木曜日 4 10, 2014

[Get Proactive!] ツールを活用して Oracle E-Business Suite アップグレードを効率化

現在も多くのお客様が利用する Oracle E-Business Suite R11i は、Extended Support 期間が2013年11月をもってすでに終了し、バージョン R11i から R12 へのアップグレードのニーズが高まっています。

アップグレードの必要にせまられたお客様より、以下のような声をよく耳にします。
  • 「アップグレードした場合のアドオン・プログラムや既存業務への影響が分からず、工数の算出が難しい。」
  • 「新バージョンに適用が必要な推奨パッチの洗い出しに膨大な作業コストがかかる。」

アップグレードにおけるこれらの影響調査や推奨パッチの洗い出しは、通常ある程度の作業工数を必要とし、そのうえ、影響調査に膨大な時間を費やし たにも関わ らず、最終的には影響を正確に判断できない場合がほとんどです。

そこで、少なく見積もってもその工数を3週間程度削減できる レポートやツールを、本ブログにてご案内したいと思います。

オラクル・サポートでは、Document 269.1 Upgrade Advisor: E-Business Suite (EBS) Upgrade from 11.5.10.2 to 12.1.3 にて、EBS アップグレードを次の6つのフェーズに分けて計画、実行されることをお勧めしています。

  • 評価フェーズ
  • 計画フェーズ
  • 構成フェーズ
  • テストフェーズ
  • 構築フェーズ
  • 検収フェーズ

この中でも、工数削減に大きく貢献できるレポートやツールが特に充実しているのが、評 価フェーズ構成フェーズテストフェーズの3つのフェーズです。

これから、順にこれらのフェーズでご利用いただけるレポートやツールをご紹介します。



評価フェーズ

アップグレードの初期段階である評価フェーズでは、主に新バージョンへアップグレードの効果、影響調査、リスク・アセスメントなどを行います。ここで紹介す るレポートをご利用いただくことで、合計で3週間程度の工数を削減することが可能となります。


EBS データ・モデル比較レポート
Document 1515684.1 EBS Data Model Comparison Report Overview - Japanese

アップグレード前後におけるテーブルやビューなどの、データベース・オブジェクトの定義差分をレポートします。この評価フェーズにおいて、アドオン・プログ ラムからアクセスするデータベース・オブジェクトの変更点を把握することにより、アップグレードによるアドオン・プログラムへの影響範囲を把握し、アドオン・ プログラム改修工数の概算を見積もるのに役立ちます。




EBS ATG シードデータ比較レポート
Document 1515575.1 EBS ATG Seed Data Comparison Report - Japanese

アップグレード前後の、シードデータ(アプリケーションが出力する標準メッセージ、標準メニュー、標準の値セット、など)の定義差分をレポートします。アプリ ケーションが出力するエラー・メッセージ等の変更を確認し、ユーザーへのインパクトを把握するのに役立ちます。





EBS ファイル比較レポート
Document 1514646.1 EBS File Comparison Report [動画]

アップグレード前後におけるソースファイル・バージョンの差分や、追加、削除されたファイルをレポートします。特にアップグレード後になくなった画面や、あら たに追加された画面の確認に有効です。削除された画面を確認することによって現行業務への影響が確認でき、あらたに追加された画面を確認することで、新バー ジョンで追加される新たな画面機能を把握することができ、アップグレードした場合のメリットを評価するのに役立ちます。




構成フェーズ

構成フェーズでは、お客様環境のハードウェア構成やアップグレード手順の確立を行うフェーズです。導入する OS バージョン等の確定を行い、利用するプログラム・バージョン(パッチ・レベル)の初期段階での確定を行います。ここで紹介するレポートをご利用いただくこと で、合計で1週間程度の工数を削減することが可能となります。

E-Business Suite - Patch Wizard
KROWN:159540 [マスターノート] パッチ・ウィザードの概要、使用上の注意点について

Patch Wizard は、すでに本 ブログでも紹介しているパッチ適用時の影響調査だけではなく、オラクルが推奨するパッチのリストアップと、その中でも、システムに適用されていな いパッチを自動的にリストアップすることができます。

