(本記事は、英語版ブログ:OCI Self-Paced Labs Subscription Now Available を翻訳したものになります。)
Oracle Cloud Infrastructure(OCI) の新しいサービス、OCI Self-Paced Labsサブスクリプションを発表できることを嬉しく思います。このサブスクリプションにより、学習した内容をOCI環境で実践し、自らのスキルとして定着できます。本ブログでは、このサブスクリプションを有効化し、利用する方法を説明します。
概要
正直なところ、理論だけを扱っていると、学習は困難なものになりかねません。理論と実際のクラウド知識のギャップを埋める最善の方法は、実際のクラウド環境でステップ・バイ・ステップの操作を行ってみることです。
OCI ラーニング・サブスクリプションは、高解像度のコース映像、実機試験、試験準備コース、スキル・チェックから構成されており、すべて無償で利用可能です。ただし、学習内容をクラウド環境で実践するには、Oracle Cloud Free Tierアカウントを作成するか、既存のOCIアカウントを使用する必要があります。さらに、Oracle Cloud Free Tierアカウントは、30日間の提供になるため、自分のペースで学習することが困難なこともあります。
新しいOCI Self-Paced Labs サブスクリプションでは、Free Tierアカウントを作成したり、既存のOCIアカウントを使う手間なく、Oracle University が提供する演習環境を利用できます。このサブスクリプションでは、月額の固定料金のため、安心してご利用いただけます。
サブスクリプションの詳細
演習環境を申し込むと、ほとんどのコースで、演習専用の個別のコンパートメントが提供されます。各学習者には一意のコンパートメントが割り当てられ、これらのコンパートメントは、登録したコースに関連する特定のIAM (Identity and Access Management)および割当て制限ポリシーで事前構成されています。
たとえば、Learner01がArchitect Associateコースを受講しており、Learner02がSecurity Professionalコースに登録されている場合、2つの異なるコンパートメントが各学習者に割り当てられます。各コンパートメントは、次に示すように、各コースの要件に合せて構成されています。
これらのコンパートメント内では、学習者は、アカウント設定や予期しないコストを気にすることなく、実践的な演習に集中できます。私たちは、これらの環境を徹底的にテストし、継続的に監視しています。技術的な問題が発生した場合は、学習者はサポート・チケットをあげ、1時間以内の回答を期待できます。
これらのコンパートメントには、最大48時間アクセスできます。この期間を過ぎると、コンパートメントに関連付けられているすべてのポリシーおよびリソースが自動的に削除され、コンパートメントは再利用のためにリセットされます。48時間以内で演習を完了出来そうに無い場合、さらに時間が必要な場合には、2つのオプションを選択できます。再度、新しい演習環境をリクエストするか、既存の演習環境の使用期間を延長できます。1か月以内に演習環境をリクエストできる回数に制限はありません。
特定のコースの演習を完了したら、別のコースに進み、必要に応じて新しい演習環境をリクエストできます。お客様の学習をサポートするために、さまざまなOCIコースで100以上の演習を提供しています。
サブスクリプションの有効化方法
OCI Self-Paced Labs サブスクリプションの有効化に必要なステップを説明するビデオを視聴できます。
「OCI Self-Paced Labs Subscription」 の購入ページへのリンクは、以下になります。
https://www.oracle.com/jp/education/training/buy/
画面に OCI Self-Paced Labs Subscription の項目が現れます。


演習環境にアクセスする方法
利用可能な演習環境があるコースについては、次に示すように、ラーニング・パス上に表示される「Oracle University Lab」セクションをクリックできます。

