月曜日 7 02, 2012

Oracle VM Server for SPARC (旧称 LDoms) 2.2 リリース!

SPARC T シリーズサーバーで利用できるファームウェアベースのハイパーバイザー型仮想化ソフトウェアである Oracle VM Server for SPARC の最新バージョン 2.2 がリリースされました! OVM for SPARC 2.2 は前バージョン同様に、UltraSPARC T2, T2+, SPARC T3, SPARC T4 プロセッサが搭載される SPARC T シリーズサーバーにて利用可能です!

OVM for SPARC 2.2 は 2012 年 5 月 24 日にリリースが発表されたのですが、このときには Oracle Solaris 10 版のみが実際に利用可能でした。 Oracle Solaris 11 版は、SRU8.5 に含まれてリリースされることになったため、その利用は 6 月 22 日の SRU8.5 のリリースを待たなければいけませんでした。 ついに Solaris 10, Solaris 11 とも OVM for SPARC 2.2 が利用可能となりましたので、その新機能を (OTN のウェブサイト(英語)マニュアル (Release Note)にも紹介がありますが) 本 Blog にて簡単に紹介したいと思います。
  • SR-IOV サポート
    • 1つの物理 I/O インタフェースを仮想的に複数のゲストドメインへ割当てることが可能です。OVM for SPARC 2.2 の場合、まずはネットワークインタフェースで利用可能になります。同じことは、OVM for SPARC のもつ、vsw と vnet で構成する仮想ネットワークでも可能ですが、SR-IOV を使うことで、CPU やハイパーバイザソフトウェアのオーバーヘッドなしで I/O を実行できるところが魅力となります。
    • 現時点では制御ドメインとして Solaris 11 が必要、サポートされる NIC としては SPARC T3/T4 サーバーラインナップのオンボードネットワークポートおよび 10Gb Ethernet カード ((X)1109A-Z, (X)1110A-Z, (X)4871A-Z)) となります。
  • 異なる CPU を搭載するシステム間でのライブマイグレーションのサポート
    • Oracle VM Server for SPARC 2.1 でライブマイグレーションがサポートされましたが、このときは同じ種類かつ同じ周波数の CPU を搭載するシステムでのみサポートという制限事項がありました。今回 OVM for SPARC 2.2 では、この制限を取り除く機構が実装されました。ドメインに対して cpu-arch プロパティが用意され、generic に設定したときにゲストドメインが CPU タイプに依存しないマイグレーションを実行できるようになります。
    •  Solaris 11 がゲストドメインとして構成されている場合にこの機能がサポートされます。
  • 仮想ネットワークの Rx Dring モードのサポート
    • ドメインのプロパティとして extended-mapin-space を on にすると、さらなる LDC 共有メモリスペースを使用することで、仮想ネットワークのパフォーマンスとスケーラビリティを向上させます。
    •  こちらは Solaris 10 8/11 (Update 10) および Solaris 11 で利用可能です。
以下は、前バージョンの OVM for SPARC 2.1 でもパッチや SRU を適用することで可能なものでしたが、OVM for SPARC 2.2 のリリースのタイミングで改めて紹介されています。
  • 名前付き CPU コアおよびメモリーブロックの割当
    • この機能により管理者が明示的にこのコアをゲストドメインに割当てる、ということや、この物理メモリアドレスからどれだけのサイズをゲストドメインに割当てる、ということが可能になりました。これは上級者向けの機能ということになります。
    •  この機能は Solaris 11 SRU4 の OVM for SPARC 2.1 から追加された機能です。
    •  この機能は制御ドメインが Solaris 11 の場合にのみ利用可能です。
  •  CPU threading モード
    • UltraSPARC T2 以降の CPU は、コアあたり 8 CPU thread が動作しますが、ドメインに対する CPU threading モードを max-ipc に設定することで コアあたり 1 thread でのみ動作するようにすることができます。これは基本的に SPARC T4 CPU 向けに使用する機能として実装されました。
    • この機能は Solaris 10 の OVM for SPARC 2.1 に対して Patch ID 147507-01 以降のパッチを適用することでサポートされた機能です。Solaris 11 の場合には SRU4 以降の OVM for SPARC 2.1 からサポートということになっています。
最後に、OVM for SPARC は 昨年(2011年) 12 月に Oracle ソフトウェアのライセンスにおいて Hard Partitioning ライセンスとしてみなされ、その場合の構成方法がホワイトペーパーとしてリリースされましたが、OVM for SPARC 2.2 では、CPU のコア全体の割当を ldm set-core/add-core でできるようになっているため、それをベースにマニュアル (管理ガイド) 内に記載され、これも改めてこのリリースの最新情報としてリストされています。

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