X

Oracle Solaris, Oarcle ハードウェア製品に関する情報

  • Sun
    February 19, 2010

ZFS 環境をアップグレードする方法

Guest Author


 2010年2月現在、Solaris 10 の最新バージョンは Solaris 10 10/09 (Update 8) ですが、
ZFS が構築されている古い Solaris 10 環境から最新の Solaris 10 にアップグレードし、
ZFS のユーザ/グループ quota や Hybrid Storage Pool を使用するには、 ZFS のプールや
ファイルシステムに対する個別のアップグレード作業が必要になります。

 そこで今回は、ZFS 環境のアップグレードに関する TIPS を紹介します。





まずは、古い Solaris 10 環境で ZFS プールのバージョンを確認してみましょう。

今回は、Solaris 10 5/09 (Update 7) で行ってみます。
# zpool upgrade -v
このシステムでは現在、 バージョン 10 の ZFS プールが動作しています。
次のバージョンがサポートされています:
VER 説明
--- --------------------------------------------------------
1 初期バージョンの ZFS
2 Ditto ブロック(複製されたメタデータ)
3 ホットスペアおよびダブルパリティー RAID-Z
4 zpool history
5 gzip アルゴリズムを使用した圧縮
6 bootfs プールプロパティー
7 別のインテントログデバイス
8 委任管理
9 refquota および refreservation プロパティー
10 キャッシュデバイス
サポートされるリリースなど、特定のバージョンの詳細については、以下を参照してください:
http://www.opensolaris.org/os/community/zfs/version/N
'N' はバージョン番号です。



zpool upgrade コマンドより、現在使用している ZFS プールのバージョンと、
サポートされている機能一覧が確認できます(今回はバージョン 10 でした)。



同様に zfs ファイルシステムのバージョンも確認してみます。


# zfs upgrade -v
次のファイルシステムのバージョンがサポートされています:
VER 説明
--- --------------------------------------------------------
1 初期の ZFS ファイルシステムのバージョン
2 拡張されたディレクトリエントリ
3 大文字小文字を区別しない、ファイルシステム固有の識別子 (FUID)
サポートされるリリースなど、特定のバージョンの詳細については、以下を参照してください:
http://www.opensolaris.org/os/community/zfs/version/zpl/N
'N' はバージョン番号です。

zfs upgrade コマンドより、現在使用している ZFS ファイルシステムのバージョンと、
サポートされている機能一覧が確認できます(今回はバージョン 3 でした)。



これらコマンドの結果より、ZFS 環境のバージョンを確認する際は、プールとファイル
システム両方のバージョンを
把握する必要があります。




次に最新の Solaris 10 10/09 (Update 8) で同様のコマンドを確認してみます。

# zpool upgrade -v
このシステムでは現在、バージョン 15 の ZFS プールが動作しています。
次のバージョンがサポートされています:
VER 説明
--- --------------------------------------------------------
1 初期バージョンの ZFS
2 Ditto ブロック(複製されたメタデータ)
3 ホットスペアおよびダブルパリティー RAID-Z
4 zpool history
5 gzip アルゴリズムを使用した圧縮
6 bootfs プールプロパティー
7 別のインテントログデバイス
8 委任管理
9 refquota および refreservation プロパティー
10 キャッシュデバイス
11 Improved scrub performance
12 Snapshot properties
13 snapused property
14 passthrough-x aclinherit
15 user/group space accounting
サポートされるリリースなど、特定のバージョンの詳細については、以下を参照してください:
http://www.opensolaris.org/os/community/zfs/version/N
'N' はバージョン番号です。


# zfs upgrade -v
次のファイルシステムのバージョンがサポートされています:
VER 説明
--- --------------------------------------------------------
1 初期の ZFS ファイルシステムのバージョン
2 拡張されたディレクトリエントリ
3 大文字小文字を区別しない、ファイルシステム固有の識別子 (FUID)
4 userquota, groupquota properties
サポートされるリリースなど、特定のバージョンの詳細については、以下を参照してください:
http://www.opensolaris.org/os/community/zfs/version/zpl/N
'N' はバージョン番号です。



Solaris 10 の ZFS は、5/09 から 10/09 にかけて多くの機能が
エンハンスされている事が確認できます。



それでは、早速古い ZFS 環境を新しい ZFS 環境へアップグレード行ってみます。

今回は、 Solaris 10 5/09 (Update 7) で作成した ZFS プールを export し、
Solaris 10 10/09 (Update 8) の環境に import しました。



実際にアップグレードする前に、まずは現在の状態を確認してみます。

# zpool upgrade
このシステムでは現在、バージョン 15 の ZFS プールが動作しています。

次のプールは最新ではありませんが、アップグレードが可能です。アップグレードすると、
以前のバージョンのソフトウェアからこれらのプールにアクセスできなくなります。

VER プール
--- ------------
10 test-pool
使用可能なバージョンおよび関連する機能のリストについては、'zpool upgrade -v' を
使用してください。


# zfs upgrade
このシステムでは現在、バージョン 4 の ZFS ファイルシステムが動作しています。

次のファイルシステムは最新ではありませんが、アップグレードが可能です。アップグレード
すると、以前のバージョンのソフトウェアからこれらのファイルシステム (および、
これ以降のスナップショットから生成された任意の 'zfs send' ストリーム) にアクセスできなくなります。

VER FILESYSTEM
--- ------------
3 test-pool
3 test-pool/home





それでは、早速 zfs をアップグレードしてみましょう。

アップグレードを行うには、-a オプションを付与して実行します。

# zpool upgrade -a
このシステムでは現在、バージョン 15 の ZFS プールが動作し�����います。
'test-pool' のアップグレードに成功しました



これで ZFS プールのアップグレードが完了しましたので状態を確認してみましょう。
# zpool upgrade
このシステムでは現在、バージョン 15 の ZFS プールが動作しています。
このバージョンを使用して、すべてのプールがフォーマットされています。



次に、ZFS ファイルシステムのアップグレードを行います。
# zfs upgrade -a
2 ファイルシステムをアップグレードしました


# zfs upgrade
このシステムでは現在、バージョン 4 の ZFS ファイルシステムが動作しています。
すべてのファイルシステムが現在のバージョンでフォーマットされています。



これで全てのアップグレード作業が完了しました。





今回、ZFS 環境のアップグレード方法を紹介しましたが、ZFS のバージョンアップを行った後は、
(アップグレード時のメッセージにある通り)古いバックアップは使用できなくなってしまうので、
現時点でのバックアップを取得する事をお勧め致します。





(参考情報)

過去の 「やっぱり Sun がスキ!」blog 記事一覧はこちらを参照下さい。

http://wikis.sun.com/display/yappri/Home

Be the first to comment

Comments ( 0 )
Please enter your name.Please provide a valid email address.Please enter a comment.CAPTCHA challenge response provided was incorrect. Please try again.