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Oracle Solaris, Oarcle ハードウェア製品に関する情報

Solaris 11.3 Beta に関するブログ記事の紹介 Part 1

Guest Author

はじめに

先日、Solaris 11.3 Beta が 公開 されました。

それに合わせて Solaris 11.3 に関連したブログ記事が多数アップされています。

本稿ではそれらのブログ記事を簡単にまとめてご紹介したいと思います。

ブログ記事の数が多いため、前後半に分けて、今回は Solaris 11.3 Beta のアナウンスメント、データベース関連のエンハンス、開発者向けの記事、OpenStack 関連の記事をご紹介します。

次回の更新では、セキュリティとコンプライアンス、システム管理、仮想化、ZFS についての記事をご紹介する予定です。

Solaris 11.3 の新機能の多さと Solaris の開発の盛り上がりを感じていただけたら幸いです。



アナウンスメント



Release of Oracle Solaris 11.3 Beta

https://blogs.oracle.com/markusflierl/entry/release_of_solaris_11_3

Solaris 開発責任者の Marcus Flierl のブログです。

Solaris 11.3 は最も先進的なエンタープライズ・クラウド・プラットフォームであるとし、セキュリティとコンプライアンス、仮想化、OpenStack、ネットワーキング、Oracle DB との親和性について注目機能をご紹介しています。



Oracle Solaris 11.3 Beta Now Available!

https://blogs.oracle.com/gman/entry/oracle_solaris_11_3_beta

Glynn Foster のブログです。

Solaris 11.3 の新機能で特に気に入っているものとして、OpenStack Juno 対応、Kernel Zones のライブマイグレーション、Zone を NFS 上に配置できること、LZ4 による ZFS の圧縮率の向上、PVLAN のサポート、RAD モジュールの追加とREST API によるアクセス、Hiera による Puppet のマニフェストの変数の置換、Oracle DB 12c の起動時間の短縮と Optimized Shared Memory による SGA のサイズ変更、不正なメモリアクセスを防ぐ Application Data Integrity を含んだ次世代 CPU の SPARC M7 への対応を挙げています。



Oracle Solaris 11.3 Beta is now available

https://blogs.oracle.com/partnertech/entry/oracle_solaris_11_3_beta

Caryl Takvorian のブログです。

ISV の開発者やアーキテクト向けに Solaris の新機能を紹介しています。

Solaris 11.3 の注目の機能として、セキュリティのツールとコンプライアンスレポート、SPARC M7 に実装された ADI に対応した mdb や DTrace などのコマンドおよび libadimalloc ライブラリ、Kernel Zones のライブマイグレーション、Heat、Ironic、Murano などの OpenStack の新サービスの追加、仮想化、簡単で高速な ライフサイクル管理 を挙げています。



Oracle Solaris 11.3: Securing and Simplifying the Enterprise Cloud

https://blogs.oracle.com/solaris/entry/solaris_11_3_beta

Larry Wake のブログです。

Solaris 11 は既に OS のプロビジョニングやメンテナンス に関する優れた機能を持っており、システムへの攻撃に対する徹底的な防御機能 も更なる進化を遂げています。コンプライアンスのフレームワークOpenStack の統合、Unified Archive なども実装されています。

Solaris 11.3 では、それらに加えて、OpenStack Juno への対応、Kernel Zone の安全なライブマイグレーション、Zone の動的構成変更、Verified Boot、NFS 上に Zone を作成する機能、Oracle DB の起動時間の短縮、コンプライアンス機能の拡張、SPARC M7 の ADI への対応、LZ4 を使った ZFS の圧縮率の向上、異なる ZFS スナップショット間の差分の再帰的な比較、SMB プロトコルのバージョンアップなど、多数の新機能が加わったことを紹介しています。



Here's Your Oracle Solaris 11.3 List of Blog Posts

https://blogs.oracle.com/solaris/entry/solaris_11_3_bloglist

ブログ記事へのリンク集です。この記事の英語版です。



Oracle Solaris 11.3 Blog Posts, Part Two

https://blogs.oracle.com/solaris/entry/11_3_bloglist_the_sequel

ブログ記事へのリンク集の Part 2 です。



データベース関連



Oracle Instant Client: now available in IPS

https://blogs.oracle.com/jmcp/entry/oracle_instant_client_now_available

Oracle Instant Client に含まれている sqlplus や wrc などの Oracle DB のクライアントツールが http://pkg.oracle.com/ から pkg コマンドでインストールできるようになりました。Oracle Instant Client のバージョンが上がるごとに pkg.oracle.com の IPS のパッケージも更新されていきます。

Solaris の開発が Sun の Bugster から Oracle の Bug DB に移行した際の話もお読みいただけます。



Virtual Address Reservation in Solaris 11.3

https://blogs.oracle.com/observatory/entry/virtual_address_reservation_in_solaris

VA Reservation はプロセスのメモリ空間内の特定の領域を予約する機能です。プログラムのコンパイル時に予約したいアドレスとサイズを指定することで、その領域がライブラリのロードなど、他の用途で使用されないようにします。Oracle DB の SGA のように、メモリ領域を特定の場所に確保したい場合に使用する機能です。

