※ 本記事は、Shrinidhi Kulkarniによる”Access OCI GoldenGate deployment backup as regular filesystem using OCIFS utility“を翻訳したものです。
2023年8月17日
OCI GoldenGateデプロイメント・バックアップは、問題のトラブルシューティングの鍵です。デプロイメント・バックアップは、毎日自動的に作成されます。手動バックアップはいつでも作成でき、OCI Object Storageに保存できます。手動デプロイメント・バックアップには、完全なGoldenGateデプロイメント・ディレクトリ構造およびファイル(ログ・ファイルおよび証跡ファイルを含む)が含まれます。
現在、OCI GoldenGateデプロイメント・バックアップにはいくつかの方法でアクセスできます。:
- Oracle Cloudコンソール内でCloud Shellを直接使用
- OCIコンソールを使用してOCI Object Storageにアクセスし、バックアップをローカルにダウンロードします。
- OCI SDKまたはOCI Rest APIを使用して、プログラムでOCI Object Storageにアクセスします。
OCIFSは、ファイルシステムを介してOCI Object Storage内のOCI GoldenGateバックアップにアクセスする別の方法を提供します。OCIFSでは、Object Storageのデータに、標準のシェル・コマンド(ls、rm、catなど)を使用して読取り、書込みまたは変更できる通常のファイルとしてアクセスできるようになります。
前提条件:
- 事前組込みのOracle Linux Cloud Developer Imageを使用したOCIコンピュート・インスタンスのプロビジョニング
あるいは 現在のOCIコンピュート・インスタンスへのOCIコマンドライン・インタフェース(CLI)の迅速なインストールと構成 - 前述のOCIコンピュート・インスタンスにAPIキーを設定します。詳細は、このリンクを参照してください。
- OCI GoldenGateバックアップ専用のOCIオブジェクト・ストレージを作成(まだ作成されていない場合)
- OCI Object Storageへの接続のテスト
-
OCIFSユーティリティのインストール
次のコマンドを使用して、OCIFSユーティリティをインストール

- OCIFSを使用したOCI Object Storageバケットのマウント
OCIFSでは、ファイル・システムとして使用するOCI Object Storageバケットをマウントでき、マウントされたバケット内のオブジェクト(OCI GoldenGateデプロイメント・ファイル)を通常のディレクトリおよびファイルとして管理できます。
OCI Object Storageバケット(OCIGGBD)を ~/myociggbkp ディレクトリにマウントする例を次に示します。
$ ocifs OCIGGBD ~/mydir

- 通常のファイルとしてのOCI Object Storageデータへのアクセス
OCI GoldenGateデプロイメント・バックアップを含むOCI Object Storageバケットがマウントされると、OCI Object Storageデータには通常ファイルとしてアクセスできます。これで、通常のシェル・コマンドを使用して、OCI Object Storageデータの読取り、書込み、変更または追加を行うことができます。
OCIコンソールまたはOCI CLIコマンドを使用して、OCI GoldenGateデプロイメントの新しい手動バックアップを開始できます:

あるいは
CLIコマンド :
oci goldengate deployment-backup create --display-name <name> --compartment-id <compartment OCID> --deployment-id <deployment OCID> --namespace-name <namespace> --bucket-name <object storage bucket name> --object-name <backup filename>
- デプロイメント・バックアップが完了すると、マウントされたディレクトリにも同じものが反映されます。

- cpコマンドを使用してOCI GoldenGateデプロイメント・バックアップを別の場所にコピーし、tarコマンドを使用してバックアップを抽出します

- 手動デプロイメント・バックアップには、完全なOCI GoldenGateデプロイメント・ディレクトリ構造およびファイル(ログ・ファイルおよび証跡ファイルを含む)が含まれます。トラブルシューティングに役立つディレクトリおよびファイルは、「デプロイメント」で入手できます。:
/etc/ogg: parameter files
/var: log files, checkpoint, trail files, and so on
/var/checkpt: checkpoint
/var/data: trail files
/var/report: report files

OCI Object Storageバケットのアンマウント
OCIFSファイル・システムをアンマウントすると、ファイル・システムがcache-keepオプションでマウントされていないかぎり、対応するキャッシュ・ディレクトリが削除されます。OCIFSキャッシュ・オプションを参照してください。
詳細:
