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Oracle Solaris, Oarcle ハードウェア製品に関する情報

  • Sun
    August 27, 2009

Sun Desktop Access Client (Sun Ray Soft Client)

Guest Author

  • Sun Ray 1 Ultra-Thin Client

  • Sun Ray は、1999 年 8 月に発表された製品となり、専用ハードウェアとソフトウェアの組み合わせで構成されるシンクライアントシステムとなります。

    クライアントとなる Sun Ray 端末には何も情報を持たず、サーバ上に全てのデータが存在する仕組みとなっていますので、ネットワークケーブル 1 本を接続するだけでデスクトップ環境を利用することが可能となります。

    詳細については、下記の製品紹介をご覧ください。

    http://jp.sun.com/products/desktop/sunray/

  • ついに実現するソフトウェアクライアント

  • 専用のハードウェアが必要となる Sun Ray 環境ですが、現在テスト中の Sun Ray Software 5 では、それ以外にソフトウェアでの利用を実現することが可能となる Sun Ray Soft Client が実装されることになりました。

    Sun Ray Soft Client は、Windows 上で動作するソフトウェアとなりますが、Windows が動作しているマシンであれば、Sun Ray クライアントとなることが可能となります。
    よくやった。ついにやってくれた。

    今回は、この Sun Ray Soft Client を紹介したいと思います。

  • Sun Ray Software 5 EA1 の入手

  • Sun Ray Soft Client を利用するには、現在、Early Access として公開(フィードバックを得るためのテストリリース)されている Sun Ray Software 5 EA1 と Solaris 10 SPARC/x86 が動作するシステム(あるいは、Linux) が必要となります。

    また、Sun Ray Soft Client を利用するには、Sun Ray Software 5 EA1 の機能が必要になるため、既に稼働している Sun Ray サーバを利用することができない点にご注意下さい。



    下記 URL からソフトウェアおよびドキュメント類をダウンロードすることが可能です。

    Sun Ray Software 5 Information Center


    Sun Ray Software 5 EA1 program
    ※ Sun Ray Software 5 EA1 は、下記のソフトウェアで構成されています。

    srss_4.2_solaris.zip (Sun Ray Server Software 4.2)

    setup.exe (Sun Ray Soft Client 1.0)

    srwc_2.2_solaris.zip (Sun Ray Connector for Windows Operating Systems 2.2)

    ※ srwc_2.2_solaris.zip は、必須ではありません。

    まずは、これらを入手しインストールをおこないます。

  • Sun Ray Software 5 EA1 のインストール

  • まずは、アーカイブを展開し、管理用 Web インターフェースを利用するために必要な Tomcat をインストールします。ファイルを展開し、所定のディレクトリに配置するだけです。

    # pwd
    /var/tmp/install
    # unzip -q srss_4.2_solaris.zip
    # cd srss_4.2/Supplemental/Apache_Tomcat/
    # /usr/sfw/bin/gtar zxvf apache-tomcat-5.5.20.tar.gz -C /opt
    # cd /opt
    # ln -s apache-tomcat-5.5.20 apache-tomcat

    また、Java SE 6 が必要になります。幸い Sun Ray Server Software 4.2 のアーカイブに同梱されていますので、インストールされていない場合は、別途、インストールをおこなってください。

    srss_4.2/Supplemental/Java_Runtime_Environment/Solaris
    jre-6u13-solaris-i586.sh
    jre-6u13-solaris-sparc.sh

    続いて、Sun Ray Server Software 本体のインストールをおこないます。
    いくつか質問される箇所がありますので、確認しつつ作業を進めてください。

    # cd /var/tmp/install/srss_4.2
    # ./utinstall
    :
    :
    Sun Ray Server Software 4.2 not installed
    Sun Ray Data Store 3.1 not installed
    Do you want to install Sun Ray Server Software 4.2 French Admin GUI (Y/[N]):
    Do you want to install Sun Ray Server Software 4.2 Japanese Admin GUI (Y/[N]): Y
    Do you want to install Sun Ray Server Software 4.2 Simplified Chinese Admin GUI (Y/[N]):
    Kiosk Mode 4.2 not installed
    Enter Java v1.6 (or later) location [/usr/java]:
    About to carry out the following operations:
    Install

    [ Sun Ray Server Software 4.2 ]
    Install

    [ Sun Ray Data Store 3.1 ]
    Install

    [ Sun Ray Server Software 4.2 Japanese Admin GUI ]
    Install

    [ Sun Ray Server Software 4.2 ]
    Install

    [ Kiosk Mode 4.2 ]
    Install

    [ Kiosk Mode 4.2 localized files ]
    Install

    [ data for utslaunch ]
    Install

    [ Sun Ray Server Software 4.2 modules for utsunmc ]
    Continue? ([Y]/N):
    :
    :
    Installation of Sun Ray Server Software has completed.
    The system must be rebooted in order to complete this installation and
    before starting the Sun Ray Server Software.
    Please check for errors/warnings in
    /var/adm/log/utinstall.2009_08_26_17:57:17.log
    +++ Done.

