SPARC T4 サーバー省電力機能

節電や電力消費をおさえるといったことが関心事となる昨今、劇的な性能向上を果たし、現在非常に注目が集めている SPARC T4 サーバーでも省電力機能が利用可能です。設定は非常に簡単。T4 サーバーのもつ SP(Service Processor) である ILOM から
-> set /SP/powermgmt policy=elastic 
とするだけ。実は通常サーバー出荷時には電力モードがパフォーマンスモードと呼ばれるモードで届くのですが、上記コマンドによりそれを節電モードとするエラスティックモードへと変更します。ILOM の /SYS/VPS/history/0 からサーバーの消費電力を確認できるのですが、下記は実際に SPARC T4-1 で OS のみが動作しているときにパフォーマンスモードからエラスティックモードにした場合の時間経過と消費電力値の推移です。表示は 日付 時刻 = 消費電力値(W)のようにリストされています。
        Mar 26 12:04:54 = 294
        Mar 26 12:03:53 = 292
        Mar 26 12:02:53 = 292
        Mar 26 12:01:53 = 293
        Mar 26 12:00:53 = 292
        Mar 26 11:59:53 = 293
        Mar 26 11:58:54 = 293
        Mar 26 11:57:54 = 294
        Mar 26 11:56:54 = 293 
        Mar 26 11:55:54 = 348 <** エラスティックモードにしたこのあたりから消費電力が落ちはじめる
        Mar 26 11:54:54 = 379
        Mar 26 11:53:54 = 380
        Mar 26 11:52:54 = 381
        Mar 26 11:51:54 = 380
        Mar 26 11:50:54 = 379
        Mar 26 11:49:54 = 381 
エラスティックモードにしただけであっさり約 90W の節電となりました!

ふと psrinfo コマンドでプロセッサを確認すると...
# psrinfo
0       on-line   since 03/23/2012 17:39:28
1       on-line   since 03/26/2012 20:53:56 
通常 SPARC T4-1 サーバーの場合、8 コアで、コアあたり 8 CPU スレッドをもつ SPARC T4 CPU が 1 ソケット搭載されているので、psrinfo コマンドからは 64 CPU として OS から確認できるはずなのですが、ここではなんと 2 CPU にしか見えていません!

そうなんです、エラスティックモードにすると、節電のために使用されていない無用なコアやスレッドは自動的に無効化してくれるのです。その他にもユーザーからは確認できないのですが、使われていないメモリもディープアイドルモードと呼ぶ節電モードに勝手になり、その他、CPU クロックサイクルのスキップといったことまで自動的に行います。その結果として、上記のように消費電力を削減します。つまり、サーバーを使わないときは徹底的に電力を使わないようにする機能です。もちろん、上記のように 2 CPU しか動いていない状態でサーバーに負荷がかかってきたときには、自動的に CPU 数は増えてそのワークロードに対応していきます。例えば、サーバーの利用頻度が著しく下がる時間帯があるような利用形態の場合には、その際に自動的に節電されるので、とても便利ですし、サーバー台数が多い場合には電力コスト削減に寄与できそうです。

この省電力機能は、実は SPARC T4 サーバーがデフォルトでもつ Oracle VM Server for SPARC (OVM for SPARC) と呼ばれるハイパーバイザー型のサーバ仮想化機能を通して実装されています。したがって、この機能の詳細は Oracle VM Server for SPARC のマニュアル、管理ガイド 第10章 リソースの管理 - 電源管理の使用 に記載されています。また、最近、英文にはなりますが、OTN に How to Use the Power Management Controls on SPARC Servers という記事が掲載されておりこちらがより詳細に語られています。

さて、省電力機能だけでなく、SPARC T4 サーバーの価値を、まもなく開催される Oracle OpenWorld Tokyo 2012 でさらに理解を深めてはいかがでしょうか? オラクルのハードウェア開発部門のトップであるジョン・ファウラーが以下のセッションで登壇します!
  • 4/4(水) 基調講演 K1-01「ENGINEERED FOR INNOVATION 技術の融合が、世界を変える。」(9:00-11:15)
  • 4/5(木) ゼネラルセッション G2-01 「ビッグデータ&クラウド時代を勝ち抜くITプラットフォーム戦略」(11:50 - 13:20)
これは絶対見逃せません!!

Oracle OpenWorld Tokyo 2012 お申込み URL
http://www.oracle.com/openworld/jp-ja/index.html
招待コードは 7264 を記載してお申し込みください。

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