この記事はNigel BaylissによるWhat is the Automatic SQL Tuning Set?を日本語に翻訳したものです。
2024年3月18日
Oracle Database 19c Release Update 19.7では、自動SQLチューニング・セット(ASTS)と呼ばれる新しいデータベース・インフラストラクチャ・コンポーネントが公開されました。 このRelease Update (RU)では、デフォルトで有効になっていましたが、Oracleはこのデータベース・リリースの今後のRUではデフォルト無効にすることを決定し、明示的に有効する責任を顧客に与えました。 そのため、Oracle Database 19c, Release Update 19.8ではデフォルト無効になっています。
それが何であるか、その目的、それを制御する方法、またそれが使用するシステムリソースの量について詳細を知りたい場合は、このトピックに関するMOSノートを参照ください:
Automatic SQL Tuning Sets (ASTS) 19c RU 19.7 以降(Doc ID:2876956.1)
つまり、これはシステムによって管理されるSQLチューニング・セットであり、過去のSQLパフォーマンス・メトリックと実行計画の非常に有用なソースとなります。 SQLプラン管理を使用することで、SQLのパフォーマンス低下を素早く修復することができます。 非常に多くのSQL文がキャプチャされることがあるのではないかと心配するお客様もいると思いますが、少し立ち止まってください。 使用するリソースの量が気になる場合は、非常に簡単に確認できます(MOSノートに詳細があります)。 例えば、ASTSのSYSAUXの使用量をAWRと比較してみてください。 そうすれば、Oracle Databaseのツールキットの中で最も便利なツールの1つであることがわかるかもしれません。