    以上、ソフトウェアのインストールは完了となります。

  • Sun Ray Server Software の設定

  • ここでは、Sun Ray サーバとなるマシンおよび Sun Ray Soft Client を動作させるマシンが、192.168.77.0/24 のネットワークに接続される事を前提とします。
    また、LAN 共有型 (Shared network) と呼ばれる、専用インターターコネクトを利用しない方法で設定をおこないます。

    今回は、Sun Ray Software を利用することを目的としているため、なるべく簡単にセットアップするための手順を記載しています。



    192.168.77.0/24 のネットワークに Sun Ray サービスを提供するには、下記のように設定し、Sun Ray サーバとなるマシンに設定された IP アドレスは、192.168.77.51 となります。



    utadm コマンドにて共有ネットワークを利用する設定をおこないます。

    # /opt/SUNWut/sbin/utadm -A 192.168.77.0
    ### Configuring /etc/nsswitch.conf
    ### Configuring Service information for Sun Ray
    Selected values for subnetwork "192.168.77.0"
    net mask:

    255.255.255.0
    no IP addresses offered
    auth server list:

    192.168.77.51
    firmware server:

    192.168.77.51
    Accept as is? ([Y]/N):
    ### Configuring firmware version for Sun Ray

    All the units served by "macbook" on the 192.168.77.0

    network interface, running firmware other than version

    "4.2_17_2009.06.24.11.48" will be upgraded at their next power-on.
    ### Configuring Sun Ray Logging Functions
    ### Turning on Sun Ray LAN connection
    NOTE: utrestart must be run before LAN connections will be allowed
    DHCP is not currently running, should I start it? ([Y]/N): Y

    続いて、サービスを提供するための設定を行います。

    # /opt/SUNWut/sbin/utconfig         
    Configuration of Sun Ray Core Services Software
    This script automates the configuration of the Sun Ray Core Services
    software and related software products. Before proceeding, you should
    have read the Sun Ray Core Services 4.2 Installation Guide and filled
    out the Configuration Worksheet. This script will prompt you for the
    values you filled out on the Worksheet. For your convenience, default
    values (where applicable) are shown in brackets.
    Continue ([y]/n)? y
    Enter Sun Ray admin password:
    Re-enter Sun Ray admin password:
    Configure Sun Ray Web Administration? ([y]/n)?
    Enter Apache Tomcat installation directory [/opt/apache-tomcat]:
    Enter HTTP port number [1660]:
    Enable secure connections? ([y]/n)?
    Enter HTTPS port number [1661]:
    Enter Tomcat process username [utwww]:
    Enable remote server administration? (y/[n])? y
    Configure Sun Ray Kiosk Mode? (y/[n])?
    Configure this server for a failover group? (y/[n])?
    About to configure the following software products:
    Sun Ray Data Store 3.1
    Hostname: macbook
    Sun Ray root entry: o=utdata
    Sun Ray root name: utdata
    Sun Ray utdata admin password: (not shown)
    SRDS 'rootdn': cn=admin,o=utdata
    Sun Ray Web Administration
    Apache Tomcat installation directory: /opt/apache-tomcat
    HTTP port number: 1660
    HTTPS port number: 1661
    Tomcat process username: utwww
    Remote server administration: Enabled
    Sun Ray Core Services 4.2
    Failover group: no
    Sun Ray Kiosk Mode: no
    Continue ([y]/n)?
    :
    :
    Creating Sun Ray Core Services Configuration ...
    Adding user account for 'utwww' (ut admin web server user) ...done
    Sun Ray Web Administration enabled to start at system boot.
    Unique "/etc/opt/SUNWut/gmSignature" has been generated.
    Restarting Sun Ray Data Store ...
    Stopping Sun Ray Data Store daemon
    .Sun Ray Data Store daemon stopped
    Starting Sun Ray Data Store daemon .
    Wed Aug 26 18:25 : utdsd starting
    Adding user admin ...
    User(s) added successfully!
    \*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*
    The current policy has been modified. You must restart the
    authentication manager to activate the changes.
    \*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*\*
    Configuration of Sun Ray Core Services has completed. Please check
    the log file, /var/adm/log/utconfig.2009_08_26_19:21:56.log, for errors.

    再起動することで、Sun Ray Server Software の設定は完了です。

  • Sun Ray Soft Client を利用するための設定

  • Firefox などの Web ブラウザから下記の URL にアクセスし、管理 GUI を呼び出します。

    http://SunRayServer_IPaddress:1660/






    ログインのユーザ名は、admin となり、パスワードは utconfig 実行時に設定したものとなります。



    ログイン後、ブラウザ内に表示される「詳細」タブ -> 「システムポリシー」タブをクリックします。

    表示され項目の中に「非カードユーザー」に関する設定項目がありますが、その中にある「Software client Access」の「使用可能」チェックボックスをオンにし、ブラウザ内右上にある「保存」ボタンをクリックすることで設定はが反映されサービスの再起動を促されますので指示に従いサービス再起動を行います。

