※ 本記事は、Murtaza Husainによる”Alert log support for OCI Database Management“を翻訳したものです。
2022年7月14日
昨年、Oracle Database向けOracle Cloud Infrastructure（OCI）Database Managementサービスの一般提供を発表しました。このリリースと後続の機能の一般的なテーマは、データベースの一般的な管理、パフォーマンス・チューニングおよびライフサイクル管理に焦点を当てたものです。Database Managementサービスは、データベース・アラートおよび注意ログのサポートにより、診断性の向上をサポートするようになりました。さらに、障害診断をデータベース管理に統合し、診断データを収集および管理してデータベース・イベントやインシデントをトリアージし、迅速に解決する主要なタスクを簡素化しました。
データベースの診断性
Oracle Databaseサービスには、診断データの収集および管理およびデータベース・インシデントの解決のための高度な障害診断インフラストラクチャが含まれています。診断データには、トレース・ファイル、ダンプおよびコア・ファイルに加え、顧客およびOracle Supportが問題を迅速かつ効果的に識別、調査、追跡および解決できるようにする新しいタイプの診断データが含まれます。この機能は、データベース・アラートおよび注意ログのDatabase Managementサポートに重点を置いています。
データベース管理者にとっての効果的なデータベース診断
データベース管理者（DBA）の一般的なタスクは、Oracle Database 21c以降から、データベースまたはデータベースのフリートから生成されたアラートおよびアテンション・ログを監視することです。これらのタスクには、重要で高度に可視化されたデータベース・イベントのレビューと、それらを使用した詳細情報への迅速なアクセスと適切なアクションの実行が含まれます。
リアルタイム診断のユース・ケースに関するアラート・ログの表示
アラート・ログは、メッセージおよびエラーの時系列ログであるXMLまたはテキストベースのファイルです。各アラート・ログは、データベース、Oracle Automatic Storage Management（ASM）、リスナー、Oracle Clusterwareなどのコンポーネント・タイプに固有です。
データベースの場合、アラート・ログには、次の要因に関するメッセージが含まれます。
- クリティカル・エラー（インシデント）
- データベースの起動または停止、データベースのリカバリ、表領域の作成または削除などの管理操作
- マテリアライズド・ビューの自動リフレッシュ中のエラー発生
- その他のデータベース・イベント
アラート・ログ・リソース・リンク内の「アラート・ログ」タブを使用すると、正規表現の使用など、様々なレベルのデータベース・エラー（クリティカル、通常、重要など）を簡単に検索できます。また、対応するメッセージおよび関連するタイムスタンプを使用して、リアルタイムの問題の診断ユース・ケースでエラーのタイプでフィルタすることもできます。
注意が必要なクリティカル・イベントの注意ログの表示
注意ログは、データベース・インスタンスごとにクリティカルで高度に可視化されたデータベース・イベントに関する情報を含む、外部で変更可能な構造化されたファイルです。注意ログを使用して、アクションが必要な重要なイベントに関する情報にすばやくアクセスします。
アラート・ログ機能内の「注意ログ」タブを使用すると、正規表現の使用など、緊急レベル（即時、近日、遅延など）を簡単に検索できます。さらに、対応するメッセージおよび関連するタイムスタンプ、スコープおよびターゲット・ユーザーで緊急のタイプ別にフィルタして、リアルタイムの問題の診断ユース・ケースに対応できます。
まとめ
データベース・エラーを診断するための標準化された戦略を組織またはチームに配置することは、人的エラーを減らす上で重要です。OCI Database Managementサービスのデータベース・アラート・ログ機能を使用して、アラートおよびアテンション・ログ関連するデータベース・エラーおよびイベントを簡単かつ迅速に検索およびフィルタリングすることで、インシデントの根本原因を把握でき、貴重な時間を節約できます。
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