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An Oracle blog about WebLogic Channel

一歩先に進むためのWLST活用技法 + お悩み相談室

WebLogic勉強会 通信

WebLogic Serverファンの皆様、こんにちは、WebLogic Server勉強会通信です。

7月23日に開催された「第38回WebLogic Server勉強会@東京」の後半のセッションをレポートします。Lightning Talksでは、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社ソフトウェアサービス本部 ミドルウェアサポート部の山田 貴裕氏が「一歩先に進むためのWLST活用技法」で、WebLogic Serverシステム管理者向けに、Jython(Python)言語機能の活用、再利用を可能にするための機能、オフラインモードの活用、最後にWLST Tipsを語りました。また、今回から始めた「お悩み相談室」は初回から楽しく活発なQ&Aが展開されました。好評のためこのコーナーはしばらく継続する予定です。WebLogic Serverに関するご質問お待ちしています。(日本オラクル Fusion Middleware事業統括本部 佐々木 政和)

「一歩先に進むためのWLST活用技法」


WebLogic Server勉強会では、お馴染みになりましたOracle ACEの山田さんが前半の岡田さんセッションに
引き続きWLSTについて語りました。

Jython(Python)言語機能の活用


まず初めにWLSTを使いこなすためにはJython言語仕様をしっかりマスターし、使いこなそうという話がありました。
ただし、WebLogic Server 11g以降のWLSTで使用されているのはJython 2.2.1なので、最新版のJythonの
言語仕様との違いに注意すること。最新のPythonはPython3.3.2が出て、3.4 alpha 1が進んでいる状態です。
また、Jythonの最新版はJython 2.5.3 Final版が出て、Jython2.7beta 1が2013年2月に出ている状況です。
最新版で使いたい機能がWLSTでサポートされていないのがちょっと残念。

Jython(Python)の組み込み関数の利用


実践で役に立つ組み込み関数としていくつか紹介(dir, type, raw_inputなど)されました。
dir(): 現スコープの名前を返す、dir(型): 引数を付けるとオブジェクトの属性が分かる、type(型):引数をつけると属性がわかる。型がわからないと不便(間違い防止に有効)、raw_input():ユーザからの入力を取得できるので利用する際に便利。また参考情報として、lambdaおよびリスト内包表記の利用の話がありました。LambdaはJDK 8から使え、Pythonはもともと使える機能で、簡潔な表現が可能で慣れてくると便利。

再利用を可能にするための機能


WLSTで共通で利用できるモジュールの作成(WLSTで使うときのスクリプトはWLS_HOMEの下に配置すると起動時に読み込んでくれる)、
WLSTで共通で利用できるライブラリの作成(/common/wlst/lib に配置する)、大規模のスクリプトで有益なJythonモジュールとしてのWLSTのインポート機能の説明がありました。モジュール分けをしてインポートする場合は、cmo, グローバル変数は使用できないなど制限があるので注意すること。

オフラインモードの活用


WLSTのオフライン機能を使用してどのようにドメイン構成を操作するかという話がありました。
ドメインコンフィグレーションファイルを読み込んでメモリ上で必要な変更を行いファイルに結果を反映する、また、Templateを読み込み、メモリ上で更新してドメインコンフィグレーションファイルに書き込むなど。関係は下図を参考にしてください。


なお、7月に最新版のWebLogic Server 12.1.2がリリースされましたが、12.1.2では
ドメイン構成ウイザードのCUIが無くなったのでWLSTを使ってドメインを作ることを
考える必要が出てくるかもしれない、ということでその参考例の紹介もありました。

WLST Tips


実践的な情報としてTipsの紹介がありました。
  • 1. easySyntax:開発時は便利、本番では使わないこと。
  • 2. -skipWLSModuleScanning:WLSTは初回起動時にパッケージのスキャンとキャッシュを行うが、この部分をスキップして、若干ですが起動時間を(多少)短縮できる機能。
  • 3. storeUserConfig:パスワードをスクリプトや設定ファイルなどに直書きしないで、暗号化されたユーザー名・パスワードを保存し、connect() 時に利用することが可能。スクリプト作成の際にユーザ名、パスワードの取り扱いはセキュリティ上、注意しなければなりません。この機能を推奨。
  • 4. WLSTの開発環境は通常のエディタでもいいのですが、OEPE(Oracle Enterprise Pack for Eclipse)はコード補完機能があるので便利、ただし起動が重い難点あり。
  • お悩み相談室


    当日は事前に頂戴した質問をいくつかのカテゴリに分類(①②...が実際の質問)して回答しました。ご参加されなかった方にご参考まで、取り上げた質問を紹介します。(なお本レポートでは回答は割愛させていただきます。)
  • 1. 情報探しています。

  • ①普段Oracleデータベース運用の仕事をしているのですが、新しい案件にてWebLogic Serverの運用も担当することになりました。どのような運用管理業務を実施した方が望ましいのかお聞きしたいです。
    ②自動化ツール情報を知りたい
    ③勉強を始めたばかりで詳しく知らないので勉強するためのサイト情報などを頂ければ幸いです。
  • 2. アプリケーション移行

  • ①現在アプリケーションを開発・保守運用を行なっておりますが、お客様事由により従来のOracleASからWeblogicへの切換が必要となり具体的にAPへの影響が出るのかを知りたい。
    ②OracleASからの移行
  • 3. .NET関連

  • ①.NETアプリとの連携について
    ②.NETとの連携方法について
    ③.NETからのWebLogicによる分散化が可能かどうか?
    ④.NET Frameworkとの相性について知りたい
  • 4. ログ関連

  • ①JVM起動時の標準出力ログの「推奨される」ローテーション方法
    ②障害の切り分けを、迅速に行うためにはどのログから確認すべきか知りたい。
  • 5. パスワード

  • ①WebLogic管理者パスワード失念時のリセット方法
  • 6. WebLogic Server 12.1.2関連

  • ①WebSocketやHTML5との連携
    ②先日リリースされたWebLogic Server 12.1.2 からインストーラ等がOUIになりましたが、注意点などあれば教えてください
  • 7. 開催案内

  • ①WebLogic Server勉強会のEメールが来たり来なかったりします。

    まとめ


    今回の「第38回WebLogic Server勉強会@東京」は前半後半を通して「WLST特集」の勉強会となりました。前半の岡田さんセッションではWLSTの基本をしっかりマスター、後半の山田さんのLTではJythonの言語仕様の説明、再利用性・保守性の高いWLSTスクリプト開発を行うための機能や注意点の説明がありました。ぜひ、WLSTをマスターして効率の良いWebLogic Sreverアプリケーションの開発や運用を心掛けてください。

  • 前半資料:「使ってみようWLST」(日本オラクル オラクルユニバーシティ 岡田 大輔)
  • 後半資料:「一歩先に進むためのWLST活用技法」(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社ソフトウェアサービス本部 ミドルウェアサポート部 山田 貴裕氏)

  • また、「お悩み相談室」は参加型のコーナーですので、日頃、現場で悩んでいることがあればご質問をどんどんください。また、会場内の参加者の皆さまからの経験談やアドバイスもお願いします。

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