このセクションをクリックすると、OCI Self-Paced Labsサブスクリプションの有効化方法およびサブスクリプションの有効化後にOCI 演習環境にアクセスする方法を説明するビデオを含むページが表示されます。このページの最後のリンクには、次に示す実際の演習ガイドが含まれています。この単一の演習ガイド(またはアクティビティ・ガイド)には、すべての演習手順が1箇所で提供されています。
よくある質問
- 現在使用可能な演習環境はどれですか。
現在、OCI Self-Paced Labサブスクリプションは、次のコースで利用できます。
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- OCI Foundations Associate
- OCI Architect Associate
- OCI Architect Professional
- OCI Security Professional
- OCI Developer Professional
- OCI DevOps Professional
- OCI Cloud Operations Professional
- OCI Data Science Professional
- OCI Observability Professional
- OCI Application Integration Professional
- OCI Digital Assistant Professional
- Oracle Machine Learning with Autonomous Database Associate
- Oracle APEX Developer Professional
- Oracle Base Database Service Professional
- Business Intelligence on Oracle Analytics Cloud
- Create Pixel Perfect Reports using Analytics Cloud
- Developing Applications with Oracle Mobile Hub
- Build Visual Applications using Oracle Visual Builder Studio
- Serverless ETL using OCI Data Integration
- この演習環境は、Oracle Cloud Free Tierアカウントと同じですか。
いいえ。演習環境は、Oracle Cloud Free Tierアカウントと同じではありません。Oracle Cloud Free Tierでは、多数のAlways-Freeサービスを提供するOracle Cloudアカウントと、対象となるすべてのOracle Cloud Infrastructureサービスで最大30日間使用できる300ドルの無料クレジット付きの無料トライアルに登録できます。無料トライアルサービスは、300ドルの無料クレジットが消費されるか、30日が期限切れになるまで、いずれか早い方まで使用できます。
OCI Self-Paced Labsサブスクリプションでは、各学習者に一意のコンパートメントが割り当てられ、これらのコンパートメントは、コース学習者に固有の特定のアイデンティティ・ポリシーおよび割当て制限ポリシーで事前構成されています。これらのコンパートメント内では、学習者は、アカウント設定や予期しないコストの調整を気にすることなく、実践的な演習に完全に集中できます。また、問題が発生した場合は、Oracleからサポートを受けることもできます。ただし、OCI Self-Paced Labsサブスクリプションでは、すべてのサービスや機能を使用できない可能性があることに注意してください。
- 演習環境をリクエストするにはどうすればよいですか。
演習環境をリクエストするコースに移動し、右側のパネルで「Lab」オプションをクリックします。「Request Lab」ボタンが表示された場合は、それをクリックし、画面の指示に従います。
- 演習環境の資格証明はどこで確認できますか。
演習環境の準備ができたら、電子メールが届きます。「Oracle University Digital Lab: Environment now ready for コース名」
資格証明にアクセスするには:
- 「Lab」セクションに移動します
- URLや 資格証明は、「2:Access Your Lab」にあります。
使用できる期間は、「1:Request Your Lab」欄に記載されています。
- 演習環境はどのように期間延長するのですか。
演習環境の使用期間が延長できる場合は、演習環境の最終日に「Lab」セクションに「Extend Lab」ボタンが表示されます。これをクリックすると、演習環境の使用期間が延長されます。使用できる期間は、「1:Request Your Lab」欄に記載されています。

- 演習環境をキャンセル/再スケジュールするにはどうすればよいですか。
演習環境の準備が完了すると、「Lab」セクションに「Release Lab」ボタンが表示されます。演習環境をキャンセルする場合には、これをクリックすると、演習環境がキャンセルされます。現在の演習環境がキャンセルされると、新しい演習環境を予約できます。
- 演習環境を何回リクエストできますか。
サブスクリプションを購読しているお客様は、サブスクリプションの有効期間中、任意の日に1つのアクティブな演習環境を持つことができます。同じコースの演習環境を月中に複数回リクエストできます。
- 演習環境の詳細を受け取ると、これを複数のコースで使用できますか。
いいえ。すべての演習環境は、特定のコース用に構築されています。演習を実行するには、コース固有のアクティビティ・ガイドの手順に従います。
- 演習環境に接続できない場合や、演習の実行中に演習環境に関連する技術的な問題が発生した場合は、どうすればよいですか。
「Lab」セクションで、「3:Support」 を開きます。「Open a Support Ticket」をクリックし、問題を記述します。24×7サポート・チームがお客様に応答します。

- 演習アクティビティの実行中に、コンテンツに関連する技術的な質問がある場合は、どうすればよいですか。
サブスクリプション内のコース・ページで、ビデオ・プレーヤ・パネルの「Ask the Instructor」リンクをクリックし、問合せを送信します。Oracleの講師が、問合せに応答します。その他のFAQはここでご覧いただけます
価格設定と開始
OCI Self-Paced Labsサブスクリプションの価格は月額29 USDです。サブスクリプションを購入するには、こちらにアクセスしてください。
Oracle Universityは、トレーニング・コンテンツと演習環境を継続的に構築・提供し、学習者の学習データとフィードバックをもとに、より良いトレーニングを提供できるよう日々努力を続けています。もし何かに不満を感じていたり、あなたの心に響かないのであれば、私たちはそれを知りたいのです。何が役に立ち、何を改善する必要があるのか、遠慮なく具体的なフィードバックをお寄せください。
お読みいただき、ありがとうございました!
Rohit Rahi, Vice President, OCI Global Delivery, Oracle University
Rohit Rahi(Vice President, Oracle University)は、Oracle Cloud Infrastructureのグローバル・デリバリー、トレーニング、認定資格を統括しています。2016年にOracle Cloud Infrastructureを立ち上げたコア・チームの一員です。それ以前は、AWSとMicrosoft Azureでさまざまな職務に従事していました。
