こんにちは。日本オラクルのクラウド・ソリューション・エンジニアの小西です。

早いものでもう8月も終盤です。引き続きほぼ外に出ないままこの夏も終わってしまいそうです。

さて、「Oracle Cloud Infrastructure 新機能ハイライト」では隔週でOracle Cloud Infrastructure(OCI)の主な新機能をご紹介していきます。

それでは、前回に引き続き、ここ2週間の新機能を見ていきましょう!

 

[MySQL] HeatWave スケールアウト・データ管理

  • HeatWaveは、OCI オブジェクト・ストレージ上に構築された新しいデータ管理レイヤーを導入しました。この新しいアーキテクチャにより、HeatWave形式のデータを永続ストレージに保存できるため、データサイズに関係なく一定時間でデータをリロードできます。

  • 伝播された変更を含む、HeatWaveにロードされたデータは、HeatWaveノードまたはクラスターに障害時の回復のために、「HeatWaveストレージ・レイヤー」によってOCIオブジェクト・ストレージに保持されるようになりました。以前は、このような場合はデータはMySQL DBシステムからリカバリされていました。MySQL DBシステムからデータをロードするときのようにデータをHeatWaveストレージ形式に変換する必要がないため、オブジェクト・ストレージからのデータのロードはより高速です。オブジェクト・ストレージからのデータリカバリが失敗した場合は、HeatWaveはMySQL DBシステムからのデータのリカバリにフォールバックします。テーブルがアンロードされたときにHeatWaveから削除されたデータは、バックグラウンド操作でオブジェクト・ストレージから削除されます。

  • 詳細: HeatWave Cluster Failure and Recovery

[Data Science] Accelerated Data Science (ADS) 機能タイプとモデル・カタログ機能

  • モデル・カタログ

    • モデル・カタログの新しいリリースが利用可能になりました。これには、いくつかの機能拡張が含まれています。詳細はリリースノートをご確認ください。

  • 機能タイプ

    • 機能タイプは、次の機能を含む新しく追加されたモジュールです。

      • 機能数、機能プロット、機能統計、相関、および相関プロットを含む探索的データ分析のサポート。

      • 機能タイプ・システムを駆動するために使用されるハンドラーの管理ツールを提供する機能タイプ・マネージャーのサポート。

      • データ検証を実行する方法であり、データ検証プロセスを再現可能にしてプロジェクト間で共有できるように機能タイプを動的に拡張できる機能タイプ・バリデーターのサポート。

      • データ品質の問題をチェックするプロセスを自動化できる機能タイプの警告のサポート。

[Database] ベアメタル及びVM DBシステム: データベースとDBシステムのプロビジョニングでOracle Database 21.3が利用可能に

  • 新規のベアメタルおよびVM DBシステムとデータベースを Oracle Database 21.3 でプロビジョニング可能になりました。

  • Oracle Database 21cの最新情報は、 Oracle Database 21c documentation をご確認ください。

[Compute, Management Agent] Management Agent: Oracle Cloud Agent プラグイン

[MySQL] MySQL データベース・サービスでローリング・アップグレードが可能に

  • MySQL データベース・サービスで、高可用性DBシステムのメンテナンスにローリング・アップグレードが利用可能になりました。DBシステムでHA有効化していれば特別なアクションは不要です。サービス側で自動的にセカンダリ・インスタンスをパッチ適用してからプライマリに切り替えることで、ダウンタイムを短縮できます。

  • 詳細: Rolling Upgrades.

[Networking] ネットワーク・ビジュアライザーのアップデート

  • ネットワーク・ビジュアライザーのアップデートにより、リージョナル・ビューで以下のDRG v2機能の可視化も可能になりました。

    • DRGアタッチメントとインターナルDRGルーティング

    • 1つのDRGに対する複数VCNアタッチメント

    • クロステナンシVCNアタッチメント

[OS Management] リソース検出と監視

  • OS管理サービスで、コンピュート・インスタンス上で動作しているリソースの自動検出と監視が可能になりました。現時点でOracle Linuxのインスタンスで以下のリソースに対応しています。

    • プロセスベースの自動検出と監視:以下のリソースの、状態、CPU使用率、メモリ使用率

      • Oracle Database

      • Listener

      • WebLogic Server

      • Oracle HTTP Server

      • Apache Server

      • Tomcat

    • モニタリング・サービスを使ったメトリック履歴、アラーム、通知

    • トップ・プロセス(CPU / Memory)監視や、トップ・プロセスの表示

  • 詳細: Resource Discovery and Monitoring

[MySQL] MySQLデータベース・サービスの監視の改善

  • MySQLデータベース・サービスには、ディスク領域、HeatWave、バックアップ、およびチャネルの新しいメトリックが含まれるようになりました。メトリックを使用して、MySQLの状態、容量、およびパフォーマンスのアラームを追加コストなしで監視および受信できます。

  • コンソールを使用すると、MySQL DBシステムの直下、または監視サービスの名前空間oci_mysql_database でメトリックを見つけることができます。

  • ストレージ使用率情報は、PERFORMANCE_SCHEMA health_block_deviceとerror_logテーブルを使用してSQL経由で入手することもできます。

  • 詳細: MySQL Database Service MetricsMySQL Health Monitor

[Database] グラフィカルExplain Plan

  • リアルタイムSQL監視のページの新しいグラフィカルExplain Planオプションは、Explain Planのグラフィカルにツリー構造で表現します。操作を表す各ノードが折りたたみ可能なツリー形式で表示されます。Explain Planでは、さまざまな方法でSQL統計を表示するために、必要なだけのデータを表示したり、ツリーを回転したりできます。

  • 詳細: Using Performance Hub to Analyze Database Performance

 

以上が本日の新機能ハイライトです。

 

今後も引き続き新機能情報をお伝えしていきたいと思います!

 

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