Monday Nov 06, 2006

世界一受けたい IdM コンサルティング

米国バートン・グループといえば, アイデンティティ管理に関わっている人ならみんな一目置いているアナリスト会社. 彼らは IdM に関して市場調査だけではなくコンサルティング・サービスもやっているんだけど, 実際にコンサルティングを受けた組織 (カルフォルニア大学デービス校) が, その成果物を以下に公開している.

IET : Identity Management
UC Davis Recommended Identity Management Architecture and Migration Strategy Executive Overview

スライドを見た感じ, やってること自体は

  • 多方面の関係者にインタビューを行なう
  • 顧客のシステム要件を整理する
  • リファレンス・アーキテクチャをもとに, 顧客にあった推奨アーキテクチャを作成する
  • フェーズ化された導入計画をたてる
  • プロジェクトの費用を試算する
  • 推奨ベンダを紹介する
  • ガバナンス・フレームワークを提示する

と, それほど意外なところはないんだけど, そこかしこに 「これは IdM に力入れてないと出てこないだろうなー」 といったエッセンスがちりばめられている (バーチャル・ディレクトリの推奨ベンダのひとつとして OpenDS を挙げるなんて, お目が高い!). おすすめ.

Thursday Sep 28, 2006

Sun が Neogent の買収に合意

例の Neogent, Inc. を, Sun が買収することになった.

先日書いた通り, Neogent は Sun Java System Identity Manager ベースの IdM システムを 45 日間で構築するパッケージを売っている会社. ぼくも寝耳に水なので, 今後どのようなかたちで展開していくかはコメントしづらいけど, プレス・リリースによれば

  1. お客様への, パッケージ化された定額 IdM ソリューションの提供
  2. Sun パートナーへの, Neogent の導入ノウハウと構築力の提供

を目論んでるみたい.

これまでに何度か

などと書いたけど, アイデンティティ管理システムでいちばん重要となるのは 「どうやってつくるか」 という構築サービスの部分だ (一方の IdM 製品には構築をすすめる上での 「つくりやすさ」, すなわちカスタマイズの容易性と柔軟性が求められる). 今回の Neogent と Sun のように, 構築サービスと製品を組み合わせてパッケージとして売るような動きが, たぶん今後の IdM 業界のトレンドになるんじゃないだろうか.

ただ誤解されるとアレなので一応強調しておくと, 今回の Neogent 買収は 「Sun が製品だけでなくサービスも全部直に単独で売ります」 というわけではない. 上記の 2. にあるように, 「パートナーが Neogent のスキルを活用できるようになる」 ことも目的のひとつ. こちらに興味のあるパートナーの方には, まずは 「アイデンティティ管理 - Sun アイデンティティ・マネージメント ビジネスパートナー プログラム」 への参加をおすすめしたい (このページ↓の文章はぼくが書いたので, さりげなく宣伝). どうぞよろしくお願いします.

サンのアイデンティティ管理製品に関する有益な情報や共同プロモーション、 教育サービスの機会を提供することにより、 パートナー企業様におけるアイデンティティ管理ソリューション・ビジネスの円滑かつ高い品質での遂行を支援し、 さらにはパートナー企業様の社会的地位の向上を目指します。
アイデンティティ管理 - Sun アイデンティティ・マネージメント ビジネスパートナー プログラム

Wednesday Jul 26, 2006

Neogent が Sun アイデンティティ管理ソリューションを活用した IdM 構築ノウハウ / ツールを外販

米国 Neogent Inc. が, これまで自社の構築サービスとして提供していた Velocity Identity Package (VIP) を顧客やパートナーにライセンス供与すると発表した.

Customers want to experience the immediate benefits of their provisioning and password management capabilities. Sun Identity partners want VIP to help their customers through quick, manageable deployments that produce higher quality results than conventional deployments, ...
Neogent Inc. Announces Open Licensing of Velocity Identity Package (VIP)

VIP に関しては実のところよくしらないのだけれど, 紹介 Flash とかをみる感じでは, 「Sun Java System Identity Manager 他を利用した, 実プロジェクトに基づくベスト・プラクティスとツールのパッケージ」 のことみたい. これを使うことで IdM の構築期間を 45 日程度にまで短縮できる, と謳ってる.

