世界中でMySQLの30周年のマイルストーンを記念して開催された一連のイベントは、引き続き多くのユーザーの支持を受けていることを表しています。今週のブリュッセルでのpreFOSDEM MySQL Belgian Daysは、祝う機会だけでなく、コミュニティのコラボレーションとイノベーションに対する再活性化のアプローチに関する重要なアップデートをオラクルが共有する機会でもありました。オラクルが一貫してMySQLの開発に投資し、改良を続けていくことで、MySQLは世界で最も広く使用されているオープン・ソース・データベースの1つであり、積極的で情熱的なコミュニティによって製品そのものを強化し続けています。

オラクルは、MySQLの強みがこの活気に満ちたグローバルのコミュニティから生じていると確信しています。今後数ヶ月の間に、より多くの機能が使用可能になると発表し、MySQLそのものでイノベーションを直接的に加速します。これまでよりもオープンな形で新技術を提供する方針の成功を支えるのは、ユーザーやコントリビューターのみなさんからの熱い思いとフィードバックです。MySQLの将来の「次の章」の形成を支援してください。

新しいエンジニアリング(製品開発)のリーダーシップの下で、2026年および以降に対する明確なビジョンを持つ、MySQL開発への明確な新しいアプローチに着手しています。今後数年の展望として、このビジョンを中心とした三本柱の戦略で実施することに全力を尽くしています。まず、開発者に焦点を当てた機能をMySQLコミュニティ版に導入することで、イノベーションをより多くの方にご利用いただけるようにします。次に、MySQLの使いやすさや運用性を向上させるツール、フレームワークおよびコネクタを拡張して、エコシステムを拡大および強化することを目指しています。最後に、透明性を高め、より広範なコミュニティへの参加を奨励し、より多くの声がMySQLの進化の指針とすることを保証していきます。コミュニティとMySQLエンジニアリング・チームおよびプロダクション・マネージャーとのロードマップについて議論するための公開ウェビナーでの発表を期待してください。


この「新しい時代」は、ユーザーやコントリビュータにとって何を意味するのでしょうか?商用版でのみ使用可能になっていた機能のコミュニティ版への統合など、今後は重要かつ利用者にメリットの大きな変化が見られます。新たな方向に進みにあたり、弊社の指針は、デベロッパーが求める機能の提供を推進、コミュニティの貢献を強化、ユーザーとの積極的なコラボレーションを構築、低リスクで簡単に導入できる機能からコミュニティ版に導入するというものです。MySQLの優れた安定性とアップグレードのための互換性を維持することが最優先事項であり、すべての新機能が各リリースサイクルで徹底的に協議されます。


MySQLコミュニティ版のイノベーションはすでに進行中です。たとえば、外部キー制約およびカスケードの管理方法を大幅に最新化して、InnoDBではなくSQLエンジンでの処理に移行しました。この変更は長い間リクエストされてきたものです。コミュニティでのニーズ、特にChange Data Capture (CDC)など変更の追跡と拡張性に重点を置いたニーズに対応します。この変更はマイルストーンの始まりにすぎず、カスケード変更のトリガーや各種ストレージ・エンジンの外部キー制約の改善など、今後もさらに強化されていきます。専用のブログ記事をご覧ください。
preFOSDEM MySQL Belgian Days 2026でのHeather VanCura, Vice President, Community Engagementによる講演の模様

短期的に検討される機能のいくつかは、開発者と運用チームの両方にメリットのあるものを提供する予定です。開発者向け機能としては、PGOに最適化されたコミュニティ版バイナリ、AIユースケース用に設計された新しいベクトル関数(コサイン、ユークリッド、ドット製品など)、ハイパーグラフ・オプティマイザ、およびJSON DualityビューでのDMLの利用が候補となっています。運用面では、OpenTelemetryによる可観測性と監視の強化、マルチスレッド・プライヤー・サポート、高度な高可用性や災害対策構成のための統計情報が注目機能となります。

2026年4月までに、これらのイノベーションの一部が利用可能になる予定で、その後もさらに対象が拡大する予定です。また、エンジニアリング、オプティマイザ、ランタイム、セキュリティ、QA、製品管理、AIチームがコミュニティとより緊密に連携できるように、社内の連携とコミュニケーションを強化しています。透明性へのコミットメントに沿って、開発ロードマップを公開し、ワークログやバグレポートを含むコミュニティからの貢献を促進します。コミュニティ主導の拡張性には大きな可能性があり、次世代のMySQLツールと拡張機能の構築に関心のある方と直接連携することを楽しみにしています。

世界各地のMySQLユーザー・グループ(MUG)にぜひご参加ください。日本のMySQLのユーザーグループは「日本MySQLユーザ会」です。新しいグループを作るか、すでにあるグループに参加するかに関係なく、より多くのユーザーに連携することをお薦めします。さらに、講義、ワークショップ、ハッカソンなどの教育におけるMySQLの存在を支援および拡大し、学術分野に関わるすべての人に直接連絡するよう呼びかけたいと考えています。


エコシステムを強化する計画には、Linuxディストリビューションやオープンソース・プロジェクトとの緊密な連携も含まれており、CanonicalやUbuntuコミュニティとの連携に特に重点を置いています。WordPress, Drupal, Magento, Joomla!など、MySQLに依存する大規模なオープン・ソース製品を引き続きサポートします。


すべての人に情報を提供し、エンゲージメントを維持するために、ソーシャルメディア、YouTubeチャンネル、Inside MySQL–Sakila Speaksポッドキャストのためのより多くのコンテンツを作成しています。また、LinkedInにおける最大のグループの1つであるMySQL専用のグループが用意されており、Slackやその他のフォーラムでコミュニティを支援するために常に利用可能です。MySQL RockstarsOracle ACE for MySQLの認知度向上への取り組みは継続しています。2026年のMySQL Rockstarsセレモニーの様子もご覧ください。