このブログエントリーでは VA Reservation の使い方と注意点を紹介しています。



Solaris 11.3: Optimized Shared Memory (OSM)

https://blogs.oracle.com/jwadams/entry/solaris_11_3_optimized_shared

Solaris には巨大な共有メモリ領域を効率的に確保する方法として ISM や DISM が実装されて来ました。OSM は ISM や DISM の後継機能として Solaris 11 や Solaris 10u11 で実装され、Oracle DB では 12c 以降で使用されています。Solaris 11.3 からはこの OSM のインターフェイスが公開され、Oracle DB 以外でも使用可能になりました。

このブログ記事では OSM インターフェイスの使用方法をご紹介しています。

また、Solaris 11.3 では OSM の実装に改善が加わり、このおかげで Oracle DB の shutdown 時間が改善された事も紹介されています。



開発情報



Better performing pthread reader-writer locks for NUMA architectures

https://blogs.oracle.com/observatory/entry/better_performing_pthread_reader_writer

Solaris 11.3 から lock cohorting 技術を使用した、NUMA システム上で効率的に動作するプロセス内 reader writer lock が実装されました。Sai Nanduri がこの rwlock の使い方と使いどころをご紹介しています。



APIs for handling per-thread signals in Solaris

https://blogs.oracle.com/observatory/entry/apis_for_handling_per_thread

Solaris 11.3 から別のプロセスの特定のスレッドにシグナルを送る API が実装されました。Sai Nanduri がそれらの API をご紹介します。



Named threads in Oracle Solaris 11.3

https://blogs.oracle.com/observatory/entry/named_threads

Solaris 11.3 からスレッドに名前を付ける機能が実装されました。

スレッドに命名する API が実装されたほか、ps や prstat コマンド、DTrace などの既存の解析ツールにもスレッド名を表示する修正が施されています。多くの OS 組み込みのプロセスでは既にスレッドに名前がつけられており、解析がしやすくなっています。

また、カーネルのスレッドにも名前が付けられており、DTrace の kthreadname 変数でカーネルのスレッド名を確認することができます。



OpenStack



Upgrading OpenStack from Havana to Juno

https://blogs.oracle.com/openstack/entry/upgrading_openstack_from_havana_to

Drew Fisher の記事です。

Solaris 11.3 に含まれている OpenStack のバージョンは Juno です。Solaris 11.2 GA 版の Havana からは Icehouse をスキップして二つ先のバージョンになります。Havana から Juno へのアップグレード方法を提供する際に体験した問題点と、Solaris の BE を利用した『完全に安全なアップグレード("upgrade to Juno is completely safe")』をご紹介しています。

Solaris の Boot Environment 機能は本当に便利です。



What's New in Solaris OpenStack Juno Neutron

https://blogs.oracle.com/openstack/entry/what_s_new_in_solaris

Solaris 11.3 の OpenStack Juno で加わった新機能について、1. テナントネットワークの IPv6 対応、2. Source NAT、3. メタデータサービス、4. Flat L2 ネットワークタイプ、5. neutron コマンドの新しいサブコマンドの 5 点を解説しています。



Configuring the Neutron L3 Agent in Solaris OpenStack Juno

https://blogs.oracle.com/openstack/entry/configuring_the_neutron_l3_agent

Solaris 11.3 の OpenStack Juno で Neutron を使用してネットワークセグメントとルーターを構成する手順を解説しています。



Oracle Solaris gets OpenStack Juno Release

https://blogs.oracle.com/openstack/entry/oracle_solaris_gets_openstack_juno

Solaris 11.2 SRU10 で OpenStack Juno が実装された際のアナウンスメントです。Solaris 11.3 の OpenStack Juno はここから更に改良と新機能が加わったものになっています。



OpenStack Juno in Solaris 11.3 Beta

https://blogs.oracle.com/openstack/entry/openstack_juno_in_solaris_11

Oracle 社内の Solaris のテスト・開発環境が OpenStack を使ったクラウドで運用されていること、Solaris 11.3 の OpenStack の始め方や新機能が紹介されています。



Upgrading Solaris Engineering's OpenStack Cloud

https://blogs.oracle.com/dminer/entry/safely_updating_a_solaris_openstack
https://blogs.oracle.com/openstack/entry/upgrading_the_solaris_engineering_openstack

Dave Miner の記事です。

Solaris の開発環境を OpenStack Havana から OpenStack Juno にアップグレードした際の手順と体験談が紹介されています。このブログの過去の記事には、Solaris の開発環境を OpenStack で構築した際の手順も紹介されていますので、合わせてご覧ください。



以上、Solaris 11.3 Beta のアナウンスメント、データベース関連のエンハンス、開発者向けの記事、OpenStack 関連のブログ記事をご紹介しました。Solaris 11.3 がどのような位置づけのリリースかご理解いただけたのではないかと思います。

次回の更新では、セキュリティとコンプライアンス、システム管理、仮想化、ZFS についてのブログ記事をご紹介する予定です。どうぞご期待ください。

このブログエントリーは vim -u NONE で Markdown ファイルを作成し、変換フィルターを使って HTML を生成しました。
やはり素の vi が一番ですね。

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