これはきっと, アイデンティティ管理システムの構築ビジネスを考えているシステム・インテグレータのかたにとっては非常に興味のあるところだと思う. お問い合わせは vip@neogent.com までどうぞ.

Thursday Jun 29, 2006

IdM 構築サービス市場

Ash's Identity Management Rantings「Identity Management Services Market」 というエントリが興味深い (ここの筆者の勤務先はどうやら競合他社の製品を使った IdM 構築やってるシステム・インテグレータのようだけど, それはそれとして). 後出しジャンケン的なんだけど, これとまったく同じことをぼくも考えていた.

What about services? I'm sure the folks in Deloitte, PWC, etc. have thoroughly researched the topic - unfortunately, I'm unable to find anything directly on the matter.
Ash's Identity Management Rantings: Identity Management Services Market

というのもちょうど今日 (昨日?) ITmedia エンタープライズに 市場に出回る主なID管理製品を紹介する 記事が載ってて, まあ IdM を取り上げてくれること自体はもちろん歓迎なんだけど, でもこれってまさに先日書いた

IdM 製品とはどういうもので, それはどういう機能が入ってて, どんなベンダがいてといった情報は, まったく必要ないとはいわないけど, もし本当に IdM プロジェクトを推進していくのであればこういった 「製品同士を突き合わせて○×表を書くためのネタ」 はオマケにすぎない. それよりも本当に重要なのは 「IdM プロジェクトとはどういうもので, それはどういう要素から構成されていて, 成功させるためにはどのように進めなくてはならないか」 を理解することだ.
tkudo's weblog about identity management: ガートナーの 「Sun はユーザ・プロビジョニング分野のリーダー」 リポートを読んで

「(めったに役に立たない) ○×表を書くためのネタ」 だと思うのだ. それよりも Ash 氏のエントリにあるように,

  • (構築期間は) どれくらいかかるのか?
  • 構築を行なうプロフェショナル・サービス会社の選定基準には、 各業種によってどのような傾向があるか?
  • 運用や保守をどの程度外部委託しているのか?
  • 社内リソースの活用状況は?
  • 構築会社を選定する上で鍵となる要素はなにか?

Ash's Identity Management Rantings: Identity Management Services Market

といったあたりをまとめた上で, 「現在国内で, 『市場に出回る主な ID 管理製品』 を使った IdM 構築ができるコンサルティング / SI 会社一覧」 を紹介してほしいなあ. そういった内容のほうが本当にターゲットとすべき読者に対する訴求力が高まるはずですので, IdM を特集される方におかれましては今後ぜひご検討いただければ幸いです.

Tuesday May 23, 2006

ガートナーの 「Sun はユーザ・プロビジョニング分野のリーダー」 リポートを読んで

Gartner Logo

shingoy からリクエストがあったので, ここらで先日リリースされたガートナーのマジック・クアドラントについてご紹介.

一読してみて良いなあと思ったのは, この評価リポートが 「IdM を導入する側からの視点」 からまとめられていることだ.

IdM 製品とはどういうもので, それはどういう機能が入ってて, どんなベンダがいてといった情報は, まったく必要ないとはいわないけど, もし本当に IdM プロジェクトを推進していくのであればこういった 「製品同士を突き合わせて○×表を書くためのネタ」 はオマケにすぎない.

それよりも本当に重要なのは 「IdM プロジェクトとはどういうもので, それはどういう要素から構成されていて, 成功させるためにはどのように進めなくてはならないか」 を理解することだ. このガートナーのリポートではそのことを真っ先にとり上げていて, 好感が持てる.

そしてそういった視点から書かれたリポートの中で Sun が高く評価されてるのは, (まったく控え目に言って) 順当だと思う.

ちなみに昨日のセミナーでの佐々木さん @ 野村総合研究所と奥本さん @ アクシオのセッションもまた, 「実際の導入事例をベースに導入のポイントをデモをまじえてご紹介」 という, 製品云々よりも 「IdM プロジェクト」 を中心とした講演だった. ひとつ前のエントリに書いた通り, 今週金曜に大阪でも同じ内容のセミナーが開催されるので,

  • 実際の IdM プロジェクトには全く役に立たないであろう 「機能比較○×表」をまとめる不毛さ

に気づいてしまった方はぜひご参加ください.

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