こんにちは。日本オラクルのクラウド・ソリューション・エンジニアの小西です。

まだ若干暑い日々が続いています。皆様いかがお過ごしでしょうか。

「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では、基本的に隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。

それでは、 前回に引き続き、OCIの新機能を見ていきましょう!

 

[Database Management, Operations Insight] データベース管理との統合の機能拡張

  • データベース管理のサービス コンソールから、Operations Insights の SQL ウェアハウスおよびキャパシティ・プランニング機能に、現在のデータベース・コンテキスト内から直接アクセスできるようになりました。

  • 詳細: Monitor and Manage a Specific Managed Database.

Exadata Cloud@Customer: Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customerでの標準タグ付け

  • Exadata Database Service on Cloud@Customer リソースは、組織スキームに従って Oracle 標準タグを使用してタグ付けできるようになりました。リソースにタグを付けることで、それらをグループ化し、コストを管理し、どのように使用されているかについての把握することができるようになります。

  • 詳細: Tagging Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer Resources

[Compute] プリエンプティブル・インスタンス削除前の通知時間の延長

  • プリエンプティブル・インスタンスで、 インスタンスの終了が始まる 2 分前にinstancepreemptionaction イベントを発行するようになりました。これまでは30秒前のイベント発行でした。

  • 詳細:Tracking Instance Preemption Events.

[Networking] VCNルート表のルート・ルールの増加

  • VCNルート表のルート・ルールのデフォルトサービス制限が200に増え、また、引き上げリクエストによる引き上げが可能になりました。

  • 詳細: open a service limits increase request.

[APM] APM Java Agent and Tracer Version 1.7 が利用可能

  • APM Java Agent および Tracer バージョン 1.7 で、次の新機能が利用可能になりました。

    • JDK 17 のサポート: JDK 17 で実行されているアプリケーション・サーバーをAPM エージェントとトレーサーによって監視できるようになりました。

    • ログ・ライブラリ・インジェクション: ユーザーはこの機能を構成して、log4j 1.2+、log4j2、logback、java.util.logging、および WLS http アクセス ログなどのサポートされているログ・ライブラリによってログに記録されたメッセージに、アクティブな spanId および traceId を挿入できます。これにより、ログ・メッセージとAPMトレース間を関連付けて、ログ分析とトラブルシューティングを容易にします。

    • Apache HttpClient 5 のサポート: Apache HttpClient 5.x の呼び出しを監視できるようになりました。

    • Span ログとして追加データをキャプチャするためのカスタム プローブの機能強化

    • Span ログに完全な SQL ステートメントをキャプチャするための JDBC プローブ構成オプション

    • HTTP ヘッダーおよび HTTPリクエストパラメーターを Span タグとしてキャプチャーするためのサーブレット・プローブ構成の機能拡張: Span タグの名前を指定できるようになり、ヘッダー/パラメーター値を正規表現で操作できるようになりました。

    • 非同期サーブレットのサポート: 非同期サーブレットの呼び出しが監視されるようになりました。

    • Micronaut のサポート: APM トレーサーを使用するように Micronaut を構成できるようになりました。

    • 新しいトレース: 診断とパフォーマンス チューニングのために起動時に JVM クラスパス、JVM 引数、およびシステム プロパティを報告する JVM ランタイム情報。

[Database Management] データベース管理の優先資格証明

  • データベース管理で優先資格証明を設定して、ユーザー・ロールおよび実行するタスクに基づいてデータベースへのデフォルト接続を提供できるようになりました。これにより、異なるユーザー・グループの職務の分離が可能になり、別のセキュリティ層が提供されます。

  • 詳細: Set Preferred Credentials.

[Monitoring, Streaming] ストリーミング・サービスにアラーム通知を送信

[Monitoring] メトリック・ストリームごとにアラーム通知を分割

  • メトリック・ストリームごとにアラームを分割して通知することができるようになりました。

    • 例えば、アラーム設定で50個のインスタンスに対してCPU使用率が50%以上になったら通知するようアラーム設定をしている場合に、複数インスタンスまとめてではなく50%を超えた各インスタンスごとにアラームを送りたいという場合に利用可能です。

    • ただし、アラームの定義によっては通知の数が大量になる可能性があるので注意が必要です。

  • 詳細:split notifications from alarms by metric stream.
    metric stream

[Block Volume] ボリュームとボリューム・グループのクロス・可用性ドメイン・レプリケーション

  • ブロック・ボリューム、ブート・ボリューム、およびボリューム・グループの同じリージョン内の可用性ドメイン間でのレプリケーションをサポートするようになりました。この機能は、複数の可用性ドメインをもつ商用リージョンでのみサポートされます。

  • 詳細:Replicating a Volume and Cross Availability Domain Replication.

[Data Flow] データ・フローでSpark 3.2.1, Conda Packs, Delta Lakesのサポート

  • データ・フローがSpark 3.2.1をサポートしました。データ・フロー・アプリケーションをSpark 3.2.1に移行するための詳細は、 service guideを参照してください。チュートリアル(tutorials )にもSpark 3.2.1が反映されています。

  • Spark 3.2.1をサポートするということは、データ・フローで Delta Lakes が使え、Canda Packsとインテグレーションされたことを意味します。(integrated with Conda Packs

[OCI] 新規リージョン Madrid, Spain

 

 

以上が本日の新機能ハイライトです。

ついに全世界中で40リージョンに到達しました!!わずか数年前には数か所しかなかったことを考えると、OCIは本当に急成長しています。感慨深いですね。残りの計画済リージョンもあと少しです。

 

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