OracleのMySQLチームは、新世代のMySQL向けGUI管理・開発ツールとして、MySQL Workbench 26.7を発表できることをうれしく思います。

新しいWorkbench

MySQL Workbench 8はこれまでコミュニティで広く利用されてきましたが、現在ではEnd of Life(EOL)を迎えています。C++と、Windows、macOS、Linuxそれぞれに固有のフロントエンドをベースとしたアーキテクチャは、拡張やメンテナンスが次第に難しくなっていました。

MySQL Workbench 26は、MySQL Workbench 8.0に代わる新しいバージョンです。まだ旧Workbenchを使用している場合は、今が移行のタイミングです。MySQL Workbench 8.0のメンテナンスは終了しており、今後新しいリリースはありません。

また、開発リソースを集中させるため、MySQL Shell for VS Code拡張機能も提供を終了します

その機能は新しいWorkbenchへ引き継がれます。

MySQL Shellを基盤とした設計

新しいWorkbenchは、最新のWebフレームワークとElectronJSを用い、MySQL Shellを基盤として構築したデスクトップアプリケーションです。

データベース機能を新たに実装するのではなく、MySQL Shellの豊富なスクリプト機能や管理機能を支える、実績のあるエンジンを活用します。

共通基盤を用いることにより、以下を実現することができます。

  • CLI(MySQL Shell)とデスクトップアプリケーション間での機能的な一貫性
  • ツールチェーン全体で新機能をより迅速に開発・提供
  • テーマ変更、拡張、メンテナンスが容易なHTMLとJavaScriptベースの最新UI

サーバーとの互換性

MySQL Workbench 26.7は、MySQL 8.4 LTS以降MySQL 9.7 LTS、最新のMySQL 26.7およびその間のイノベーションリリースをサポートします。

MySQL 8.0およびそれ以前のEOLバージョンのMySQLでも動作する可能性はありますが、公式にはサポートされません。実際の動作は環境によって異なります。

MySQL Shellと同様に、MySQL WorkbenchはMySQL Serverとは異なるシングルリリースモデルを採用します。つまり、最新のMySQL Workbenchには常に1つの最新バージョンがあり、後方互換性を維持しながら、現在サポートされているすべてのMySQL Serverバージョンをサポートします。常に最新バージョンを使用することを推奨します。

新機能と今後追加予定の機能

新しいWorkbenchには、Workbench 8.0で提供していた多くの機能に加え、MySQL Shellを基盤とすることで実現した新しい機能が搭載されています。

開発

SQLエディタ:従来のSQLスクリプトエディターです。スクリプト全体またはステップごとの実行、構文ハイライト、コード補完、結果ビューア、編集ビューなどを備えています

SQL Notebook:SQLを扱うための新しいNotebook形式の機能。クエリ、結果、メモを1つのインタラクティブなドキュメント内で組み合わせて使用できます

実行計画の可視化:クエリ実行計画をグラフィカルに表現する機能を再設計しました。ハイパーグラフ・オプティマイザやHeatWaveのクエリ計画など、新しい機能をサポートしています。

SQL整形:SQLを自動的に整形し、読みやすい形式へ変換します。

自動補正:SQL補完で、テーブル名やオブジェクト名、@@variable名などの補完をサポートするようになりました

管理

サーバーの状態と概要:サーバーのステータスと構成を一覧で確認できます

パフォーマンスレポート:スロークエリ分析、メモリ使用量、データベース・サイズのレポートなどを提供します

ユーザと権限管理:ビジュアル・インターフェースからユーザと権限の作成、編集、監査を行えます

MySQL Enterprise Backup連携MySQL Enterprise Backupとの統合により、MySQLのフル・バックアップおよび増分バックアップの作成、スケジュール、リストアが可能です。

Client Connectionブラウザ:アクティブなMySQLクライアント接続を確認し、それぞれが何を実行しているかを詳しく調べることができます。接続が待機しているロックや、その接続自身が保持しているロックも確認できます

クラウド移行

HeatWave移行アシスタント:オンプレミスおよびクラウド(AWS RDS、Auroraなど)のデータベースからOCIへの移行を支援する、ウィザード形式のガイド付きUIです。MySQL HeatWaveへのデータ移行プロセスをステップごとに案内します。

新しいWorkbenchはゼロから再構築したため、現在も活発に開発されています。Workbench 8にあった一部の機能はまだ利用できない場合がありますが、チームでは可能な限り早く提供できるよう取り組んでいます。また、これまで実現できなかったまったく新しい機能の追加も進めています。

今後数週間にわたり、個々の機能について詳しく紹介する記事を公開する予定です。それまでの間、ぜひ新しいWorkbenchを試し、現在利用できる機能を確認して、今後のロードマップで何を優先してほしいかをお聞かせください。

オープンソースで拡張性を重視した設計

MySQL Workbench 26.7はオープンソースであり、当初から拡張しやすいように設計されています。新しいパネルの追加、他ツールとの統合、ワークフローのカスタマイズなど、新しいアーキテクチャによって、従来のコードベースよりもはるかに実現しやすくなっています。

開発に参加する

これはコミュニティとともに進める取り組みであり、ぜひ皆さんにも参加していただきたいと考えています。Issueの報告、コードのコントリビューション、初期機能のテスト、今後追加してほしい機能についてのご意見など、参加の方法はさまざまです。プロジェクトのリポジトリを確認し、議論に参加して、これからのMySQL Workbenchを一緒に作りましょう。

ダウンロードと関連情報

Windows、macOS、Linux向けのMySQL Workbench 26.7パッケージをダウンロードできます。

バグと機能提案

バグ報告や機能提案は、https://bugs.mysql.comまたはGitHubプロジェクトのIssuesページへ登録してください。

ソースコード

WorkbenchおよびShellプラグインのソースコードはGitHubで公開されています。

MySQL Shellのソースコードも同様にGitHubで確認できます。