それによって、アップグレード後に適用する推奨パッチを迅速に確定することができ、アップグレード手順の確定を迅速かつ効率的に行うことができます。

通常、オラクルが推奨するパッチは My Oracle Support で確認することができます。しかし、My Oracle Support でリストアップされるパッチは、数個から場合によって数十個、数百個になるケースもあります。これら一つ一つのパッチに対し、お客様の EBS に適用されているかどうかを確認し、適用されていないパッチを洗い出す作業が必要になります。

Patch Wizard を使用することにより、その作業を全て自動化することができます。これによって、重要な既知の問題に対するパッチを、効率的に誤りなくリスト アップすることが可能です。

オラクル側のサイトで管理する推奨パッチのリストと、お客様の EBS 環境のパッチ適用履歴に同時にアクセスし、未適用の推奨パッチを自動的にリストアップする仕組みを利用します。

下図は、Financials 製品における推奨パッチの一覧です。"Status" 項目が "Unapplied" となっているものが、未適用の推奨パッチです。


Oracle Configuration Manager (OCM)
Document 728989.5 Oracle Configuration Manager Installation and Administration Guide

Oracle Configuration Manager (OCM) をもちいて、Patch Wizard と同じくオラクルが推奨するパッチのうち、適用されていないパッチをリストアップすることができます。

Patch Wizard との違いは、Patch Wizard が EBS のパッチ(adpatch コマンドを使用するパッチ)を確認するものであるのに対し、OCM は、Tech Stack(Database や Application Server)のパッチを確認する際に利用します。

OCM は、お客様システムで適用済みのパッチ等の情報が My Oracle Support がアップロード(定期的な自動アップロードも可能)することにより、My Oracle Support 側の分析エンジンによって未適用の推奨パッチをリストアップします。

つまり Patch Wizard と同じように、アップグレード手順に含める適用する推奨パッチの洗い出しを自動化することができます。

下図は、未適用の推奨パッチをリストアップしている例です。



下図は、パラメータがオラクル推奨値となっていないものをリストアップした例です。リスクや対処方法などを示しています。




テストフェーズ

テストフェーズでは、文字通りアップグレードした環境でのテストを行い、アップグレード実施の判断を行います。ここで紹介するツール (Diagnostics、および Analyzers)は、お客様がお使いのモジュールに関連する設定やトランザクション・データに対し、弊社で保持する過去の既知問題の情報と突き合わせて、解決策を自動 的に導きます。これらのツールを使用しない場合、同等の診断はほぼ不可能に近いこととなります。よってこれらの診断ツールを使うことにより、できるかぎり多く の既知問題を、弊社が保持する情報を隅から隅まで確認することなく、少ない労力で短時間で検知ことができます。

E-Business Suite - Diagnostics

Diagnostics では、EBS のシステム構成のヘルス・チェックだけではなく、Financials や Manufacturing などのファンクショナル・モジュール内の各種マスタ・データ、設定、トランザクション・データにわたり様々なシステム診断や、関連データの一括収集が可能です。

またアップグレード後のバージョンが R12 以上であれば、事前インストールや事前設定も行うことなく、すぐにご利用いただけるようになっています。

このフェーズで Diagnostics を使うことにより、レガシー・システムからのデータ移行や、新規でセッティングした設定データのシステム診断を行うことができます。

例えば、各種データの不整合や、既知問題と一致するようなデータを事前に発見し、対処方法のアドバイスを行います。

Diagnostics は、約15の製品ファミリー、60 以上のモジュールに対応しており、EBS の主要なモジュールは全てカバーしています。そのため EBS を利用するお客様の、ほぼすべてのモジュールに対応した診断プログラムを準備しています。