    以上で、Sun Ray サーバのセットアップは完了となります。

  • Sun Ray Soft Client のインストール

  • Sun Ray Server をインストールしたマシンと同じネットワークに接続した Windows マシン上で作業を行います。

    Sun Ray Soft Client は、Windows 用プログラムとなりますので、Windows 環境下で setup.exe を実行する必要がありますが、特に設定など必要なく通常の Windows アプリケーションと同様の扱い方で問題ありません。



    インストール後は、「スタート」-> プログラム -> Sun Ray から起動することが可能となります。アイコンが味気なく、まだ、開発中であるということを感じさせます。







    Sun Ray Soft Client を起動すると接続設定用のダイアログが表示されます。

    まずは、接続だけを目的とするので、下記の項目を設定してください。

    Connection タブ -> Automatically find server のチェックを外し

    Connect to Server: に Sun Ray Software を

      インストールしたマシンの IP アドレスを入力

      します。
     

    Display タブ -> Full Screesn のチェックボックスを外す

    ※ Full Screen において接続を解除する方法

      は別途記載します。

    上記の設定が完了したら、Connect ボタンをクリックしてください。

    Sun Ray Server の設定に問題がなければ、接続を開始し、Solaris のログイン画面が表示されます。



  • Sun Ray Soft Client の利用方法

  • 利用については特別な注意事項は特にありませんが、制限事項などについては、付属のユーザガイドを参照してください。

    Solaris にログインすることで、Solaris 環境を利用可能な他、Sun Ray Windwos connnector を Sun Ray server にインストールしていれば Windows への RDP 接続も可能です。










    このスクリーンショットでは、Solaris 上で、VirtualBox を利用した Windows 7 Guest の中で Sun Ray Soft Client を起動し、さらにその中で Sun Ray Windows Connector を利用し Windows 7 のリモートデスクトップを表示しています。

    そして、この環境、実は 1 台の Note PC で実現していたりします。




    そして、こんなことも可能です・・・

    6 つの Sun Ray Soft Client が起動しており、それぞれが別々のセッションとして利用可能です。


  • セッションの終了およびフルスクリーンの解除方法

  •  
     Sun Ray Soft Client で Solaris にログインした状態は、セッションとして管理されます。

    セッションを終了させる場合は、Solaris 環境からログアウトしてください。セッションを継続させたまま、Sun Ray Soft Client を終了させる場合は、ウィンドウの × ボタンを押してください。

    Sun Ray の特徴となりますが、サーバ上にセッションを保持できるためクライアントを終了してもログアウトさえしなければ、Sun Ray Soft Client を再起動するだけで即座に前回利用していたセッションを呼び出すことができます。



    フルスクリーンを解除するには、一度、Sun Ray Soft Client を終了���る必要があります。

    終了するには、下記のショートカットを入力します。

    左 Shift + Alt + Control

    画面に Disconnect ダイアログが出力されますので、Confirm をクリックすることでクライアントを終了することができます。

    こちらもセッションは保持されたままとなります。
     

  • Sun Ray server のアンインストール
  •   # /opt/SUNWut/sbin/utinstall -u 
    # rm -fr /opt/apache-tomcat
    # rm -fr /opt/apache-tomcat-5.5.20
    # pkgrm

    アンインストール処理完了後、システムを再起動することで Sun Ray Server をアンインストールすることが可能です。

  • 最後に

  • Sun Ray Soft Client を含む、Sun Ray Software 5 は、現在のところ
    フィードバックを求める Early Access 版となるため、製品としてリリースされ
    るまでは、もう少し時間を要するかと思いますが、ぜひ、この機会に Sun Ray を体験してみてください!

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Comments ( 3 )
  • tuneo ogawa Friday, August 28, 2009

    いいタイミングでSun Ray Soft Clientの設定の説明にたどり着けました。

    CentOS5.3でSun Ray Software 5 EA1で動いたのですが、Sun Ray Soft Clientがメッセージを出さずに動かないし、マニュアルを読むのが面倒であきらめるところでした。

    2,3日前から約1年半ぶりぐらいにSun Rayを再度触っています。

    まだWindowsサーバがないのでWindowsは表示できていません。現在PCの調達中です。


  • tuneo ogawa Sunday, August 30, 2009

    CentOS5.3でSun Ray Software 5 EA1でのインストールの続き

    SunRay2からログインしたCentOS5.3のデスクトップから端末を開いて、uttscのコマンドでWindows2008serverのターミナルサービスにログインできました。-mオプションでフルスクリーンも確認しています。

    残念ながらkiosk modeでの設定がうまくいきません。

    forums.sun.comでのSun Ray Software - General Discussion - Kiosk Mode in 4.2 on RHEL5: "No profile for user 'utku1' found" ?の投稿と似た症状です。

    ヒントがあればBlogで紹介してください。


  • tuneo ogawa Wednesday, September 9, 2009

    CentOS5.3でSun Ray Software 5 EA1でのインストールの続き

    再インストールしたらあっさりkiosk modeで動きました。


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