清水建設様が、建設デジタル・トランスフォーメーション(DX)に向けた現場業務のデジタル化および標準化推進に「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を導入したことを発表しました。

清水建設様をはじめとするシミズグループは、「SHIMZ VISION 2030」を長期ビジョンとして、建設事業の枠を超えた不断の自己変革と挑戦、多様なパートナーとの共創を通じて、時代を先取りする価値を創造する「スマートイノベーションカンパニー」を掲げ、達成に向けて、事業構造、技術、人財のイノベーションに取り組んでいます。また、2021年7月に策定された中期デジタル戦略2020「Shimzデジタルゼネコン」では、「ものづくりを支えるデジタル」を掲げています。現在、電子決裁推進やプロジェクト・データベースによる情報連携・データ活用による業務効率化、RPAやワークフロー・システムを活用した内勤管理業務の自動化・効率化に向け、業務プロセスの見直しと併せて、各種業務システムの連携やデータ連携を推進しています。清水建設では、これらの背景のもと、書面でのやり取りや属人化された業務プロセスが多々存在する建設現場において、デジタル化による標準化を促進し、協力会社との連携を含む効率化を推進し、将来的には業務データの集約、利活用による建設DXを実現するために、OCIを導入しています。

清水建設様では、建設現場において同社と協力会社が一体となって定期的に行う安全管理業務として、月次で開催される特別安全衛生協議会関連の業務のデジタル化および標準化から着手しました。特別安全衛生協議会は、各建設現場において、最大で数百社に及ぶ協力会社の参加のもと、作業間連絡調整などの情報共有と災害の未然防止を目的に開催されています。これまでは、協議会開催招集、出欠確認連絡、実施、報告書の承認、保管までの一連の業務はメール、FAXなどで行われていました。書類は紙ベースで作成、保管されており、現場の従業員と協力会社の作業時間の負担となっていました。清水建設では、この業務フローを整理し、PCやスマートフォン上での直感的なアプリケーションからの入力、確認と関連データのシステム上での保管を可能にすることで、業務のデジタル化、標準化を進めました。その際に、より迅速なシステム開発と業務部門での運用の簡素化を図るために、OCIで提供される「Oracle Autonomous Data Warehouse」、「Oracle Application Express (APEX)」、「Oracle Analytics Cloud」を活用し、アプリケーションおよびシステムを開発しました。

Oracle Cloud Infrastructure:2023年2月度サービス・アップデート

Oracle Cloud Infrastructure:参考情報