Diagnostics 対応モジュールの一覧を以下に記載します。

Applications Technology
Asset Lifecycle Management
Channel Revenue Management
Application Install
CRM Technical Foundation
Oracle Alert
Oracle Application Object Library
Oracle CRM Foundation
Oracle Workflow Cartridge
Pasta
Oracle Enterprise Asset Management
Oracle Install Base
Oracle Trade Management
Financial Management
Human Capital Management
Intelligence
Oracle Advanced Collections
Oracle Assets
Oracle Cash Management
Oracle E-Business Tax
Oracle Financials Common Modules
Oracle General Ledger
Oracle Payables
Oracle Property Manager
Oracle Public Sector Financials
Oracle Public Sector Financials (International)
Oracle Receivables
Oracle Treasury
Oracle Loans
Supply Chain Localizations
Oracle Advanced Benefits
Oracle Human Resources
Oracle Time and Labor
E-Business Intelligence
Oracle Balanced Scorecard
Logistics
Manufacturing
Master Data Management
Oracle Landed Cost Management Oracle Bills of Material
Oracle Cost Management
Oracle Document Management and Collaboration
Oracle Engineering
Oracle Process Manufacturing Financials
Oracle Process Manufacturing Systems
Oracle Process Manufacturing Process Execution
Oracle Work in Process
Item Master
Oracle Advanced Product Catalog
Order Management
Procurement
Projects
Oracle Advanced Pricing
Oracle Order Management
Oracle Release Management
Oracle Shipping Delivery Based
Oracle Purchasing Oracle Grants Accounting
Oracle Projects
Sales & Marketing
Service
Supply Chain
Oracle Marketing
Oracle Partner Management
Oracle Quoting
Oracle Sales Foundation
Oracle TeleSales
Oracle Email Center
Oracle Field Service
Oracle Service
Oracle Service Fulfillment Manager
Oracle Complex Maintenance, Repair & Overhaul
Oracle Spares Management
Oracle Universal Work Queue
Oracle Depot Repair
Oracle Inventory Management
Oracle Advanced Supply Chain Planning


システム診断の種類については、以下の文書に掲載があります。

Document 1083807.1 Diagnostic Test Catalog for 12.1.3 and Above


E-Business Suite Analyzers

Analyzers は、Diagnostics と目的はほぼ同じで、システム構成だけではなく Financials や Manufacturing などのファンクショナル・モジュールの、各種マスタ・データ、設定、トランザクション・データにわたるシステム診断や関連データの一括収集です。

アップグレード後の新環境へ移行、セッティングしたデータに対し、不整合や既知問題に合致するデータなどの検知が可能です。

Diagnostics が EBS の一機能であるのに対し、Analyzers は単独で実行できるスクリプトです。そのため、お客様で内容を確認したり、カスタマイズすることも容易です。また、EBS のコンカレント・プログラムとして登録することができ、スケジューリングも可能です。

各種 Analyzers の対象プロダクト、対応バージョン、概要を以下に掲載します。

Workflow Analyzer
Apps Tech
11.5.10.2 以降
ワークフロー関連のシステム診断
CP Analyzer
Apps Tech
11.5.10.2 以降
コンカレント・プロセッシング関連のシステム診断
Clone Log Parser
Apps Tech
11.5.9 以降
Rapid Clone におけるログファイルの一括解析
AP Period Close Helper
Payables
12.0 以降
APクロージングの事前診断
EBTax Setup & Data Integrity Analyzer
Payables
12.0.4 以降
EBTax 関連のシステム診断
PO Approval Analyzer
Purchasing
12.0 以降
PO 承認関連のシステム診断
Internet Expenses Setup Helper
Internet Expenses
12.0 以降
iExpenes 関連のシステム診断
AutoInvoice Post-Process Report
Receivables
11.5.10 以降
自動インボイスエラー時の事後診断
ASCP Performance Analyzer
ASCP
11.5.10.2 以降
ASCPパフォーマンス関連のシステム診断
RetroPay Analyzer
Payroll
11.5.10.2 以降
差額遡及計算関連のシステム診断
DCOGS Balance Analyzer
OM / Costing
12.1.1 以降
DCOGS関連のデータ診断
SLA Unprocessed/ Invalid Records Analyzer
SLA
12.0 以降
未処理のSLAプロセスのシステム診断
ASCP Data Collections Analyzer
ASCP
11.5.10.2 以降
ASCPデータ収集関連のシステム診断
HCM Technical Analyzer
HCM
11.5.10.2 以降
HCM全般のテクニカル系システム診断
AP Trial Balance Helper
Payables
12.0 以降
AP残高試算表関連のシステム診断
IP Item Analyzer
iProcuremt
12.0 以降
iProcuremtnの品目設定診断




