この記事はSinan Petrus Toma、Sebastian SolbachによるSimplified Exadata Platform Migrations with Data Guard in Oracle Cloudを日本語に翻訳したものです。
2024年12月3日

Oracleは、より高いパフォーマンス、より低いレイテンシ、Extendedのストレージ、最適化されたソフトウェアとネットワークを提供するExadataの新しい世代を継続的に発表しています。 Oracle Cloudでは、新しい世代は一般提供が開始されるとすぐに誰でも利用できるようになります。Oracle CloudでのExadata Infrastructureの最小コミットメントは48時間だけです。 既存のExadataプラットフォームを新しい世代に移行して、より高いパフォーマンスのメリットを得ることができます。
Oracle Data Guardは、新しいプラットフォーム上にスタンバイ・データベースを作成し、切り替えて、以前のプライマリ・データベースを終了することで、ダウンタイムをゼロまたは最小限に抑えて、Oracle Databaseをあるプラットフォームから別のプラットフォームに簡単に移行する方法を提供します。
このブログ記事では、Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureの新しいExadataプラットフォームへの移行について説明します。この例では、現在のExadataプラットフォームはX8M-2で、新しいExadataプラットフォームとしてX9M-2に移行します。
Step 1: サービス制限を増やす
サービス制限を確認し、必要に応じて増やします。制限、割当ておよび使用状況のページで、 サービスでDatabase、新しいExadata Infrastructureを作成する可用性ドメインおよび新しいプラットフォームのデータベースおよびストレージ・サーバーのリソースを選択します。

必要に応じて、 サービス制限の引上げのリクエストボタンをクリックして、サービス制限を引き上げるサポート・リクエストを作成してください。
Step 2: Exadata Infrastructureの作成
Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructreページから、Exadataインフラストラクチャのリンクをクリックし、Exadataインフラストラクチャの作成ボタンをクリックします。

Exadata Infrastructureの作成ページで、表示名を入力し、可用性ドメイン、Exadataインフラストラクチャ・モデルおよびデータベースとストレージのサーバー数を選択します。

必要に応じてメンテナンス・スケジュールをカスタマイズし、Exadataインフラストラクチャの作成ボタンをクリックします。

Exadata Infrastrucutreが作成されるとExadataインフラストラクチャのページに使用可能状態で表示されます。

Step 3: Exadata VM Clusterの作成
新しく作成したExadata Infrastrucutreの表示名をクリックして、Exadataインフラストラクチャの詳細ページに移動します。左側のリソースセクションでは、Exadata VMクラスタリソースがデフォルトで選択されています。Exadata VMクラスタの作成ボタンをクリックします。

Exadata VMクラスタのページで表示名を入力し、Grid InfrastructureとExadataのゲスト・バージョンを選択します。

VMごとに割り当てられるOCPU数、メモリ、ローカル・ストレージを選択し、データベース・サーバーを構成します。

Exadataストレージを設定し、SSHキーを追加します。

次に、ネットワーク設定を構成します。

最後に、ライセンス・タイプを選択し、診断収集を有効にして、Exadata VMクラスタの作成ボタンをクリックします。

Exadata VMクラスタが作成されると、Exadata VMクラスタのページに使用可能状態で表示されます。

Step 4: Oracle Data Guardスタンバイ・データベースの作成
古いExadata Infrastructure上のOracle Databaseのために、新しく作成したExadata VMクラスタ上に Oracle Data Guardスタンバイ・データベースを作成します。
データベース詳細ページのリソースセクションで、Data Guardアソシエーションを選択し、 Data Guardの有効化ボタンをクリックします。

Data Guardの有効化ページ、スタンバイ・データベースをホストするために新しく作成したExadata InfrastructureとVM Clusterを選択します。

必要な設定の詳細を入力し、Data Guardの有効化ボタンをクリックします。
Data Guardの作成が完了するとスタンバイ・データベースがData Guardアソシエーションページに表示されます。

Step 5: Data Guardスタンバイ・データベースへのスイッチ・オーバー
プライマリ・サイトのData Guardアソシエーションページで、右側のドット・メニューをクリックし、Data Guardロールを切り替えるためにスイッチ・オーバーをクリックします。

スイッチ・オーバーが完了後、新しく作成したExadata Infrastructure上のデータベースがプライマリになります。
Step 6: 古いExadata Infrastructure上のデータベースを終了する
現在スタンバイ・ロールとなっている古いExadata Infrastructure上のデータベースは削除できます。
データベース詳細ページで、その他のアクションをクリックし、終了をクリックします。

Step 7: 古いExadata VM ClusterとExadata Infrastructureを終了する
古いExadata Infrastructure上のすべてのデータベースに対して、Step 4から6を繰り返します。古いExadata Infrastructure上にデータベースがなくなったら、VM Clusterを終了します。
Exadata VMクラスタの詳細ページで、その他のアクションをクリックし、終了をクリックします。

Exadataインフラストラクチャの詳細ページで、 その他のアクションをクリックし、終了をクリックします。

アプリケーションの高可用性
移行プロセス中にアプリケーションの接続性と高可用性を確保するには、アプリケーションの継続的な可用性の構成を参照してください。
まとめ
Oracle CloudでOracle Data Guardを自動セットアップすると、Exadataの新しい世代でスタンバイ・データベースを作成し、古いExadataプラットフォーム上のデータベースを切り替えて、終了することで、ダウンタイムをゼロまたは最小限に抑えてOracle Databaseあるプラットフォームから別のプラットフォームに移行できます。