OCI Log Analytics への MySQL HeatWave テレメトリデータを展開する機能を紹介します。これは、MySQL HeatWave のログを最も簡単に表示・分析する方法です。
MySQL ログを OCI Log Analytics に展開する新しい組み込み機能
テレメトリデータとして、ユーザーの選択に応じて次のデータが展開されます。
- エラーログ
mysqldの起動時刻と停止時刻の記録を含みます。さらに、サーバーの起動・停止時、および稼働中に発生するエラー、警告、通知などの診断メッセージも含まれます。 - スロークエリログ
long_query_timeで設定した秒数を超えて実行され、かつ少なくともmin_examined_row_limitで設定した行数にアクセスを必要とした SQL 文が出力されます。スロークエリログを使うことで、実行に長時間かかるクエリを特定し、最適化候補を見つけることができます。 - 監査ログ
クライアントの接続・切断の詳細や、接続中にどのような操作を行ったか、たとえばどのデータベースやテーブルにアクセスしたかといった情報を含みます。 - 一般ログ
mysqldが何を行っているかの全般的な記録です。クライアントの接続・切断時の情報、およびクライアントから受信した各 SQL 文がこのログに書き込まれます。
目的
- エラーログ、スロークエリログ、一般ログ、監査ログを含む MySQL HeatWave のテレメトリデータを、OCI Log Analytics 上で一元的に提供すること。
- MySQL ログを収集・解析・分析し、トラブルシューティングを迅速化して運用可視性を高めること。
- Log Analytics を、ログと高度な分析を組み合わせた次世代の主要な可観測性基盤として位置づけること。
- MySQL HeatWave のログ種別に対応した事前構築ダッシュボードを提供し、導入初日からの可視化を迅速に進められるようにすること。
想定読者
MySQL HeatWave Database を運用する DBA、SRE / 運用担当者、クラウド管理者。
ユースケース
- 根本原因分析の迅速化
- スロークエリ調査
- エラー傾向の追跡
- セキュリティ / 監査の可視化
- 一般的なデータベース活動の監視
ソリューション
このソリューションは、MySQL HeatWave が生成するエラーや性能関連ログ、監査ログなどの MySQL ログを継続的に収集し、OCI Log Analytics に取り込んで一元分析する、エンドツーエンドの可観測性パイプラインを構築します。
データが Log Analytics に取り込まれると、ロググループによって整理され、ログソースを通じて解析・拡張され、適切なエンティティー(たとえば特定の MySQL HeatWave DB システムや環境)に関連付けられます。これにより、チームはイベントのフィルタリングや相関分析を迅速に行えるようになります。
この基盤により、DBA や運用チームは障害発生時にログの分析をすぐに実行し、エラー急増やスロークエリの傾向を追跡するダッシュボードを構築し、通常とは異なる挙動が見られた際に適切な担当者へ通知するアラートを設定できます。また、コンプライアンス要件に対応するための MySQL 監査ログデータ活用も容易になります。
アーキテクチャ概要

次のステップ
今後公開予定の詳細解説ブログ
「How to setup MySQL Telemetry/Logs on MySQL Heatwave Service and exploring data on OCI Log Analytics」
では、MySQL HeatWave Service 上で MySQL テレメトリ / ログを設定する方法と、OCI Log Analytics 上でデータを活用する方法を詳しく紹介する予定です。
参考リンク
- OCI MySQL HeatWave Documentation: https://docs.oracle.com/en-us/iaas/mysql-database/doc/mysql-telemetry-and-oci-log-analytics.html
- 関連ブログ: MySQL HeatWave の OCI における可観測性アップデート