これら各フェーズごとのベスト・プラクティスは、各バージョンごとの Upgrade Advisor に掲載されています。アップグレードをご検討されるお客様は、ぜひドキュメントをご覧いただき、ツールを活用してみてください。

Document 269.1 Upgrade Advisor: E-Business Suite (EBS) Upgrade from 11.5.10.2 to 12.1.3

月曜日 2 03, 2014

[Get Proactive!] CP AnalyzerでOracle E-Business Suite のコンカレント機能の健康状態を確認する

E-Business Suiteのほとんどのバッチ処理はコンカレント機能で実行されます。
そのため、このコンカレント機能を健康に保つことはE-Business Suite環境の運用において、
ユーザー様共通の重要なポイントです。

そんなコンカレント機能について、下記のようなお声を頂く事があります。
・コンカレントプログラムの実行履歴が多数あるが、削除可なものが分からない
・コンカレント機能がどのような状態であることが健康状態と言えるのかが分からない。
また、コンカレント機能の保守の工数を改善したいとお考えのお客様もいらっしゃると思います。

このような疑問の解決に、ぜひ、CP Analyzer(Concurrent Process Analyzer)の活用をご検討下さい。

CP Analyzerは、コンカレント処理をレビューするヘルスチェック用スクリプトで、現在の構成および環境の設定を分析し、
ベスト・プラクティスに関するフィードバックおよび推奨を提供します。

これにより、これらの確認項目を画面上で確認する工数・時間を簡略化・短縮化し、お客様のコンカレント機能の状態確認を手助けします。

CP Analyzerは以下のような情報を出力致します。
E-Business Applications Concurrent Processing Analyzer の概要 FND_CONCURRENT_REQUESTS内のパージ可能なレコード数の合計
E-Business Suite のバージョン
コンカレント処理のデータベース・パラメータ設定
適用済みの ATG パッチ
ロールアップ上の既知の個別パッチ
E-Business Applications コンカレント・リクエストの分析 営業時間中に長時間実行中のレポート
コンカレント要求の履歴の経過時間
システム上で現在実行中の要求
FND_CONCURRENT_REQUESTSの合計
実行中の要求
ステータス・コード別の保留中リクエスト
保留中の定期的/不定期なスケジュール済リクエスト数
保留/日保留中のリクエスト数
スケジュール済リクエスト
実行待ちで保留中のリクエスト
実行待ちで保留中ではないリクエスト
先月の日別コンカレント要求数
保留中/スタンバイ の特定/解決
コンカレントのテーブルの表領域情報
E-Business Applications コンカレント・マネージャの分析 使用可能なコンカレント・マネージャ
稼働シフト毎のコンカレント・マネージャ・プロセス
インストール/使用されていないアプリケーションで有効なマネージャ
マネージャのプロセス数の合計(オフラインを除く)
不適切なキャッシュ・サイズのマネージャ
マネージャ毎の要求サマリ
マネージャ・キューの確認
出力後処理の構成の確認
その他 コンカレント・システムの設定、構成
コンカレントのベスト・プラクティスの確認
定期的なコンカレントのメンテナンスのためのツールを紹介
過去の出力と比較したトレンド分析

詳細につきましては、下記Noteを参照下さい。
Concurrent Processing - CP Analyzer for E-Business Suite - Japanese (Doc ID 1515727.1)

尚、本機能の出力を運用に用いるためには、出力された情報をどう用いるかが重要なポイントになります。
もしご興味のあるお客様がいらっしゃいましたら、運用に用いるためのお手伝いをさせて頂くことも可能ですので、
その際は、担当営業経由で、日本オラクルアプリケーションサポート、プロアクティブサポートチームにご連絡下さい。

