※ 本記事は、Eloi Lopesによる”Access OCI GoldenGate Logs using OCI Logging“を翻訳したものです。

2023年8月3日


OCI GoldenGateは、リアルタイムのデータ・メッシュ・プラットフォームを提供するフルマネージド・サービスであり、レプリケーションを使用してデータの可用性を維持し、リアルタイム分析を可能にします。OCI GoldenGateチームでは最近、ユーザーがOCIロギング・サービスを使用してGoldenGateログを確認できる新機能を導入しました。

OCI LoggingをOCI GoldenGateと統合すると、GoldenGateプロセスおよびエラー・ログを有効化、管理および検索できます。ロギング・サービスとのこの統合はオプションであることに注意してください。

  • エラー・ログ: これらのログには、GoldenGateによって生成された処理イベント、メッセージ、エラーおよび警告を取得するggserr.logファイルのコンテンツが含まれています。
  • プロセス・ログ: これらのログには、管理サービス、配布サービス、パフォーマンス・メトリック・サービス、レシーバ・サービスおよび抽出/Replicatイベントに関連する様々なログ・ファイルのコンテンツが含まれます。

OCI GoldenGateログの有効化

GoldenGateログを有効にするには、GoldenGateデプロイメントの詳細にアクセスし、「ログ」をクリックします:

Enable logs in OCI GoldenGate

「ログの有効化」ウィンドウで、ログの論理コンテナとなるログ・グループを指定する必要があります。作成していない場合は、このリンクで説明されているステップに従ってください。
ログの保存期間は1か月から6か月まで様々です。:
Log retention settings

プロセス・ログおよびエラー・ログを有効にできます。数秒後、ログが有効になります:

GoldenGate logs in OCI Logging

「ログ名」をクリックすると、「ログ」ページに自動的にリダイレクトされます。:

Error logs in OCI Logging

OCI GoldenGateログは、OCIロギング・サービスからも有効にできます。

Enable GoldenGate logs in OCI Logging

「サービス・ログの有効化」をクリックし、ログを有効にする特定のGoldenGateデプロイメント(リソース)とともにGoldenGateサービスを選択します:

Enable resource log

ログのフィルタリング

エラー・メッセージでログをフィルタするには、OCIロギングで使用可能な検索オプションを使用します:

Search functionality in OCI Logging

管理、ディストリビューション、パフォーマンス・メトリック、レシーバ・サービスなど、GoldenGateサービスごとにメッセージをフィルタできます。これを実現するには、フィルタに「processName」プロパティを使用します。:

  • adminsrvr – 管理サービス
  • distsrvr – ディストリビューション・サービス
  • pmsrvr – パフォーマンス・メトリック・サービス
  • recvsrvr – レシーバ・サービス

Search in OCI Logging

「拡張モードの表示」を使用して、独自の問合せを記述できます。:

search “ocid1.compartment.oc1..<compartmentid>” | data.processName=’recvsrvr’ | sort by datetime desc

search “ocid1.compartment.oc1..<compartmentid>” | data.processName=’adminsrvr’ | sort by datetime desc

search “ocid1.compartment.oc1..<compartmentid>” | data.processName=’pmsrvr’ | sort by datetime desc

search “ocid1.compartment.oc1..<compartmentid>” | data.processName=’distsrvr’ | sort by datetime desc


カスタム・フィルタは、GoldenGateエラー・ログにある特定のキーワードを使用して作成できます:
Using filters in OCI Logging
結果が取得されたら、データ・メッセージを展開してエラーの詳細を表示できます。:

Explore GoldenGate logs using OCI Logging

ログに基づくアラームの作成

ナビゲーションメニューを開き、「Analytics & AI」をクリックします。「Messaging」で、「Service Connector Hub」をクリックします。「サービス・コネクタの作成」をクリックします。

ロギング・サービスをソースとして、OCIモニタリングをターゲットとして構成するには、GoldenGateエラー・ログを例として使用することを検討してください。この場合、「PROCESS ABENDING」というメッセージを検索できます。:

Create service connector screens

新しいメトリックを追加するには、新しいメトリック・ネームスペースを入力して「Enter」をクリックします。このステップは、サービス・コネクタがロギング・サービスをリスニングし、GoldenGateエラーのログに値 ‘PROCESS ABENDING’ が含まれるたびに、OCIモニタリングでその発生が新しいメトリック・ネームスペース ‘custommetricggs’ に登録されるため、非常に重要です。メトリック ‘NrAbended’ は、発生数に応じて増加します。

Target configuration in Service connector

アラームの作成

ナビゲーション・メニューを開き、「可観測性および管理」をクリックします。「モニタリング」で、「アラーム定義」をクリックします。「アラームの作成」をクリックします。

Create an Alarm

アラームがトリガーされると、電子メール通知が送信されます。

Define alarm
トリガー条件を「1以上」に設定して、GoldenGateプロセスにエラー「PROCESS ABENDING」が含まれるたびにアラームを起動します。

Set up trigger rule

Configure alarm definition

電子メール通知は、次に示すような詳細とともに送信されます:

Email notification

GoldenGateログの設定、OCIロギングでのログの確認、プロセス・ログとエラー・ログを使用したアラートの作成がいかに簡単かを見てきました。詳細は、ドキュメントを参照してください。