※ 本記事は、Kevin Liu、Harshit Patelによる”OCI Container Instances (CI) now support persistent file storage“を翻訳したものです。
2026年9月3日
File Storage Service (FSS)を介したOCI Container Instances (CI)の永続ストレージ・サポートの提供開始を発表できることを嬉しく思います。このリリースでは、OCI File Storage Serviceでバックアップされた永続ボリュームをコンテナ・インスタンスで実行されているコンテナに直接マウントできるため、アプリケーションはコンテナ・インスタンスのライフサイクルに関係なくデータを保持、共有および管理できます。アプリケーションは、コンテナの再起動、交換、および新しい実行後も継続できるため、お客様は、サーバーレス・コンテナのシンプルさを維持しながら、CI上でステートフル・ワークロードを簡単に実行できます。
このリリースにより、CIは単純なステートレス・タスクの範囲を超えて、永続的な共有ストレージを必要とする高度なステートフル・アプリケーションをサポートするようになります。顧客の使用パターンが拡大するにつれて、多くのチームが、永続状態を必要とするワークロードに同じエクスペリエンスを提供するように求めています。これらのワークロードでは、生成されたファイルの保持、複数の実行でのデータセットの共有、またはコンテナ・インスタンスの停止および再作成後の作業の再開が必要になる場合があります。これらのワークロードで最初に必要となるストレージは、多くの場合シンプルながら重要です。つまり、ファイルを保持し共有することです。
FSSは、使い慣れたファイル・システム・インタフェースとPOSIXセマンティクスを提供するため、永続ストレージの最初の選択肢として自然です。アプリケーションは、新しいストレージAPIを採用したり、別の永続性モデルを中心に再設計することなく、ファイルを保持および共有できます。OCI File Storage Serviceを使用すると、耐久性が高く、エンタープライズ・グレードの共有ネットワーク・ファイル・システムを通じて、このシンプルさを実現できます。
FSSのサポートにより、CIで構築できるものが広がります。チームは、既存のステートフル・アプリケーション、スクリプト、フレームワークおよび運用プラクティスをコンテナ・インスタンスにもたらし、一時的なタスクを超えて継続的なサービスおよびワークフローに移行できます。これにより、サーバーレス・コンテナのシンプルさを維持しながら、永続的な共有ストレージを必要とするコンテンツおよびファイルベースのアプリケーション、反復的なAIワークフロー、CI/CDパイプライン、データ処理ジョブなど、幅広いユース・ケースに対応できます。
この機能は、エンタープライズ・デプロイメント・パターンにも対応するように設計されています。お客様は、FSSリソースを同じテナンシ内のコンテナ・インスタンス、または同じリージョン内の複数のテナンシにマウントできます。これは、コンピュートが一元的にプロビジョニングされている一方で、データは別のチームが所有または管理している場合に特に有用です。また、サブディレクトリ・マウント、読取り専用マウント、転送中の暗号化などの機能を使用して、アクセス、セキュリティおよびデータ所有権を管理することもできます。
この機能は、CIおよびFSSが利用可能なすべての場所で利用できます。使用されるコンピュートおよびストレージ・リソース以外に、この機能を使用するための追加料金はありません。
簡単なウォークスルー
前提条件
FSSストレージをマウントするコンテナ・インスタンスを作成する前に、必要なOCI File Storageリソースを作成または特定します。これには、ファイル・システム、ファイル・システムを公開するマウント・ターゲット、CIがマウントするエクスポートが含まれます。
また、コンテナ・インスタンスが参照先のFile Storageリソースにアクセスして使用できるように、必要なIAMポリシーおよびネットワーク・アクセスを構成する必要もあります。これには、標準のコンテナ・インスタンス権限、参照リソースに対するFSS権限、およびコンテナ・インスタンス、サブネットまたはFSSリソースが異なるテナンシで管理されている場合の追加のクロステナンシ・ポリシーが含まれます。
IAMポリシーの例、ネットワーク・セキュリティ・ルール、クロステナンシ構成および完全なAPI詳細を含む完全な設定手順については、CI FSSサポートの技術ドキュメントを参照してください。
FSSマウント
次の簡略化されたJSONの例は、FSSを基盤とするボリュームをコンテナ内の/mnt/fssにマウントするコンテナ・インスタンス構成を示しています。FSSボリュームはマウント・ターゲットのOCIDおよびエクスポートOCIDによって参照され、コンテナはteam-aという名前のサブディレクトリをマウントします。
{
"displayName": "ci-fss-demo",
"compartmentId": "ocid1.compartment.oc1..exampleuniqueID",
"availabilityDomain": "Uocm:PHX-AD-1",
"shape": "CI.Standard.E4.Flex",
"shapeConfig": {
"ocpus": 1,
"memoryInGBs": 2
},
"securityContext": {
"securityContextType": "LINUX",
"fsGroup": 1000,
"fsGroupChangePolicy": "ON_ROOT_MISMATCH"
},
"volumes": [
{
"name": "shared-fss",
"volumeType": "OCI_FSS_FILE_SYSTEM",
"mountTarget": {
"ociFssMountTargetType": "OCID",
"id": "ocid1.mounttarget.oc1.phx.exampleuniqueID"
},
"export": {
"ociFssExportType": "OCID",
"id": "ocid1.export.oc1.phx.exampleuniqueID"
},
"security": {
"auth": "SYS",
"isEncryptedInTransit": true
},
"mountCommand": {
"mountOptions": [
{ "option": "hard" },
{ "option": "noac" },
{ "option": "retrans", "value": "11" }
]
},
"subnetId": "ocid1.subnet.oc1.phx.fsspathuniqueID"
}
],
"containers": [
{
"displayName": "app",
"imageUrl": "docker.io/library/busybox:latest",
"command": ["/bin/sh", "-c"],
"arguments": ["sleep 3600"],
"volumeMounts": [
{
"volumeName": "shared-fss",
"mountPath": "/mnt/fss",
"subPath": "team-a",
"isReadOnly": false
}
]
}
],
"vnics": [
{
"subnetId": "ocid1.subnet.oc1.phx.primaryuniqueID",
"purpose": "PRIMARY"
}
]
}
CIのシンプルさでステートフル・アプリケーションを構築
永続的なFSSサポートにより、OCI Container Instancesでお客様が構築できるものが広がります。CIのシンプルで柔軟、サーバーレス・オペレーティング・モデルを引き続き使用しながら、永続的な共有ファイル・ストレージを必要とするステートフル・ワークロードを実行できるようになりました。アプリケーション・コンテンツの格納、データセットの共有、ビルド成果物の保持、AIワークフローのチェックポイントなど、永続的なFSSボリュームにより、状態をコンテナのライフサイクル外に保ち、アプリケーションの構築に集中することが容易になります。
詳細を見る
- CI FSSサポート技術ドキュメント
- OCI Container Instances
- OCI File Storage Service
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