また、CP Analyzerを含む、EBS環境用の様々な環境運用補助ツールを随時公開しております。
ツールの詳しい情報は、Oracle Premier Support Get Proactive! - Japanese [ID 1471735.1]から
E-Business Suite をお選びいただくだけでアクセスできるようになっています。
以前ご紹介させて頂いたPatch Wizard も含め、ご興味をもたれた方は、是非、それらの情報にも触れてみて下さい。

木曜日 11 28, 2013

[Lifetime Support Policy関連] E-Business Suite R11.5.10 の Extended Support期間が終了します

Lifetime Support Policy: Oracle ApplicationsOracle Software テクニカル・サポート・ポリシー で既にご案内の通り、2013年11月末をもって、E-Business Suite R11.5.10 の Extended Support 期間が終了します。

2013年12月1日からは、E-Business Suite R11.5.10 のサポートは、Sustaining Support に移行します。

これに伴い、2013年12月1日以降も E-Business Suite R11.5.10 をご利用し続けるお客様に、次の3点の重要情報をお伝えします。

1. 追加料金なしでの2015年12月末までの「重要度1のパッチ(修正プログラム)」および「Critical Patch Updates」の継続提供について
2. 追加料金にての Financials および Payroll の日本国内の法改正特別対応アップデートの提供について
3. 2013年12月1日時点でオープン中のサービス・リクエスト(SR)の扱いについて

1. 追加料金なしでの2015年12月末までの「重要度1のパッチ(修正プログラム)」および「Critical Patch Updates」の継続提供について

2013年12月1日以降も E-Business Suite R11.5.10 をご利用し続けるお客様のために、2015年12月31日 まで、追加料金なしで、重要度1のパッチ(修正プログラム)、Critical Patch Updates (CPU)、その他(2013年及び2014年の税制年度に対する米国のTax Form 1099の対応、等)を継続して提供いたします。

2. 追加料金にての Financials および Payroll の日本国内の法改正特別対応アップデートの提供について

2013年12月1日以降も E-Business Suite R11.5.10 をご利用し続けるお客様のために、Financials をご利用のお客様には 2015年12月31日 まで、Payroll をご利用のお客様には 2014年12月31日 まで、継続して日本国内の法改正に対応できるよう、追加料金にて、法改正特別対応アップデートを提供いたします。
詳しくは、次の My Oracle Support ナレッジ・ドキュメントをご覧下さい。

3. 2013年12月1日時点でオープン中のサービス・リクエスト(SR)の扱いについて

2013年12月1日時点でオープン中(未だ解決してない)の E-Business Suite R11.5.10 に関するサービス・リクエスト(SR)は、クローズする(解決するまで Extended Support 期間中と同等のサポートが提供されます。
それらのオープン中のSRの扱いを、更に詳しく分類いたしますと、次の通りとなります。

  1. 2013年12月1日以前から、既に弊社開発部門による不具合修正の対応を受けているSRについては、2013年12月1日以降も、その問題が解決するまで、引き続き弊社開発部門が不具合修正の対応を継続します。
  2. 2013年12月1日以前には、未だ弊社開発部門による不具合修正の対応は開始されていなかったが、2013年12月1日以降に、弊社開発部門による不具合修正いの対応が開始されるようになったSRについても、a の例と同様に、解決するまで弊社開発部門が不具合修正の対応を継続します。
  3. 2013年12月1日以前に提供された不具合修正を適用したが、問題が完全に解消しなかったり、その不具合修正の適用によって新たな問題が発生したため、2013年12月1日以降に、その問題の完全解決のために新たに上げられたSRについても、a および b の例と同様に、解決するまで弊社開発部門が不具合修正の対応を行います。

なお、E-Business Suite Releases - Support Policy FAQ (Doc ID 1494891.1) では、本ブログ記事でご案内の情報に加え、E-Business Suite R11.5.10 のサポート・ポリシーに関する様々な情報を、FAQ形式でご案内しておりますので、是非一度ご覧下さい。

