーマンス・インジケータを表すビジュアライゼーション・カードが表示され、ウォッチリストから直接ビジュアライゼーションを開くと、ユーザーはデータのインサイトを効率的に発見できます。
パラメータの強化

図4: パラメータ・エディタ
ワークブックの機能を向上させるために、パラメータに関するいくつかの便利な機能が追加されました。これらの機能強化は次のとおりです:
- パラメータを簡単に作成する機能
- ワークブック内のナビゲーションの改善
- データ・ビジュアライゼーションの詳細な制御
作成者はワンクリックでパラメータを作成してリスト・フィルタにバインドできるため、ワークフローがより効率的で合理化されます。選択した値をリスト・フィルタからパラメータに渡すと、ユーザーはフィルタを適用し、様々な視点からすばやく簡単にデータを分析できます。さらに、タイル・ビジュアライゼーションのセカンダリ・メジャー・ラベルにパラメータを含めることで、表示されるデータの理解が深まります。もう1つの改良点は、パラメータのデフォルト初期値を可能性のある最初のデータ値に設定できるため、手動入力必要性や潜在的なヒューマンエラーを排除できることです。
書式設定されたExcelデータ・エクスポート
テーブルおよびピボット・テーブルのビジュアライゼーションから書式設定されたデータは、OASからMicrosoft Excel (XLSX)形式にエクスポートできます。ワークブック内のデータに適用されたフィルタは、エクスポートされたファイルのデータにも適用されます。
全体として、Oracle Analytics Server 2024は、データからインサイトを獲得し、顧客管理のデプロイメントでより適切な意思決定を行うことができる幅広い新機能を提供しています。
リファレンス:
Oracle Analytics Server 2024のアップデートに関する次のYouTubeビデオをご覧ください:
Oracle Analyticsおよび様々なデプロイメント・オプションの詳細は、「Oracle Analytics」を参照してください。
Oracle Analytics Serverの詳細は、「Getting Starting with Oracle Analytics Server」にアクセスしてください。