水曜日 10 16, 2013

[Get Proactive!] Patch Wizard で Oracle E-Business Suite へのパッチ適用の影響範囲を正確に把握する

サポートからの解決策として、既に存在しているパッチの適用を打診された時、お客様からの反応として

 「パッチ適用によって変更されるファイルの確認にコストと時間がかかる」

という声を、よく耳にします。
確かに、パッチの適用にあたっては、適用前にその影響分析を行う必要があります。
しかし、だからといって、それらの作業全てを手作業で行う必要ありません。

ORACLE MAGAZINE 日本語版 8月号(Vol.17) でもご紹介いたしましたように、

パッチ適用における影響分析はPatch Wizard を使って自動化していただく

これこそが、我々オラクル・サポートが、お客様に強くお薦めする手法です。

そして、

Patch Wizard は既にお使いの EBS 環境にインストールされています

ので、ESB 11.5.10 ~ 12.1 をお使いのお客様であれば、何の事前インストールや事前設定も行うことなく、今すぐご利用いただけるようになっています。

  1. System Administrator 職責 にてログインします
  2. Oracle Applicaton Manager にて Dashboard オプションを選びます(または OAM のメニューから Patching and Utilities オプションを選びます)
  3. 右上のドロップ・ダウンのリストから Patch Wizard を選び Go をクリックするだけです

例えば、オラクル・サポートから、パッチ番号 17015507 のパッチの適用を解決策として打診されたとします。
この Patch 17015507 の影響分析は、次の3つのステップを実行していただくだけです。

ステップ1

Patch Wizard のメイン画面から、Recommend/Analyze Patches タスクを新たに作成します。

ステップ2

オプションを選択し、パッチ番号「17015507」を入力し、

実行スケジュール(Schedule)と繰り返しの頻度(Recurrence)を設定し、

実行します。

ステップ3

影響分析が終了すると、Patch Wizard のメイン画面の Recommend Patches Results セクションに結果が表示されますので、Details からその詳細を表示し、

Impact から

具体的な影響を参照します。また、パッチ適用による間接的な影響についても、Indirect Impact Summary のセクションから 、 例えば Menu Navigation Tree への影響をご確認いただくと、

影響を受ける Menu Navigation の情報が一覧できるようになっています。

このように、Patch Wizard は、

これら 3つのステップ を実行していただくだけ

で、

  • 影響を受けるアプリケーション(Applications Patched)
  • インストールされるファイルのタイプ(File Types Installed)
  • 新たにインストールされるファイルのタイプ(New Files Introduced)
  • 変更される既存ファイル(Existing Files Changed)
  • 変更されるカスタマイズのファイル(Flagged Files Changed)
  • 変更されない既存のファイル(Existing Files Unchanged)
  • 合わせて適用が必要な言語パッチ(Non-US Language Patches Required)
  • 変更されないファイルへの影響(Unchanged Files Affected)
  • メニューのナビゲーション・ツリーへの影響(Menu Navigation Trees Affected)

が、自動的に分析され、その結果をご覧いただけるようになります。
よって、ここから先は、分析結果を元に、実際のパッチ適用作業の計画を立ていただき、適用作業を実施していただくだけとなります。
もちろん、複数のパッチを指定し、同時に影響分析を行うこともできます。

また、Patch Wizard では、適用するすべてのパッチを選択し、Downloadボタンをクリックすると、それら複数のパッチを、マージしてダウンロードできるようにもなっています。

そして、当然ながら、ダウンロードに際しては、Language および Platform も指定できるようになっています。

いかがでしょうか?

Patch Wizard については、より詳しく、分かりやすい説明を次のナレッジ・ドキュメントから公開しておりますので、是非ご覧下さい。

Patch Wizard Utility - Japanese (ドキュメントID 1513967.1)
KROWN:159540 [マスターノート] パッチ・ ウィザードの概要、使用上の注意点について

また、今後、別の運用支援のツールも、本ブログ や ORACLE MAGAZINE 日本語版 を通してご紹介いたします。

それらのツールの詳しい情報は、 Oracle Premier Support Get Proactive! - Japanese [ID 1471735.1] から E-Business Suite をお選びいただくだけでアクセスできるようになっています。
Patch Wizard に限らずご興味をもたれた方は、是非、それらの情報にも触れてみて下さい。

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